読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

雨の公国の第四公女ニケは、世界を統べる太陽王の花嫁として晴れの大国にやってきた。国を豊かにし財政を立て直したという太陽王リヴィウスは、ニケよりも年下で少年と呼べる年齢。かくして、切れ者で誰をもそばに寄せ付けないリビと、公女らしからぬ行動力で人の心をつかむニケの、ただではいかない夫婦生活が始まり……。
原作は連載開始時から読んでいたんですが、かなりアニメ用に改変されているんですね。ニケのニケらしいところが第一話からあますところなく描かれていて、こういう行動的なヒロイン好きだわあと思う笑
話の進行に合わせて変わるOPが見たくて見始めたんですが、自分が知っているOPがほぼ全員揃っているものだったので、最初の誰もいないOPを見てようやく、自分が「ん?」と思っていた部分も変化するパートだということに気付きました。最後のキスするカットがすごく好きです! でもEDの全裸はどうかと思う!笑
ストーリーは雨の公国へ行って認めてもらうところまででおしまい。このお話、結構えぐいところが見え隠れするのが少女漫画らしくなくって好きなのですが、そういうところはいろいろとカットされている感じがしました。演出の工夫は、この話のコメディ部分が強調されていて面白かった。
白泉社系の作品のアニメ化はなんというか、自分が歳をとったせいかどの作品も「これじゃない!」って思って見るのやめちゃうんですよね。私は原作のこの部分が好きなのに、それが排除されてるという風に感じることが多くて。それせかは見たし、他のものも見てみようかなあ。
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小学生の頃、超平和バスターズと名乗って秘密基地に集まっていた六人。だがその内の一人、芽衣子(めんま)の死をきっかけにみんなばらばらに。やがて高校生になった彼らだったが、不登校で引きこもりになっていた仁太(じんたん)の前に、幽霊のめんまが現れる。彼女の願いを叶えるためにじんたんや他の仲間たちが再び集まり始め……。
名作と名高いあの花をついに履修。
死んでしまった幼馴染の願いを叶えるために、ばらばらだったかつての仲間たちが集結。でも幼馴染の死は、そろぞれの深い傷になっていてうまくいかない。自分は、と考えるその息苦しさや、すれ違いがリアルで、見ていて胸がぎゅうっとなる。そして不登校引きこもりのじんたんの心の動きが、本当に、自分のことのように感じられて痛かった……。脚本の岡田さんのご本をちらっと読んだところによると、不登校は岡田さん自身の経験だということで……ああ不登校に関する後ろめたさとどきどきと不安は共通のものなんだなあ、なんて思ったり。
しかしじんたんのポテンシャルの高さにびっくりする。不登校で引きこもりなのにバイトするっていうその志の高さよ……。本当に「つまずいた」だけなんだなあ。そして彼は周りに恵まれていたのも大きかったのかも。
幼馴染が関係を修復して、という単純な話にはならず、それぞれの思いが複雑化して入り組んでいくところがすごく面白かったです。自分の気持ちを泣きながら叫ぶシーンはもらい泣きした……。どうして!? っていう思いが吐露されるシーンは胸にくる……。
最後までぼろぼろ泣いてしまった作品でした。面白かったです。劇場版も見よう。

男は二度、女を撃った。女は一度、男の命を救い、一度、その命を奪おうとした。ふたりは同じ理想を追いながらも敵同士だったから……。悠久なる大河のほとり、野賊との内戦が続く国。理想に燃える若き軍人が伝説の野賊と出会った時、波乱に満ちた運命が幕を開ける。「平和をもたらす」。その正義を貫くためなら誓いを偽り、愛する人も傷つける男は、国を変えられるのか? 日本が生んだ歴史大河ファンタジーの傑作!! 解説・北上次郎
大貴族の甥で軍人のアマヨク、王位継承権を持ちながらも忘れられた王子メイダン、そして国に生きる多数の人々、軍人、野賊、貴族……そうした人々が内乱の続く国で一つの時代の変革に居合わせる物語。凄まじく大河でした。読み応えあった。
主人公はアマヨク。着任したての初々しさがどんどん薄れて、軍人として、強く、卑劣で無情になっていくのも面白かったですし、彼の中でどうしても譲れないオルタディシャルへの思い、カーミラやシュナンへの思いに揺れるところも、すごくずっしりきた。無力な民衆の姿がカーミラ(やその他大勢の人)を通して見えることも辛かった。
でもそんな中でもシュナンがなんだかアマヨクに似ていること、アマヨクが少しずつオルタディシャルに似たような感じがするところなど垣間みえて、最後のあたりは胸がいっぱいになっていました。
何よりも、メイダン殿下。息苦しい中で挟まる殿下の状況が、この先どんな風に関わってくるのか、とわくわくしていたら、やってくれました。わあああって思った。運命や天命って言葉を考えてしまった。
この物語の続きをもっと知りたいし、すごく色々なことがあったこともわかってその気持ちは高まるんですけれども、アマヨク・テミズという人のお話を濃密に味わうことができて、本当に面白かったです。

黎明国女王位の正統なる継承者が山越国にあり——スウェンが女王に即位して一ヶ月半、不穏な密書が朱暁宮を揺るがす。正統なる継承者“もうひとりの王女”の正体とは……? 混乱の中、諸国を統率する重圧に悩むスウェンの傍で、弟のキナンもまた自らの内に潜む昏い本性に苦しんでいた。真相を突き止めるべく動きだしたスウェンだが、そこには女王の血脈をめぐる隠された真実が……。
できることならどうか、幸せに生きてほしい——花の痣と予知の力を背負う王女たちの運命を描くグランドロマン、続編登場!(裏表紙より)
黎明国花伝シリーズの二巻目。スウェンは女王として、キナンはその補佐として、ルシェは次代を残すための結婚を控えながら姉兄を助けるために暗躍している。その最中、もう一人、女王位を継承すべき王女がいるという密書が見つかる。
今回はスウェンがメイン。かなり男前なスウェンなので、言動がまさに王者の貫禄。けれど長女らしい不器用なところもあって、はらはらしながら見守りました。前巻で思う相手がいたという話を聞いて、やっぱり……? と思いましたが、最後に明かされたスウェンの状態にうああ……って呻いてしまった。キナンの歪みといい、もうひとりの王女の存在といい、前女王は本当にこの姉弟をめちゃくちゃにしたんだなあ……。
よかったのは今の状況を次の世代のために、と前向きに行動する三人と、それを支える周囲がいい人たちばかりということだなあ。
そして今回、ルシェとエルダがめっちゃ可愛かったので嬉しかったです! 政略結婚だけれどお互いにこの相手と決めた理由があって、ちゃんと夫婦になろうとしているところがにやにやします。ルシェは賢くて口が回るせいで多分それとは思ってないんでしょうが、エルダはちゃんと一目惚れした自覚があったのが! もーそれは恋! 二人とも恋してる!
このシリーズはさらっと書いてあるところの裏にすごくいろいろあることがわかるので、その裏を想像するのが楽しいです。できればルシェとエルダが皇国で何をしていたか読みたいなー(ごろごろ)

女でありながら武人の姉・スウェンと、知に秀でた妹のルシェ。
身体のどこかに浮く花の形の痣と、「星読の力」と呼ばれる予知能力を併せ持つ女王が国を治める黎明国で、姉妹は二人ともが女王候補の資質を持ちながら、争いを避け辺境の地で隠れ暮らしていた。
しかし女王の陰謀で肉親を殺され、離ればなれに暮らすことを余儀なくされる。一族の無念を晴らし苦しむ民を救うため、女王と戦うことを決意した姉妹だったが、再び女王の魔の手が迫り——。
荒野に立つ姉妹の運命が交錯するグランドロマン、開幕!(裏表紙より)
アジアンな異世界、不思議な力を持つ女王が治める国。権力争いを避けて辺境に暮らす三人の姉弟。長女のスウェンは痣を持ちながら武人として生きている。直接血のつながりはないが長男のキナンは病弱ながら強い星読みの力を持つ。末妹のルシェは活発で賢く将来を期待されている。父母と里人の見守りを得た幸せな暮らしは、女王によって奪われる。
このうち、末妹のルシェをおおよその主人公として、迷走し衰退しつつあった国を救う物語です。
前半の読みづらさが辛かったんですが、話が流れ出すと面白くって、一気に読んでしまった。でもこれ文庫三冊分くらいでやる話かなあとも思いました。もっと読みたいんですよ! 『辺境の女将軍』として民を守るスウェン、『黒様』として流浪の旅を続けながら知恵をつけていくルシェ、女王の夫として囚われながら未来を見るキナン。それぞれにどんな出来事があったのか詳しく読みたい!! すっきりまとまっているこれも面白かったんですが、詳細に書いてほしかった……! エイベンとかエトウとか美味しい役どころじゃないですか!
いやしかし、それでもエルダとディノの兄弟は美味しかったです。そういうことだろうと思ったけれどそういうことだった!(旨い)ときめきましたごちそうさまでした!
次巻が当分多ければ嬉しいなあと思いつつ。

伊豆の地にひとり流された源頼朝は、まだ十代前半の少年だった。土地の豪族にうとまれ、命さえねらわれる日々に、生きる希望も失いがちな頼朝のもとへ、ある日、意外な客が訪れる……かつて、頼朝の命を不思議な方法でつなぎとめた笛の名手・草十郎と、妻の舞姫・糸世の運命もまた、この地に引き寄せられていたのだった。
北条の領主に引き渡され、川の中州の小屋でともに暮らし始めた頼朝と草十郎。だが、土地の若者と争った頼朝は、縛り上げられて「大蛇の洞窟」に投げこまれ……?
土地神である神竜と対峙し、伊豆の地に根を下ろしていく少年頼朝の姿を描く、日本のファンタジーの旗手・荻原規子の最新刊。(カバー折り返しより)
久しぶりに萩原さんの文章を読みましたが、するすると読めて楽しかった。心地いいなあと思いました。
『風神秘抄』の主人公だった草十郎と糸世が、因縁の寄り合わさってしまった頼朝を救い、自分たちにかかった影とどのように立ち向かうかという話です。きっと視点が彼らのままだったらもっと深刻にうじうじしていたんだと思うんですが、頼朝は序盤は状況の世もあって後ろ向きだったものの、ものの見方や考え方がちゃんとしているおかげもあって、草十郎たちの手助けも得ながらまっすぐに神意に対することができていて、すっきり終わってよかった。
だいぶと短い話でもあるんですが、その中でもきらりと光る個性の持ち主がたくさんいますね。嘉丙や河津三郎なんかは特にそう。嘉丙は、大事な時にはいないんだけどなんだか憎めないんだよなあ。
![海月姫 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61rt2nFkpLL._SL160_.jpg)
イラストレーターを目指して上京した月海。同じアパートに住む女性たちがみんなオタクという安心感から、他に興味を持たずまったり暮らしていた。そんなある日、ペットショップにいた大好きなクラゲが死にかけていることに気付くが、コミュ障な月海はそれを伝えられない。そこへ通りかかったのが気の強い美女。だが一夜明けてみると、彼女は女装した男性で……。
喪女と女装男子。好きなもの・ことを形にする、というお話。
自称腐女子ですが引きこもりでオタク、社会に適応できていなくって、ポテンシャルも好きなこと以外は低いっていう(書いててつらくなってきた)。うまく生きられない感じが、ああ、わかる……っていう。
というかここまで役者さんが没個性というか、華やかさを消せるものなのか! っていうところにびっくりしました。喋り方とかほんと会話に慣れてない人の感じ……。そして菅田将暉さんの女装ぶりのすごさ! かわいい。かっこいい。誰よりも綺麗でかっこいいように見えるのが狙いなんだろうなあ。
自分の好きなものを形にした、その先のことに保証なんてないしきっと問題がいろいろ出てくるんだろうけれども、楽しそうなのがいいな。生きていくのなら楽しい方がいいなあ、なんてことを考えました。

立川の事件からしばらく経ち、クラウズ能力が誰にでも扱えるものとなっていたころ、赤いクラウズを操る「VAPE」による事件が相次いでいた。そんなある日、三栖立つばさの地元に宇宙船が飛来、宇宙人ゲルサドラが現れる。その中でつばさはガッチャマンとなるNOTEをJJから授かり……。
またガッチャマンに新しい風を吹かせる、もう一人の主人公、つばさの登場。迷いなく進んできたガッチャマンたちの行動、国の動静に「これで本当にいいのか?」と考えさせるための話だったかなあと思います。言葉の甘さに乗せられて「難しいことはよくわからないけれど」と思考停止することに警鐘を鳴らしているような。つばさの役どころはつらいものだったように思いますが、その周りには「考えなさい」「息を整えて見つめ直しなさい」といってくれる人がいるのがよかった。
世界の空気が見えるというのが、二期はすごくつらかった……。空気に乗れないという息苦しさを見ていると、自分が息ができなくなりそうだった。私はこう思うけれどあの人はこう思ってる、それでいいっていうのが広まってほしいと思います。その重さに怯える時もあるけれど「私たちみんなのせい」っていう言葉が自分を認めてくれるような気がしました。
年老いた発明家の父と暮らすベルは、本が大好きな娘。小さな村だが一番の美人と評判だが、趣味や考え方が普通でないとみんなから遠巻きにされている。強いことだけが自慢のガストンに言い寄られていたが、ある日仕事に出かけた父親が帰ってこず、愛馬だけが戻ってくる。馬に乗って父親のいるところに向かったベルは、冬に閉ざされた古い城にたどり着き、その主である野獣と出会う……。
公開中なので続きを読むから。
公開中なので続きを読むから。

帝ご寵愛の猫はどこへ消えた? 出産のため宮中を退出する中宮定子に同行した猫は、清少納言が牛車に繋いでおいたにもかかわらず、いつの間にか消え失せていた。帝を慮り左大臣藤原道長は大捜索の指令を出すが——。気鋭が紫式部を探偵役に据え、平安の世に生きる女性たち、そして彼女たちを取り巻く謎とその解決を鮮やかに描き上げた絢爛たる王朝推理絵巻。鮎川哲也賞受賞作。(裏表紙より)
のちに紫式部と呼ばれるようになる女性を主人に持った、あてき。あてきは猫が大好きでしょっちゅう拾っては世話をしている。そんなあてきの少女時代の、猫失踪事件。彼女が大人になって夫を迎えた頃に起こった、失われた一帖の謎。二つの事件と源氏物語が絡み合う話。
ミステリーというよりはなんというか、その当時の女性の立場や、女性のものだった仮名、その文学がどのように扱われ、受け止められていくかということの方が読んでいて興味を惹かれたなあ。自分の書いたものがどんどん世に出て、自分でコントロールできなくなる恐怖も描かれながら、時の権力者にいろいろなものがあっけなく奪われてしまう時代、あなたであっても「人の心は自由におできにならない」と言い切る紫式部、自分の聖域を守った彼女が気高くてかっこいい。