読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
森で暮らす偉大な「白魔女」の名を継いだものの、実力不足に悩む少女・ユウェナリア。ある日、彼女の前に現れたのは、呪いをかけられてしまった絶世の美女・エリスだった。森を訪れた彼女の願いは、魔術による解呪で「美女」から「王子」に戻ること!?
美女になってしまった王子・エリスを助けるため、新米白魔女・ユウェナリアは奔走するが、呪いを解くのはあまりにも難しくて……。王子と魔女が織りなす解呪ラブファンタジー。(裏表紙より)
白魔女として外界を知らずに暮らすナリアの元に、この呪いは解けないと匙を投げられた王子エリスがやってくる。その呪いは白魔女なら解けると言われるも、人々が指す白魔女とは亡くなった母のことで。
ナリアとシルクのやりとりが楽しそうだなあ。そこにやってくるエリスが、だいぶと砕けた男の人で、いい人で本当によかった。好意があるにしても、森から出たら後見になるって自然と思ってくれるの、すごくいい人だ。部下のみなさんもいい人でよかった。
思い込み激しすぎるアドリアナが人間として本当に気持ち悪かったので、彼女がもう少しぎゃふんと言わされるシーンも見てみたかったな。
PR
季節は初夏。今日も図書館塔最上階、秘密の小部屋で読書にふけるヴィクトリカの頭上に、金色の書物が落ちてきた。そこには〈未来の汝よ。我は愚者なり。そして汝、愚者の代弁者となりて、我が愚かなりし秘密を暴け!〉とメッセージが。時を同じくして学園にやってきた謎の人物。そして、時計塔で起きた密室殺人……知恵の泉のもと、すべての謎がひとつになるとき、王国の禁忌が白日のもとに!? 人気ミステリ、急展開の第4巻。(裏表紙より)
時計塔と錬金術師の謎を解く第四巻。大いなる事件の準備って感じもしつつ、一弥とヴィクトリカの関係も少しずつ進展している感じがあって、わくわくするなあ。まだ出来事は学園の内側とその周りって感じがあるけれど、ここから世界が広がっていくんだろうか、どうだろうか。
ヴィクトリカとアブリルのやり取りが、子どもか! って感じで可愛らしかった。二人とも普通の女の子と違うからなあ笑
もと女子高生。今は、異世界で“女神の末裔”やってます——帝・司義からひどい仕打ちを受け、女神として暮らす帰鼓廷を飛び出した知夏。禁域に入った彼女を連れ去ったのは、魔物である滸楽の王、遠凪だった。滸楽が暮らす里で、思わぬ平穏を目にし、迷いが生まれる知夏だが、救出に現れた緋剣たちとの激突は避けられない。しかも、最前線には胡汀が…!?「我が乙女。おまえに焦がれぬ日はなかった」叶わぬ想いに震える第6弾!!(裏表紙より)
滸楽の里にやってきた知夏は、人間の女性を連れ去りながらも穏やかに暮らしているその光景を目の当たりにして、蒸槻という国の頑なさを知る。次の章に続くための大きな問いを投げかける巻だったかなあと思います。なにせ本命ヒーローと思われる胡汀が中盤まで出てこないからね……。
どうやらこの世界の歴史は、大いなる何かによって観測されているらしい……? と匂わせるとある神様の発言もあったりして。そういうの好きです!!! 知夏はちゃんと一つの歴史を紡いで、次へ渡すことができるのか。
なんでも検索できる時代だ。娯楽だって山のように溢れている。それでも、本を読むことでしか得られないものがある——。著作発行累計1600万部を誇る人気作家が、並外れた発想力とアウトプットを下支えする、読書の極意を明らかにする。本選びで大事にすべきただ一つの原則とは?「つまらない本」はどう読むべきか?きれいごと抜きに読書という行為の本質を突く、唯一無二の一冊!(カバーより)
読むことが苦手だったという子ども時代、初めてミステリィを読んだときのこと、本をどう読むか、というようなことを書いたもの。人の読書体験について書かれたものを読むのは楽しい。
私自身こうして読書記録をつけているけれど、まあ確かに、読んだということを記録しておきたいのと知ってほしいというのがあるよねと思う。あと読み返すと、どこで何を思ったのかを思い出せるっていうのもある。
小説家や本というものがどこに行くのかわからないけれど、それを愛する人が悲しんだり損をしたりすることがないようなものになってほしい。
時は1980年、若者のファッションと文化が花開いた時代。漫画家を目指す焔モユルは、大阪芸術大学に通いながらプロを目指していた。しかし自意識過剰なモユルは、批判や批評を繰り返し、同級生たちの才能や同年代のプロ漫画家たちに対して嫉妬を燃やす日々。果たしてモユルはプロになれるのか……。
原作は最近雑誌で時々読んでいる感じ。
プロを目指す人間の自意識過剰ぶりが見ていて、わかると思うし、恥ずかしい……。偉そうなこと言って本当にごめんなさいと地に伏したくなる。批評や研究として正しいところもあるんですが、やっぱり見ていていたたまれなくなる……。
あとどうしてもとんこ先輩の距離感としゃべり方がむかむかしてしまう。こういうしゃべり方をするこういう性格の女性っているよなあというリアリティが強くて、イライラさせられてちょっと見るのが辛かった。
モユルの話が進む一方、のちのガイナックスメンバーの状況も描かれていて、登場人物同士の歴史が交差する感じが面白かったです。
黒の組織に潜入している者たち、ノックのリストが奪われた。公安の安室とFBIの赤井はそれぞれ侵入者のキュラソーを追うが、大規模事故が発生し彼女を取り逃がしてしまう。一方コナンは、ぼろぼろの状態で記憶喪失になっている、左右の目が異なる女性と出会い、助けることになるが……。
黒の組織関連作品。安室さんがスパイか知られるかも? とはらはらさせられる作品です。赤井さんがばりばり登場します。
噂の安室と赤井の因縁の一部が見られて面白かったです。赤井→コナン←安室な関係性がちょっと面白かったんですが(コナンがめっちゃ好かれてて信頼されているという点で)コナンの寵愛は誰のものなのか、とか考えてました。
最近になって立て続けに劇場版を見ましたが、終わりが近くなるとものすごい人外的なシーンがあるのと、蘭が必ずピンチになるのがたいへんお約束という感じで面白いです。たくさん作品があるとそういうところを期待するのが楽しいですね。
赤井、安室とそれぞれ協力するシーンがまたかっこよくてなあ! ちょっと何考えてるかわからないけど余裕綽々な赤井さんと自分の仕事に誇りを持っている安室さん、二人の違いがすごくいいです。絶対理解しあえないんだろうけどお互いの仕事は認めているんだよなあ一応……。
ゲストキャラのキュラソーがまた切なくていいキャラでした。
執行されたんなら純黒を、と言われて見ましたが、面白かったです。にやにやできました。
漫画家だった叔父の影響で、子どもの頃から絵を描いていた真城最高。ある日学校生活になんの思い入れもないことに気付いた最高は、同じことを考えていた高木秋人に絵を見られてしまい、「一緒に漫画を描こう!」と誘われる。そうして二人で作った最初の漫画を集英社ジャンプ編集部に持ち込んだ二人は、編集者の服部に目をかけられ、漫画家への道を歩み始める。
原作は途中まで読んでいます。話を収めるためとテンポを速くするために、設定が色々と改変されているんですが、それにしても映像や演出が面白くて、オシャレな映画だなあと思いました。その分、原作にある必死の「漫画を描く」「連載を持つ」「夢を叶える」というギリギリ胃が痛むような感じは薄れているようにも思うんですが……それにしても漫画と掛け合わせた映像がかっこいい。
エンディングロールまで面白くて、思わずまじまじと見てしまった。知っている本が出ると嬉しくなるなあ笑
あらゆるゲームの頂点に君臨する、アカウント名『 』(くうはく)。無敗の天才ゲーマーは半ば都市伝説的に語られていたが、実際は引きこもりの兄・空と、妹・白の二人で形作られていた。社会不適合者の彼らはある日「生まれてくる世界を間違えたと感じたことはないか」というメールを受け取る。そのことをきっかけに、兄妹はすべてがゲームによって決まる異世界、板状の世界(ディスボード)に召喚される。
久しぶりにここまでがっつりラノベ! 男性向け! な作品を見た気がする。
映像美、演出のかっこよさ、画面全体の色彩設定などが加わって、空白のチート的な強さがさらに強調され、熱い展開もあってすごくいい作品だなあと感じました。わくわくする要素がふんだんに詰め込まれていて、すごい。ネットスラング含めたネタや、下ネタなどきわどいワードもびゅんびゅん飛び交うんですが、戦いのシーンはたいへん熱く、その緩急がうまいなあと唸る。
いちいち空が白を庇うところに、ひたすらきゅんきゅんしてました。ダメ人間なくせにいちばん大事なものはしっかり守るお兄ちゃん、好きです。
まだまだお話は続くという終わりだったこともあって、原作を読んでみたいなという気持ちになりました。
〈青い薔薇〉を買ってきてちょうだい——故郷にいる姉の頼みで、首都ソヴレムに出かけてきた一弥は、巨大高級デパート〈ジャンタン〉で、不気味な体験をした。街に流れる“人間消失”の噂、異様な計算能力を持つストリートチルドレン——深まる一方の謎を抱え、一弥は風邪で寝込んでいるヴィクトリカに電話をする。“知恵の泉”は距離の壁を超え、難事件を解決できるのか…!? 大人気ミステリシリーズ、胸騒ぐ第3巻!!(裏表紙より)
一弥とヴィクトリカの距離がかなり縮まり、ヴィクトリカとブロワ警部の過去もちょっとだけわかる、箸休め的な話だったかな? 重要人物はだいぶと顔を見せているし、ブロワ侯爵もセシル先生に圧力をかけてきているようですが……二人はこれからどうなるんだろう。歴史の傍にあるような話で、ここから先、大きな波に飲み込まれていくんだろうけど、できれば二人は一緒にいてほしい。
「紅はいらぬ、剣を持て」井伊家二十二代目聴取直盛の娘・直虎は、言うが早いか、強引に結婚を迫る相手の懐から刀を抜き取り己の髪を切り落とした——。のちの徳川四天王、「井伊の赤備え」で武勲を誇った井伊直政の養母にして、遠州錯乱の時代に一命を賭して井伊家を守り抜いた傑女の、比類なき激動の人生。解説・末國善己(裏表紙より)
大河ドラマは見ていないので直虎という人がものすごく男勝りの女武将(?)だったという程度の知識しかなかったんですが、ものすごーく頭が良くて先見の明があった人なんだなあということがわかった。それを橘、黄泉、山、水といったシンボルと結びつけてあるの、さすが高殿さんだなあ。
香姫の描写も面白かったんですが、きぬという人の存在が面白いなあと思いました。この人のシーンが始まったときは何事かと思いましたが、香に対してきぬの立場は面白い。相容れぬものではあるけれど認め合っているところがなんとなく、表裏なんだなあと思った。