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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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ムーラン [DVD]
魏国に暮らすムーランは、病弱な父に黙って身代わりとなって徴兵され、男として戦場に赴く。同郷の知己のおかげでなんとか潜り込めたムーランだったが、彼女を女性と知った上官のウェンタイにも助けられて徐々に出世していく。しかし激化する戦況に仲間を多く失い、ムーランは傷つきながらも戦い続け……。

中国圏で有名な「花木蓮」という人物の物語を映画化したもの。有名なのはディズニーのアニメ映画「ムーラン」ですが、これはガチで戦争をやってひたすら傷ついて泣いて戦って……を繰り返す作品。2009年の作品です。
アニメ映画の「ムーラン」ほどわかりやすい演出や盛り上がりは多くはないんですが、正統派な歴史物という感じがしました。人の思惑が静かに絡み合い、戦いでは激しく、という。決して鮮烈なヒロインではないんだけれど、地に足をつけた一人の人間として戦うムーランの秘めたる強さがかっこいい。
そんな感じなのでムーランは功を認められるものの恋は実らないし、戦争が終わってなお将軍として戦争をなくしたいと愛する人に訴えてしまう。身分違いなのも女性として生きていく上で自分を失ってしまったのもわかるけれど、そこはもう一度、別の戦い方で自分の思いを遂げて欲しかったなあ……。
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東ベルリンから来た女 [DVD]
1980年の旧東ドイツ。田舎町に赴任してきたバルバラは、西側への移住を拒否されこの町にやってきた。秘密警察に監視されながらも、恋人と密会を重ね、西への密入国を進めようとするバルバラだが、同僚の医師アンドレとの交流に少しずつ心を温められていく。ついに逃亡の日がやってくるが、バルバラの選択は……。

音楽がほぼない静かな作品で、映像から感じ取れる雰囲気が、常に息苦しく張り詰めている。田舎町の閉鎖的な感じもそうなんだけれども、都会はもっと荒んでいて凄まじいのではないかと思わせるものが、目つきが鋭くほとんど笑わないバルバラから感じられる。
物語としては、西ドイツへ移住を試みながらも失敗し、田舎へ送られてきた女性医師が、秘密警察の監視の目をかいくぐって西ドイツへ行くことができるのかというもので、同僚のアンドレや患者たちと関わっていく中で、果たしてバルバラは移住することを選択できるのかというものになっていきます。
責任、というわけではないけれども、どこでどのように自分らしく生きるのかということでもあるのかな……。バルバラの選択は、ここではどうしても生きられないという人に生きる場所を譲ることだったのかな。少なくともバルバラは強い人でそれを選べたけれど、アンドレの存在があれば心穏やかに暮らしていけるとも限らないわけだよなあ。
バルバラの目や雰囲気に飲まれるような印象の作品でした。
にわか令嬢は王太子殿下の雇われ婚約者3 (一迅社文庫アイリス)
ワケあり王太子殿下アイザックと相思相愛になった貧乏伯爵家の令嬢リネット。婚約式の準備も着々と進められ、後はリネットの父からの婚約承諾書が届けばすぐにでも婚約できるはずだったのだけれど……。父から「人違いではありませんか」という返信が届いただけではなく、王都へ来た兄からも反対されて!? 何で女装姿の兄さんに殿下との婚約を全面否定されなきゃいけないの! 兄さんより私の方が淑女だって見せつけて、殿下との婚約を勝ち取ってみせます!! ワケあり王太子殿下と貧乏令嬢の王宮ラブコメディ第3弾(裏表紙より)

兄、来訪す。リネットの成長。アディンセル伯爵家の秘密。というお話。
兄がいいキャラしてるなあ!笑 ちょっと野生児が強い感じながらも女よりも女らしいところのギャップが素敵です。妹大好きでちょっと照れが入っているところもかわいい。
リネットは淑女として少しずつ成長していて、それが見られたのもよかったなあ。彼女らしさを失わない淑女になっていってほしい。
リネットの特殊能力に続いてグレアムも特殊能力(?)持ちでしたが、お父さんも何かあるのかなあと思ったり。一族の特殊能力感がすごいので、絶世の美女だったという祖母君とか、まだまだ秘密がありそう。
ちょっと抜けたところのあるアイザックも見られ、婚約決定もあってとても微笑ましい第三巻でした。楽しかったです。
にわか令嬢は王太子殿下の雇われ婚約者2 (一迅社文庫アイリス)
とある事情で王太子殿下アイザックの婚約者として雇われていた貧乏伯爵家の令嬢リネット。契約を終えた彼女は、これで王宮のお掃除女中に戻れると思っていたのだけれど……。魔術大国から来た第四王子をとっさに助けたせいで、なぜか彼から追いかけ回されることになってしまって!? 助けただけで連日会いにくるなんて、大迷惑です! 彼から逃げるためなら、喜んで男装して殿下のじゅうしゃになります!! ワケあり王太子殿下と貧乏令嬢の王宮ラブコメディ第2弾!(裏表紙より)

生誕祭も無事終わり、雇われ婚約者業もおしまい。と思いきや、公爵家に庇護されることになったリネットに告げられたのは、魔術大国からやってきた第四王子の調査隊に殿下の体質が害を及ぼさないようにそばにいてほしい、というものだった。しかもアイザックの側近であるレナルドから、リネット自身がこれからアイザックとどうなりたいのか考えなさいと言われてしまう。
王子というのはこうも振り切れた人ばかりなのかという笑 ファビアン王子もだいぶとアレだなあと思いつつも、多少は俯瞰的な視点を持つ落ち着いた人なのかな? すごく苦労しているような雰囲気も感じるけれど、きっとのらくらと面倒ごとを回避してるんだろうなあ。
今回はアイザックの溺愛体質がリネットをかなり悩ませる巻で、それはだめだよ王太子殿下! と思わず叫んでしまい。初々しい恋をする二人だからこそ、愛し方や愛され方に悩むのかなあと、うまいこと進展してほしいと思いながら読んでました。
次は家族の登場かな? リネット兄の存在がちらちら出ているのが気になるんですが、きっと強烈な人なんだろうなあ。
にわか令嬢は王太子殿下の雇われ婚約者 (一迅社文庫アイリス)
行儀見習いとして王宮へあがったのに、気づけばお掃除女中になっていた貧乏伯爵家の令嬢リネット。彼女は、女を寄せ付けないと評判の王太子殿下アイザックが通りがかった朝も、いつものように掃除をしていたのだけれど……。彼が落とした書類を届けたことで、大変なことに巻き込まれてしまって!? 殿下に近付く女性はもれなく倒れちゃうって、どういうことですか! それに、触れても平気だったからってだけで、婚約者として雇うなんて本気なの!? ワケあり王太子殿下と貧乏令嬢の王宮ラブコメディ!(裏表紙より)

貧乏伯爵家出身、働くことが当たり前、自分のことは自分でやってしまう、図太くたくましい令嬢リネット。何故か女性と同じ空間にいたり近付いたりすると、彼女たちに体調不良を起こしたり昏倒させたりしてしまう謎の体質の王太子アイザック。リネットが例外だと知ったアイザックは、諸国の賓客がやってくる生誕祭で自らの噂を払拭するため、リネットを婚約者として雇う。
ツッコミ体質ながらも理性的で、素直なリネットがすごくかわいい! 対してアイザックはすごく甘くて、側近のレナルドがかわいそうなくらい。リネットたちに対するレナルドのツッコミが冴え渡ってすごく楽しかったです。
最後の方にちょっとどきどきするシーンも入っていて、とてもロマンスでした。
ふるさと銀河線 軌道春秋 (双葉文庫)
両親を喪って兄とふたり、道東の小さな町で暮らす少女。演劇の才能を認められ、周囲の期待を集めるが、彼女の心はふるさとへの愛と、夢への思いの間で揺れ動いていた(表題作)。苦難の中で真の生き方を思い求める人びとの姿を、美しい列車の風景を織りこみながら描いた珠玉の短編集。(裏表紙より)

リストラ、夫婦、家族、老い、病など、子育てを終えてそれからという人たちが抱える問題がほとんどで、少し世代は合わないんですが、とても身近な題材を使った短編ばかりで面白く読みました。
読みやすいなあと思ったら、漫画原作にしたものを短編にしてまとめたものだったんですね。コマの切り替えや構図が浮かぶなあと思ったら、そういうことだったか。うまいなあ。
みんなどこか寂しさを感じさせる作品なんですが、「ムシヤシナイ」が好きです。遠距離別居している祖父と孫の距離感って、時々救いになるときがあると思うんですよね。路男の見守りの眼差しがいいなと思いました。
最終兵器彼女 vol.1 通常版 [DVD]最終兵器彼女 Vol.5 [DVD]
北海道のとある田舎町に暮らすシュウジは、最近ちせという彼女が出来た。ちせは鈍くてドジっ子、恋人のお付き合いも交換日記からという感じだけれど、可愛い恋人だ。ぎこちないながらも徐々に距離を縮めていく二人。この町の外で起こっているという戦争は遠い出来事のはず、だった。ちせが「最終兵器」として改造され、戦争に赴き、自分を失っていくまでは……。

原作はずいぶん前に読了済。初めてアニメを見ました。原作でもキーワード的に用いられていた「ラブソング」が、実際にシュウジの好きな歌として頻繁に登場するのがいいですね。創作物と実際の音楽って、掛け合わされるとさらに立体的に感じられる気がしていいなあ。
初めて恋をして、恋人同士になって、キスをして、触れ合って、抱き合って……というのを、この世界の終わりと掛け合わせるセカイ系、2018年という時期に見ると、自分が大人になったこともあって色々掘り下げてみられて面白いなあ。高校生同士の幼く拙い恋の、この人だけが唯一という気持ちを全力で表現しているシュウジとちせが、かなしくもいとおしい。こんなに必死になる必要なきっとなかっただろうに、この人だって決めてしまうともう周りが見えなくなるんだよなあ。
ラストが原作と違って救いようのない終わり方をしたので、ちょっとびっくりしました。ここは一緒に飛び立った方が、救いがあったしフィクションなんだっていう安心感があった気がするなあ。
最終兵器彼女 Another love song mission 1 通常版 [DVD]最終兵器彼女 Another love song mission 2 (完) 通常版 [DVD]
最終兵器となったちせ。一方で、その試作品として最終兵器となった人物がいた。軍に所属し、兵士たちの憧れだったミズキ中佐は最終兵器のプロトタイプとなっていたが、その影響でちせの思考が流れ込んできて……。

OVA作品。MISSION.1と2の二本立て。本編の裏で動いていた軍に所属するミズキの視点で、ちせを利用していた大人たちの事情を描く。
しかしちせ側だとそんなに感じなかったのですが、一応日本全体を俯瞰している人たちがいたのね……。というのは多分大都市部は壊滅状態で、政府も軍もろくに機能していないんだろうなと思い込んでいたので。いや人型の最終兵器を作る時点で機能使ているとは言えないかな……。
ちせを振り回し使い捨てようとしている軍の人たちの中にも、良心があった、という話かな。子どもの世界と理屈で戦おうとしていたシュウジとちせに対して、大人の世界でなんとかその子どもたちを救おうとしていたのが、ミズキだったのかもしれないなあ。
(500)日のサマー [AmazonDVDコレクション]
建築家を志しながらグリーティングカードを作る会社で働くトムは、周りから少し変わっていると言われる内気で妄想過多な青年。ある日新しく入社してきたサマーに一目惚れをし、好きな音楽をきっかけに距離を縮まるけれど、二人の関係はなかなか進展しない。価値観の違う二人は果たして……。

トムの視点で、恋に一喜一憂する彼の姿を見守る作品。すごくぴったりくるときもあれば、全然違うときもある、二人の関係をリアルに描いてるなあ。二人の性格は絶対合わないんだけど恋してるとそんなの関係ないよねえ。妄想も「こうだったらいいな」っていうのがわかりすぎてつらい。後半、心が離れているのがわかるシーンのまとめみたいなところ、ずきずきする。でもきっと変わってしまったのはサマーだけじゃなくて、トムもなんだよなあ。悪い方にも、いい方にも人を変える。それが恋。
最後めちゃくちゃうまいなあ! 感動した。時間が動いた、って感じがすごくした。
glee/グリー ザ・コンサート・ムービー<特別編> [DVD]
3D映画として公開された、glee本編で歌唱された人気曲を歌ったライブツアーの映像を編集したもの。
メンバーはシーズン2までかな。ニュー・ディレクションズ!の面々はもちろん、ダルトンのメンバーも歌うので、非常に華やかなコンサート。お客さんの熱気がすごい。
ライブ映像だけかと思いきや、ファンの声や、自分はマイノリティでgleeに勇気をもらったというファンの言葉なんかも挟まるので、この作品がいろんな人に届いたのだということがわかる気がしました。本当にファンの歓声がすごいんですよね。スタジアムくらいあるんじゃないかっていう会場を埋め尽くすファンの大歓声。すごいなあ。
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Author:月子
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