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レベッカ〈上〉 (新潮文庫)
ゆうべ、またマンダレーに行った夢を見た――この文学史に残る神秘的な一文で始まる、ゴシックロマンの金字塔、待望の新訳。海難事故で妻を亡くした貴族のマキシムに出会い、後妻に迎えられたわたし。だが彼の優雅な邸宅マンダレーには、美貌の先妻レベッカの存在感が色濃く遺されていた。彼女を慕う家政婦頭には敵意の視線を向けられ、わたしは不安と嫉妬に苛まれるようになり……。(裏表紙より)

天涯孤独の身の上で、女性の付き人をやって生活費を稼いでいた21歳のわたし。妻を亡くした貴族のマキシムの後妻に迎え入れられ、人々が讃えるマンダレーの邸宅での生活を始めるが、屋敷には先妻レベッカの気配が色濃く残り、その気配を残そうとする家政婦頭ダンヴァーズ夫人の敵意の目にさらされていく。
若いから、というのが理由になるのかどうかはわかりませんが、悪い想像をしがちで、恐怖に心を支配されて突発的な行動を取り、という主人公。それがなんだか不安感を煽って読んでいてひやひやする。何かを知っていそうな発達障害の若者のベンは、レベッカの何を知っているんだろう。
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Author:月子
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