読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
![機動戦士ガンダムUC 3 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51GJRpz3UmL._SL160_.jpg)
ユニコーンガンダム、そして捕虜となったバナージ奪還のため、小惑星パラオを襲撃する連邦軍。バナージとマリーダは戦い、マリーダは強化人間として、バナージはニュータイプとして覚醒を始める。マリーダを食い止めることに成功したバナージは、二人して連邦軍の保護下に置かれることになった。ユニコーンガンダムが「ラプラスの箱」の在りかのヒントとして示した、旧首相官邸ラプラスの跡地に赴いた一行だったが、フル・フロンタルが強襲し……。
マリーダさんの苦しさと優しさが分かるのと、男前ぶりが分かる回。大人たちが子どもたちに夢や希望を託して星のように消えていく回でもある。優しいギルボアさんが、すごくいい人になったダグザさんが散っていくのが、なんとも言えない寂しさと光を感じる……。
バナージの台詞をオードリーが言ってリディの心を震わせて、バナージが直接言った台詞も同じようにして……というので、ちょっと笑う。オードリーに執着してるけど、リディって実際はいろんなところでバナージに影響されてる。
挿入歌がとてもいい。
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一線を走る彼らに、前置きは不要だ。
西尾維新が書いた5通の手紙と、それを受け取った創作者たちの、「本題」から始まる濃密な語らい。(帯より)
小林賢太郎、荒川弘、羽海野チカ、辻村深月、堀江敏幸という五人のクリエイターと、西尾維新が対談した内容をまとめた本です。
どれも本当に、創作とはそれぞれの形があるものなんだなあ、と思うのですが、一番響いたのは羽海野チカさんとの対談。
「持っていたら他のことが何もできなくなる人生になってしまう」というのが才能。
「どうすればうまくなれますか?」という質問は、どうすれば簡単にうまくなりますかと聞きたいわけで、それに対して、最終的には、練習を続けることというしかない。
自分が凡人であることに安心したと同時に、「人間としてちゃんとやるべきことをやっていたら、いつかチャンスが来る」という考え方をしていたので、はっとさせられました。たしかに、名人や達人とされる人は、自分すらも削り取って(やすりで削るようにして)生きているように思います。吐くとか泣くとかはまだまだ序の口ですね……。
好きか嫌いか、「もうそんな問題ではないんだ」というところに行きたいです。今はまだ、好きでもあるし嫌いでもある、という状態です。
![機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 2 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51N5Aml-mBL._SL160_.jpg)
ユニコーンガンダムとともに連邦軍に保護されたバナージたちだったが、ネオ・ジオン残党軍「袖付き」たちによって襲撃される。オードリーの正体が、ザビ家の末裔であるミネバ・ラオ・ザビだと明かされ、彼女を盾に袖付きの攻撃を振り切ろうとするが失敗。ユニコーンガンダムとバナージは、袖付きに回収される。袖付きの隊長であり、ネオ・ジオンの首魁であるフル・フロンタルは、あの赤い彗星シャアの再来とされる男で……。
パラオ襲撃直前まで。バナージが歴史について語ることができるのは、爆発で亡くなってしまったあの先生のおかげなのかなと思うと、なんだか泣きそうになる。そういう、少しずつ繋いでいくものが感じられるから、UCがめちゃくちゃ好きなんです。
マリーダさんの圧倒的包容力が好きだ。パイロットだからもちろんその手を染めたこともあるだろうに、だからこそ言える台詞の数々が好きだ。wiki見たら壮絶すぎて泣いた。幸せにしたいと思いました。

個性的なホストたちが人気を集める渋谷のホストクラブ「club indigo」。常連客の真千子が殺され、指名されていたホスト・DJ本気が疑われる。オーナーの晶とホストたちが事件を追ううち、ネット上に「もう一つのindigo」が存在し、真千子がそこを運営していたことが分かる。ネットとリアルの両方から犯人探しを進める晶たちだが……。大人気シリーズ最新作が文庫オリジナルで登場!(裏表紙より)
この巻から集英社文庫に移動した様子。
殺された指名客が運営していたらしい「もう一つのindigo」、それは、SNSサービスにある架空の街にある、ホストたちそっくりのアバターとそれを操作するユーザーたちによって作られたものだった。
殺人まで起きるか? っていう気もしますが、それだけ事件にまつわるWeb関係のもろもろを身近に感じました。RMTとか、絶対トラブルあるよね……。
この本、キャラクタービジュアルと、シリーズ紹介のためのイラストが入っていて、すごくいいです。前の創元推理文庫版も好きでしたが、こちらはよりキャッチーというか。好みです。晶さんかっこいい!
![機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 1 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51EmbWkFFpL._SL160_.jpg)
工業コロニー・インダストリアル7。ビスト財団が所有する「ラプラスの箱」が、ネオ・ジオン残党軍へ受け渡しが行われようとするその日、アナハイム高専学生であるバナージは、空から落ちてくる少女を救出する。オードリーと名乗った少女の目的は、その「ラプラスの箱」の受け渡しの阻止、そして、戦争を止めること。日々を生きる中で感じていた「ずれ」が彼女の言葉によってぴったり沿うような感覚を得たバナージは、オードリーに協力を申し出るが……。
アニメ版の0096を完走したので、じっくり映画も見ようと見始めました。アニメ版、結構ざくざく切ってる感じがしました。間の取り方は、やっぱり劇場版の方がいいですね。バナージとオードリーの移動シーンが、アニメ版では「おや?」と思う感じだったんですが、劇場版は何も思わなかったので。いやしかし、ホットドッグを一口食べて「おいしい……」って顔する姫さままじかわゆい。
ユニコーンガンダムが目覚めるまで。父親と子の物語の、最初の話でした。

優秀だが融通が利かず、上層部に疎まれて地方に左遷された軍人ウリセス。
左遷先でもあらぬ噂を流されて孤立無援状態のウリセスだったが、ふとしたことから、かつて彼が命を救った兵士の娘レーアとの縁談が舞い込む。
そのまま、式の当日までお互いの顔すら知らずに結婚した二人。ウリセスの武勇伝を聞かされて育ち、ずっと彼に憧れていたレーアは健気に尽くそうとするが、緊張と不器用さから首尾よく立ち回れない。一方のウリセスも、無骨な気質が仇となり、彼女の気持ちに上手く報いることが出来ないでいた。
そんな中、個性豊かなレーアの兄弟達が、次々と二人の前に現われる。彼等がもたらす騒がしくも心温まる出来事は、軍人として厳しく己を律して生きてきたウリセスに、かつて味わったことのない癒しを与えてくれるのだった。レーアとの絆、そして家族への愛情が深まるにつれ、不遇だったはずの彼の左遷が、思いもよらぬ幸せに満たされていく——(折り返しより)
すっごくすっごくすっごく! 面白かったー! 癒される……。心がほっと和みました。
根っこから軍人気質のウリセス。脳筋かと思いきや、気の利いた言葉が言えないだけで、他人を気遣うことができる、誠実な心根の持ち主。かたや、ごく普通の、貞淑な女性であるレーアや、空回ったり控えめであったりはするものの、信じるという芯を持った強いひと。この二人が、家族になって、少しずつお互いの人生に影響しあっていく。
いやー、兄弟たちがすごくいいですね! 家族になるってこういうことなんだというか、ウリセスとレーアの器の広さをすごく感じます。家族になったんだから、と二人とも当たり前に、伴侶の家族をテリトリーに入れるところがすごい。あなたの大事なひとは、わたしにとっても大事、ということを、当然に行動できる二人がいい。胸がじんわり暖かくなります。
続き読みたいなあこれ! 子どもとかどうなるのかな!

「こいつ、俺に気があるんじゃないか」——女性が隣に座っただけで、男はなぜこんな誤解をしてしまうのか?
男女の恋愛問題から、ダイエットブームへの提言、野球人気を復活させるための画期的な改革案、さらには図書館利用者へのお願いまで。俗物作家ヒガシノが独自の視点で綴る、最新エッセイ集!
〈文庫オリジナル〉(表紙裏より)
2005年の発行で、十年ほど時間が経っているわけですが、すごい、今と比べられる話題ばっかり揃ってる気がする。コンピューター、結婚、オリンピック、野球、災害。こうしてみると、十年くらいじゃあなかなか変わらないんだな、ということでしょうか。コンピューターだけは、携帯電話がさらに進化してスマートフォンになりましたが。
「四十二年前の記憶」が一番好きだな。幼い頃の記憶って、すごく不思議で、印象的で。そのもとをたどるのは、面白い。

有能だけど、ちょっぴり特殊な使用人が集まるヤードリー男爵の屋敷。ある日、そこで働くココア好きのメイド・フェイスは、危険な任務を命じられた。それは執事を目指すイケメン(ヘタレ)幼なじみライリーとともに、脅迫状が届いたステイシー一族の護衛をすること! 緊迫の状況下、ついに敵が美貌の暗殺者ノアを送りこみ……って、撃退したのはいいけれど、敵のノアに口説かれたり、迫られるのはおかしくない!? それに、ノアが絡むとライリーが不機嫌になるのはどうして?
恋に鈍感な戦うメイドのラブファンタジー!
面白かったです! ヴィクトリアンもののアニメか、ドラマの一話目を見ているような感じでした。『エージェント・コード』と同一世界観、こちらはちょっと時代が過去ですが、エージェントの方みたいに、どんぱちやったりド派手に騒ぎが起きるのではないです。でも、その堅実さがすごく面白い。
特殊任務を遂行できる使用人たちが働いているヤードリー男爵家。その見習い的立場にあったフェイスが、一人前として認められ、初仕事として、幼なじみであるライリーとともに、脅迫状が届いたステイシー家を守るための任務に就きます。さて、その犯人は? 敵を撃退できるのか?
男爵家ではメイドという立場のフェイスが、任務先では、上級使用人(この辺りでもうすっごく胸をくすぐられるわけですが)として、お嬢様の側付きの侍女になるんですが、細々としたものが、すごく世界観を表していてとても好きです。実は……というネタも、その時代を表していて、唸りました。
続き読みたいなー! ライリーが思った以上にすごくいい子だったので、フェイスとライリーがもうちょっと親密になったら嬉しいかも。

「大人になるとゆー事は、自分が世の中の主役ではないって事を認識する作業だと私は思っている…(中略)天動説から地動説へ。コペルニクス先生はいい人だ。…などと益体もない事をつぶやきながら、今日も、自分を慰め…」〈本文P.17より〉哲人・川原教授によるお気楽・哲学講座をまとめた、まるかじりエッセイ集!! 川原泉ロング・インタビューの他に、ピタゴラスを始めとする12哲人の紹介が入ったファンならずとも必見の一冊!(裏表紙より)
カーラ教授の、コミックスの柱とか巻末とかにある、ぼやぼやとした言葉が好きなんですが、そういうものが集まったエッセイです。章ごとに、いろんなテーマの簡単な解説(辞書?)が挟まっていて、すごく……不思議な本です。
インタビューに答えているのを初めて見て、そういうこともする人なんだ……と思いました。勝手にそういう、人に話すことがきらいな方だと思い込んでいた。