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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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プラモデルを使った特撮映画を作ると聞いたのび太。しかしいつものようにジャイアントスネ夫に仲間外れにされ、対抗してドラえもんとしずかちゃんとひみつ道具を使って映画を撮ることにする。だがそこに親指ほどの少年パピが現れる。さらには宇宙戦艦めいたものが現れ、ジャイアンとスネ夫の映画セットを破壊してしまう。なんでもパピはピリカ星から亡命してきた大統領で、ピリカ星は独裁者の手に落ちたというのだ。そのパピを守ろうとしたのび太たちだが、スモールライトを奪われ、しずかちゃんまで人質となってしまう。

「ガリバー旅行記」みたいだなと思って見ていたら、オチもそうだった。わかっていても、ピンチのときの大逆転は気持ちのいいものだ。
やっぱり色々と気になる女の子と男の子発言。この部分、いまなら「女の子が」じゃなくて「友達が」だったりするのかなあなんてことを考えて見ていました。リメイク版がどうなっているか気になる。あとしずかちゃんのお風呂シーンが多いんだよな。
宇宙小戦争とあるように、戦車に乗って戦ったり、独裁者側に捕まって処刑されそうになったり、いままで見た中で一番「戦争」しているように思えて、ちょっとはらはらするような切ないような気持ちになりました。
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山中に建設されたごみ処理場の収益で成り立ってきた霞門村。父が事件を犯したことで犯罪者の息子と呼ばれている片山優は、家族である母からは金の無心を、村の人々からは暴力を受け、勤務しているごみ処理場に違法に廃棄物を捨てるという罪を犯している。だがある日幼なじみの美咲が東京から戻り、村で暮らし始めたことで、優の日々はいい方向に変わり始める。しかしこの村が変わるはずもなく……。

村社会、集団、コミュニティ。恐ろしいもの、異物を排除しようとする、強いものに迎合する、そんな集団心理が恐ろしいサスペンス。
とてもいい最低具合で面白かった(褒めています)。人の心の醜さ、当たり前に存在するそれをこうやって抽出して見せつけられると、本当に人間ってどうしようもないと思う。誰も本当のことを言えない。言ってしまうと美咲の弟の恵一のようになって「空気が読めない」と言われる。かといって飲み込んでいると暴力をふるわれても黙って耐えるしかない。その点光吉は警察という権力を持って外の世界に繋がるところに立っている、いい塩梅だったのかな。
でも、優は本当に出ていけなかったのかなあ。本当に苦しかったなら家族すら捨てていけばよかったのにそれができなかったのは、外の世界を知らないからだったのかもしれない。だから東京という外の世界を知っているはずの美咲が、それに心を病んで戻ってきたのは本当の救いではなかったんじゃないか、なんて思ってしまう。だか最後はやっと終われると思ってほっとしたんだろうな……。
何もかもがうまくいかない場所というのは本当にあると思うので、非常に興味深く、面白かったです。
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この世界には、目に見える人間の世界と、精霊の世界ナユグが重なっている。女用心棒で凄腕の短槍使いのバルサは、ある日川に落下した新ヨゴ皇国の第二皇子チャグムを助ける。ナユグの水の精霊の卵を宿して水の守り手となったチャグムは、神を称する父帝に疎まれ、このままでは殺されてしまうという。母である二ノ妃の依頼を受け、チャグムを守り通したバルサ。やがてこの出会いは時をかけて国々を揺るがす大きな流れを生み出していく。

第二シーズンまでは見ていて、最終章の録画をうっかり忘れるという大失態を犯してから、早数年。最後まで一息に見ました。
面白かった!! 最終章、すべての人たちが少しずつ少しずつ繋いだものが、バルサやチャグムを育てて、助けたんだなあと思えるシーンがいっぱいあって泣きました。バルサとジグロの長い旅が終わったこと。チャグムと父帝が和解に至らずとも互いの生きる道をまっとうしたこと。そして何よりタンダの思いが遂げられたこと。見届けられてよかったなあとしみじみ思いました。
ドラマ版はやっぱり、帝がね!笑 俳優さんの演技力で存在感を強く感じられる登場人物で、最初から最後までラスボス感があって、この人の終わりが物語の一つの結末を象徴するようで、とてもよかった。
しかしタンダが報われると「お願い、お願いだからここで死なないで!」と思ってしまうのは……笑 報われない、だからこそかっこいい人だったのでね。ラブシーン、ちょっと泣いた。本当によかった。
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ぼんやりと空想にふけるのび太はある日ドラえもんに相談して「もしもボックス」で「もしも魔法があったら」という想像を叶えてもらう。そのおかげで魔法の存在する世界に変わったものの、勉強が魔法にすり替わった世界でのび太は相変わらず落ちこぼれだ。しかしこの世界では頻発する地震と魔界接近説が囁かれていて、魔界の悪魔たちにより危機に瀕しているというが……。

「ドラえもん」の中で一番怖いのって、道具が壊れたり失われたりしたことで元の場所に帰れなくなることだと思うんですが、特に「もしもボックス」と「タイムマシン」絡みが個人的に一番怖い。明らかに自分の居場所でないところに置き去りにされるの、本当に怖い。
今回の功労者はドラミちゃん。ドラミちゃんしかいない。虫の知らせアラームで警告を聞いたから見にきたよ、って本当にしっかりしている。彼女がいなかったら今頃どうなっていたか。
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U-17の日本代表合宿に参加していた越前リョーマ。とある事情で合宿所の退去を命じられたが、兄のリョーガの誘いを受けてU-17W杯のアメリカ代表として参加することになる。一方順当に日本代表に選ばれた面々の他、ドイツに移っていた手塚国光もまたドイツ代表として参戦。日本と世界の選手を相手にしたリョーマの戦いが始まる。

「ちょっ…………と、意味がわからないな……」の連続です。五感を奪われる、とか、ラケットの持ち込み制限がないから全部、とか、とりあえず考えるな感じの世界が続くのですが、テニプリってこういうのだよね! というのを久しぶりに浴びて楽しかったです。もし十代だったら確実にリョーガの夢女になってた。
最後にのらくらしている兄が、しっかり弟を気にかけて、昔から変わらないことがわかるエピソードがすごくよかった。
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惚れっぽくてお調子者の桜木花道は入学した高校の同級生の赤木晴子にバスケットボール部に誘われる。一目惚れした晴子にいいところを見せようと初心者にもかかわらず下心ありきで入部。同じ一年ながら入部したスーパールーキーと称される流川楓や他のメンバー、他校のライバルたちと競い合ううち、長身とタフさに恵まれ努力を怠らない花道はみるみるうちに才能を開花させていく。

子どもの頃に履修できなかったものを一度見てみようの回。めちゃくちゃ面白くて、人気が出るのも当然だなあと思いました。チーム競技だからこそ選手たちはみんな魅力的である必要があるんだよな。
本放送当時に見ていたら誰を好きになるかは想像がつかないのですが、いまの私は赤木と木暮が好きですね。バスケを心から愛し、後輩たちを導き、しっかり勉強もして礼儀正しいって高校生にして最高じゃない? そのまま大人になってほしい。
彩子さんもめちゃくちゃ大人っぽくて、バスケ部のマネージャーらしくさばさばしていてかっこよかったなあ! 彼女もまた周りをよく見て導ける人ですよね。選手ばかりにスポットライトが当たりがちだけれど、彩子さんや、花道の友達、応援団のみんなとバスケ部を支えて応援する人たちにも恵まれているよなあと思いました。
アニメでは最後の公式試合となるインターハイ予選が一番アツかった。ぞわぞわ鳥肌が立ってめちゃくちゃ感動しました。
それから個人的にほろりときたのが、花道が安西先生が倒れたときに適切な行動を取ったという話。父親のその後はわからないみたいだけれど、あのときの後悔があるから動けたんだよなあ。お調子者なのにそういうことを一切言わないところが、本当に花道らしい。
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ゴッサム・シティの天涯孤独な若き資産家ブルース・ウェインは、両親を殺害された復讐心と恐怖心から犯罪者を粛清するバットマンとして暗躍していた。ある日街にリドラーなる無差別殺人犯が現れ、市長を殺害し、謎かけを置いていく。謎を解いて行き着いたナイトクラブで働くセリーナと出会う。彼女は失踪した大切な人を追っており、二人は一時協力関係となる。

巨悪の街、犯罪、復讐の物語。「街」に込められた悪の美しさと醜さが素晴らしく、暗い世界がわずかな光を得る最後がじんわりとよかったな。見ながらなんとなく「マルドゥック・スクランブル」のマルドゥック市を思い出していました。
犯罪が犯罪を呼び、殺し合いと復讐が連鎖するゴッサム・シティ。これだけでだいぶ痺れるんですが、両親を殺された孤独な大富豪の青年ブルースが犯罪者を裁く罪人をやっているのが本当にイイよね……。元々の華やかな性格とは真逆の引きこもりという設定がまたきいている。吹き替え声優さんがまた、暗いのに知性があって色っぽくていいんだー。
物語は犯罪と犯罪と犯罪のサンドイッチ、みたいな話で、権力を手にするために多くの人間が当たり前のように罪と悪に手を染める街で起こる事件を解決しようとブルースがもがいている。なんというか、水中から息を求めるみたいな、牢獄から逃げようとするみたいな話だったな……。どこにも行けないとわかっているけれどそれでも、みたいな切実さを感じた。好きな作品でした。
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 人々は彼女をこう呼んだ。時に蔑み、時に畏れながら、あれは「竜の姫」と。
 帝国軍の大砲が竜の胸を貫く、そのおよそ700年前——邪竜に脅かされる小国ノーヴェルラントは、神竜と契約を結び、その庇護の下に繁栄していた。
 国で唯一、竜の言葉を解する「竜の巫女」の家に生まれた娘ブリュンヒルドは、母やその母と同じく神竜に仕えた。 竜の神殿を掃き清め、その御言葉を聞き、そして感謝の貢物を捧げる――月に、七人。
 第28回電撃小説大賞《銀賞》受賞の本格ファンタジー、第二部堂々開幕!(カバー折り返しより)

帝国を揺るがした「ブリュンヒルド」より遡った、かつてのノーヴェルラント。その時代の「ブリュンヒルド」は神竜の巫女として、竜と意思疎通を交わし、供物を捧げていた。だが高潔なブリュンヒルドはその事実に耐えきれず、行き倒れたところを助けて従者とした感情を理解しない青年ファーヴニルと、幼馴染の王子シグルズ、その騎士で魔槍の持ち主スヴェンと協力し、神竜を討つが……。
ブリュンヒルドシリーズ、第二巻。シリーズとはいえ、これ一冊で完結していますが、楽園や神竜の関わりや邪竜が発生する理由などは一巻を踏まえてのものなので、最初の巻は押さえておいた方がよさそう。
一巻はどこまでもブリュンヒルドと神竜の思いの深さともつれ合い、身近な人に抱く憎悪が色濃い話でしたが、二巻は迷い悩みながらも身近な人たちと竜を屠り、平和な国を作ろうとする話。それだけに犠牲が出てしまったり、どうしようもない選択をした人たちの悲しみが深いのですが「思いの深さ」がそれぞれに描かれている、比較的明るい印象の話だったように思います。どシリアスだけど。
ファーヴニルが愛おしい人だったなあ……。実感できていないだけで、相手を尊重しつつ、適切な選択ができる容赦のなさって、一種の愛じゃなかったのかなあって。
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ふとした日常の風景から、万華鏡のごとく様々に立ち現れる思いがある。慎ましい小さな花に見る、堅実で美しい暮らし。静かな真夜中に、五感が開かれていく感覚。古い本が教えてくれる、人と人との理想的なつながり。赤ちゃんを見つめていると蘇る、生まれたての頃の気分……。世界をより新鮮に感じ、日々をより深く生きるための「羅針盤」を探す、清澄な言葉で紡がれた28のエッセイ。(裏表紙より)

2010年の単行本の文庫化。元々は雑誌「ミセス」の連載。
十年以上前で梨木さんが言っていること、いま、まったくその通りという感じで、なんだかなあ……という気持ちになる。読んでいて、この本の世界の静謐さに対して、自分自身や世界の荒々しさ、どうしようもない状態に「わー!!」と叫び出したくなってしまった。こんな場所で生きていたいわけじゃない、でも、小さな花のようになんとかしていくしかないのかな……。
「五感の閉じ方・開き方」にあった、平松洋子さんの『夜中にジャムを煮る』が引用されていて、ああやっぱりあれ印象的だったよなあと嬉しくなってしまった。すごく心地よく作るし、食べるし、その空間を描く文章なんですよね。
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海外転勤となった両親と離れ、ライトノベル作家になるという夢を抱えたまま、高校入学と同時に一人暮らしをはじめた久坂縁。そんな彼が引っ越し当日に出会った美少女は、辞書と正しい日本語を愛しすぎる変人で!?(Amazonより)

海外を飛び回る母について外国で暮らしていた縁は、そこで出会った日本の漫画やアニメ、ライトノベルに傾倒し、心から愛するがゆえに、次の転勤を拒否して高校は寮生として通うことになる。そして同じ新入生に「言葉」を心から愛し、辞書を愛読する蒼井葉留がいた。そんな鳩居寮で暮らす個性豊かな生徒たちの、新学期が始まるまでの賑やかな日々と事件のお話。
ライトノベル作家になる、というところで、またこの手のやつなのかなあ? とぼんやり想像していたものとは違う方向に舵を切ってくれて、面白く読みました。葉留とのきっかけは未熟な原稿に、彼女が興味を抱いて無断に赤を入れたこと、というシーンはあるものの、この巻ではさほど作家になる話は掘り下げられず。ただただ縁が、未熟ながら小説を書くことを愛し、のめり込んでいることが伝わってきます。
事件解決や謎解きのきっかけが「日本語の使い方」になるのが面白いな。新学期が始まる前のことなので学校生活が見えないところも、非日常感が感じられて好きな雰囲気。
ところでこの本、2014年の発行なんですが、あとがきにあった竹岡さんが最近ご飯作りがブームになっている話。もしかして……と思ったら、その翌年に「おいしいベランダ。」シリーズが出ているんですね。なるほどなあ。
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Author:月子
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