読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
とある中学校のクラスの終業式、担任は自分の娘が死んだことについて「このクラスの生徒に殺されたのだ」と告発する。このことをきっかけにクラスは内部崩壊し、新しい担任教師を迎えながら生徒たちは病んでいく。
湊かなえさんの『告白』が原作。原作は読了済。
映像が非常に美しくてカットなども素晴らしく、台詞も青春ものっぽいのですが、本当に心の底から嫌な話だ……。子どもだからというところもあるし、子どもだけどというところもあって、言いようのないいやあな感じが最初から最後まで続く。決していい気分で見終わることはできないんですが、見入ってしまって、思い出した時にもう一度見たくなってしまうような作品だと思いました。
内容は原作に忠実なんですけれども、原作の行間を丁寧にすくい取っているような感じがします(原作文庫版の監督のインタビューにもそんな感じのことが書いてあったような気がする)。登場人物が語ることはすべて本当とは限らない、というのをしっかり映像と語りで見せてくれる。そして役者さんたちの演技力が凄まじかった。最後の「なーんてね」でぶわっと鳥肌がたった。
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