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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~ コレクターズ・エディション [DVD]
人類が滅亡したその場所で、ひとり目覚めた「9」。偶然に出会った「2」に仲間と呼びかけられ、声を与えられるが、ビーストと呼ばれる生き物に2が連れ去られてしまう。やがて、他の仲間たちに出会った9は、2を助けようとみんなに訴えるが……。

人類が滅んだ地球で、9体の人形と、彼らを襲う機械たちの物語。この世界はどうなってしまったのか、という秘密が少しずつ分かってくる仕組みです。
滅んだ世界で、生きているのは人形や機械だけ、っていうのがまず好きです。荒廃した世界の風景がずっと寂しいのが、好きでもあり悲しくもあり……。人形たちの真実が分かると、それぞれの性格に「あーなるほどー」と思ったり、それぞれが言うことに胸が痛かったり……。寂しいけれどいつまでも見ていたくなるような世界観だったなあ。科学や機械によって奪われた世界だけれど、美しいものは残る、というのが分かる気がしました。
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妓楼には鍵の姫が住まう -死人視の男- (f‐Clan文庫)
死人が見える目を持つ黄泉がえりの誠二は、生きている実感を持てず、日々を怠惰に過ごしていた。だが深夜の妓楼で美青年を従えた妖艶で高慢な少女、紅羽と出会う。どこへでも出入りできる不思議な鍵を持ち、化け物姫の異名をとる紅羽。「わらわの下僕となって働け」と、街で起こっている殺人事件の解明を手伝うよう命じられ、自らの力を疎ましく思っている誠二は拒絶するが……。

黒船来航後も江戸が続いた世界。吉原通いをする大店の息子、誠二は、子どもの頃に生き返り、左目に死人を見る力を持つようになった。大店の『守り神』として大事にされる誠二は、名とは裏腹に不誠実で、女郎たちに詰られる。そんな時、馴染みにしていたある女郎が殺されて……。
自分の居場所はどこなのか。生きているってどういうことなのか。実感が欲しい、悲しくて寂しい青年が主人公です。ふらふらしているこの誠二、頭が悪いわけでもなければ良心がないわけでもないので、かなり不自由に生きているなあと読んでいて思う。割り切って面白がればだいぶと楽になりそうだけれど、優しい人だから悩むんだろうなあ。
鍵の姫たる、あらゆる場所に鍵一つで出現することができる紅羽は、可愛らしい少女の部分と、鋭い探偵の部分があって、すごく美味しいキャラだ笑 ひっそり控えている十夜もいいキャラしてて、続きが気になるけど……ああー!
機動警察パトレイバー 劇場版 [DVD]
レイバーの連続暴走事件の処理に追われる第二小隊。篠原は、暴走事件になんらかの関係性があるのではないかと調査を始め、最新レイバー用のOSが原因ではないかと考える。OSの開発元、篠原重工が怪しいのでは、と思われたが……。

パトレイバー、実は初めて見ます。SFで警察(特殊部隊?)もので、ロボットというだけの頼りない知識だったのですが、この劇場版、お話としてはとても分かりやすくて面白かった。1989年の映画なのですが、この頃の絵柄やアニメーションってすごく安心して見られる……。
物語としては大人の事情が絡んで板挟みになるようなシリアスなのに、こまごましたところが明るくて楽しい。御曹司の篠原のしたたかさとコミカルさと熱さがいいなあ笑
テッド2 [DVD]
ローリーと離婚してしまったジョン。ガールフレンドのタミ・リンと結婚した生きたテディベア・テッド。その一年後、テッドは夫婦喧嘩が続いていたが、関係修復のために子どもを作ることにする。精子をもらいうけ、体外受精を行うために婦人科を訪れるが、タミ・リンは薬物濫用のために子どもが作れないことが分かる。二人は次に養子縁組を行うことにするが、ここで、テッドが果たして法的に人間であるかどうか、という議論が起こってしまい……。

スーパーバカ映画(褒めてる)の二作目。喋るぬいぐるみとのおバカな日々です。もー薬物、性、犯罪、差別のオンパレードで、吹き替えで見てたんですが、原語で聞くとものすごい台詞になってるんだろうなあ……と遠い目をしてしまう。
なので、いちいち台詞やキャラクターなどの小技が効いていて面白くて、なおかつ思いがけずリーアム・ニーソンが出てきて、最後にも現れたのには笑ってしまいました。どこで戦ってきたんだ、お父さん。
ニーチェ先生 DVD-BOX
コンビニに、さとり世代の大型新人アルバイトが舞い降りた。仏教学部に所属する仁井は、「お客様は神様だろう!?」と怒鳴るお客に対し、「神は死んだ」と返すような大物。先輩であり指導係である松駒や、ゲテモノを大量発注する店長、宝くじに執着する先輩や、仁井にストーカーする看護師など、コンビニスリーセブンの日々は……。

全10話。ツイッターの投稿から話題になったさとり世代の大型新人、ニーチェ先生のドラマです。
佐藤二朗さんが、思いっきりアドリブってます。演者さんたちが笑ってはいけないところで笑っているシーンも多々あり、思わず噴き出してしまいました。個人的には、看護師の楓が、インフルエンザと聞いてコートの下にめっちゃワクチン装備してるところがめっちゃ好きでした。あとムロさん。福田監督とムロさんと佐藤さんってだけでこの作品がいかにアドリブにあふれた愉快なものかわかるってもんです(偏見)
フォーチュン・オブ・ウィッカ  タロットは星を導く (角川ビーンズ文庫)
超幸運体質のアイリは、運にたよらず、努力と実力で憧れの外務省へのキップをつかんだ……はずが、配属されたのは、軍の特殊部隊! しかも、「死に神が抱きたい男No.1」の異名を持つ、超不運体質の凄腕兵士ハイヅカと相棒を組まされることに!! ハイヅカ専用の人間お守り扱いに、憤るアイリだが、実は世界の鍵を握る特殊なタロットカードを使える能力を見込まれていて!? 世界の命運をかけて、吉凶混合コンビ本格始動!!(裏表紙より)

橋を通れば通行十万人目のお客様、宝くじに当たり、食べ物一年分にも当たり、クローバーを摘めば四つ葉……という超幸運体質のアイリ。かたや、歩けば看板が落ち、事件現場に行けば何もしていないのに建物は崩壊、などの超不幸体質のハイヅカ。そして、個性豊かな特殊部隊、七聖守護物対策室のメンバーの、相棒、お仕事物。
アイリが今どきの子っぽいんだけれど、元気がよくって、明るくて、一生懸命なので好感度高いです。逆に、ハイヅカの影がちょっと薄いなあと思うくらい。
この対策室の面々が、『黒の七星旅団』とどう戦っていくのか。気になります。アイリとハイヅカの体質って、魔術師ウィッカとどう関係しているのかなあ。
漫画家ごはん日誌 (フィールコミックス)
漫画家さんが、自分の「食」について1ページ漫画を描いたものをまとめた一冊。外食が好きな人、懐かしいおふくろの味が好きな人、これが定番というものがある人、ダイエットする人など、いろいろ。
美味しいごはんが食べたいなあと思いながら読みました。お腹減った!
許斐剛先生のインタビューと、羽海野チカ先生と鳥野しの先生の対談あり。
テラフォーマーズ(初回仕様) [DVD]
人口が爆発的に増えた結果、火星移住計画により、火星を地球化させるため、苔とある生き物が送られた。それから時が過ぎ、選抜された隊員たちは、送り込まれたその生物の駆除に向かう。しかし、超巨大生物に進化したその生物、テラフォーマーたちに命を脅かされる事態に陥る。

びっくりするほど話がわからない……。おかしい、アニメはちゃんと分かったのに!
主人公は小町です。私の大好きなミッシェルさんが出ないのが残念……。
映像はすごくよくできているのに、カメラワークに動きが少ないせいかどきどき感があんまりなく、不思議な映画だなあと思いました。漫画のコマを意識するにしても、ちょっと、なあと。こういうものって、「ひっ!」ってなる緩急があると面白いと思うのですが、そういうメリハリが少なくて平坦な感じ。キャラクターの造形や、スーツなどの小物はちゃんとできているように見えて面白いんですが、うーん……。
ピアノの森 [スタンダード・エディション] [DVD]
関東から引っ越してきた雨宮修平は、ピアノコンクールを間近に控え、レッスンに励んでいた。転校早々、森に放置されている『森のピアノ』を弾きに行けと度胸試しをさせられることになったが、そこでその森のピアノを自分のものだという一ノ瀬海と知り合い、彼がピアノを弾くところを見る。音楽家の父を持つ修平と、まったくレッスンを受けたことがないがピアノの天才である海、二人はやがてそれぞれに、全日本ピアノコンクール小学生の部に挑むことに……。

アニメ映画。ピアノを弾く、立場も境遇も性格も、まったく正反対な二人。海の、無邪気なところが嬉しくもあり、悲しくも痛くもある。妬み嫉み、自分への失望感なんかをほとんど経験していない彼が眩しくて、胸がぎゅっとしました。誉子を励ますところ、はらはらしたんだけど、海っていい子だよなあ……と思ったり。
ここから苦しい音楽の道が始まるんだろう。二人はどんな音楽を目指すんだろうと思いました。
作中でピアノを聴くのが楽しかったです。森のピアノ、っていうシチュエーションがすごくいいなあと思いました。
レトリカ・クロニクル 嘘つき話術士と狐の師匠 (メディアワークス文庫)
話術で難局を切り開く、レトリックファンタジー!
 巧みに言葉を操って、時には商いをし、時には紛争すらも解決する「話術士」。
 かつて人間と獣人との戦いに巻き込まれ命を落としかけた青年シン。彼は狐の話術士カズラに助けられ、以来、立派な話術士になるべく彼女と旅を続けていた。そんなある日、二人は旅先の街の商店で狼の部族の若き族長レアと出会う。彼女は部族間の紛争に悩んでおり、シン達はその手助けをすることに決める。だが、その紛争の背後には大きな陰謀が隠されていた!
 第21回電撃小説大賞〈銀賞〉受賞作!!(裏表紙より)

行き倒れたところを、狐の話術士カズラに助けられ、彼女の弟子となって話術士という仕事をしながら、西へ旅する青年シン。発言の仕方、論理の組み立て、相手の論を封じる方法など、人の発する主張の穴や、時には心理も読みながら、自分に有利なように話をする、というのが話術士の仕事です。その仕事が非常に賢いというかしっかりしているので、獣人と人間がいて、人間が奴隷にされることもあるというファンタジーな世界観の中では、面白い組み合わせだなあ! と思って読みました。
狐の師匠、カズラは、少女の姿にも大人の姿にも、狐の姿にもなれる。普段はシンの襟巻きになっていることも。そうした老練な女性もいれば、狼の部族の若き長、少女レアのように、卑怯ごとが嫌いで詭弁を弄したくないというまっすぐな気性の子もいる。そうした中で、話術で人を懐柔しようとするシンは、確かに卑怯かもしれないんだけれど、生来の性格がまっすぐだからか、ぜんぜん憎めなくて、自分の身体を張るところなんかは、いい子だなあと思いました。話術なんかなくとも、人の心に響くことに意味があるのだなあ、と思う。
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Author:月子
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