読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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元CIA工作員だったブライアンは、別れた元妻との間にできた娘キムを溺愛していた。ある日、友人とパリに旅行に行きたいというキムの願いを聞き、しぶしぶ許可証にサインしたブライアンだったが、キムたちはパリで人身売買組織に誘拐されてしまう。ブライアンは、自分の持てるすべてをもって、キムを取り戻すために行動を開始した。
誘拐犯絶対殺す、最強パパ。お父さんTUEEEEEって感じです。容赦なくみんなボッコボコにしていくのがすごいしかっこいい……(でも呆然とする)。
見てて、なんか面白いなーと思ったのが、キムの走り方です。17歳にしては子どもっぽい、女らしさとは無縁の走り方をするので、どういう子なのかなあと想像するのが面白かった。
最後の戦闘はもうはらはらしっぱなしで、発砲する直前の間が絶妙だったなあと思いました。娘を取り戻せて本当に良かった……んですが、私は性格が悪いので、最後の最後で車に乗った全員がぼーん! といきそうだなあとか思ってました。
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倉宮一族は、かつて、人の命を恣にしたために封印されたタタリ姫の魂を甦らせようとしていた。
凪は、三つ目の〈因子〉を手に入れる命を受け、京都にある旧家・芹埜家に潜入することに。
しかし、そこで凪を迎えたのは、死を覚悟し自らの内に潜む因子を差し出そうとする少年・陸だった。
そして、敵対する「ハン」に入るように勧めるエージェントのカイの存在に、揺れる凪の心の行方は!?(裏表紙より)
タタリ姫の因子を持つ少年の元に潜入した凪。そこにはカイもいた。誰が敵で誰が味方か。自分は、このまま倉宮にいていいのか。揺れ動く凪の心の回ですね。前回は学園でしたが、今回はお屋敷。気難しい先代と、夫殺しの疑惑がある後妻、病弱だが賢い当主の少年と、その双子の弟。この要素だけ見ると本当に少女小説かな?笑
結局凪は倉宮を離反することに決めたようですが、続きどうなる予定だったのかなあ。

『銀二貫』、「みをつくし料理帖」シリーズなどで大人気の時代小説作家・髙田郁。その優しさと温もりに満ち溢れた作品の源流は、ここにあった!! 法曹界を志し、挫折を味わったこと。交通事故に遭い、後遺症に苦しんだ日々のこと。阪神・淡路大震災の経験――。艱難辛苦を乗り越え手にした希望とは? 文庫版あとがきを加えた、貴重な初エッセイ集。(裏表紙より)
すごくいいエッセイだったなあ……。『みをつくし料理帖』シリーズがNHKでドラマ化されるタイミングで読んだので、感慨深いです。
いかにして漫画原作者、そして時代小説作家になったかというエッセイで、漫画雑誌「オフィスユー」の連載をまとめたものです。
高田さんは、いろんな挫折や苦しみ、心が折れそうな経験をしてきた方だというのを、初めて知りました。漫画原作者として取材をしたことや、これが書きたいという気持ちで綴られた物語だったのだなあ、と今まで読んだ著作を振り返って思う。真摯な方なんだというのがにじみ出ているように思います。エッセイも読めてよかった。
我が家も、「ごちそうさま」と言ったら「よろしおあがり」(うちは「よろしゅうおあがり」の地域)と答える家だったので、そういう話を読んでちょっと嬉しかったりもしました。

友だちになった小鬼から、過去世を見せられた少女は、心に〈鬼の芽〉を生じさせてしまった。小鬼は彼女を宿業から解き放つため、様々な時代に現れる〈鬼の芽〉——酒浸りで寝たきりの父のために奉公先で耐える少年、好きな人を殺した男を側仕えにして苛めぬく姫君、行商をしながら長屋で一人暮らす老婆、凶作が続く村で愛娘を捨てろと言われ憤る農夫、田舎から出て姉とともに色街で暮らす少女——を集める千年の旅を始めた。
精緻な筆致で紡がれる人と鬼の物語。(裏表紙より)
連作短編。鬼になってしまった少女を転生させたがために、千年にわたって〈鬼の芽〉を摘み取ることになった小鬼の物語。〈鬼の芽〉を生じさせる人たちは、みんな悲しい過去を持っている。小鬼は、〈過去見〉の力で彼らが望む過去を見せ、その原因を断つ。
人が死んでいたり、生き返ることは決してないということもあって、やるせない感じもあるのだけれど、不思議と読み心地がやわらかい。寂寥感も心地いいというか。

化粧品会社の美人社員が黒こげの遺体で発見された。ひょんなことから事件の糸口を掴んだ週刊誌のフリー記者、赤星は独自に調査を始める。人人への聞き込みの結果、浮かび上がってきたのは行方不明になった被害者の同僚。ネット上では憶測が飛び交い、週刊誌報道は過熱する一方。匿名という名の皮をかぶった悪意と集団心理。噂話の矛先は一体誰に刃を向けるのか。傑作長編ミステリー。(裏表紙より)
週刊誌の記者が聞き取りをしているという態なので、一人が語るのを聞いている感じ。その人の主観、思い込み、こうだったらいいなという願望なんかが混じるので、その語りも独りよがりで偏見に満ちている。人が変わる度に、まったく違う側面が見えたりなどして、疑心暗鬼に陥る作品でした……。
巻末にある資料がすごく面白い。週刊誌記者、赤星のつぶやきSNSだったり、週刊誌も巻末に入っているのですが、話の進行に合わせて少しずつ読んでいくと、もうぞっとする。人の善意? 悪意? 匿名ならではの加速が本当に怖かった。

目が覚めたら魔法のしっぽが生えていたイジメられっ子、父を亡くし若い継母とふたり年を越す高校生……。児童文学から恋愛小説、SF、時代小説まで、ジャンルを超えて活躍する著者ならではの、色とりどりの6篇が入った“玩具箱”。明日への希望きらめく瑞々しい気持ちをギュッと詰め込みました。文庫オリジナルの自著解説を収録。(裏表紙より)
「謹賀新年」「ぼくの神さま」「がんじっこ」「孫の恋愛」「しっぽ」「この大樹の傍らで」の6編。本当に短い話ばかりで、どちらかというと児童文学に近い感じかなあ。すごく読みやすいけれどちょっと物足りない。
「孫の恋愛」が好きです。狐の一族がいて、諏珠という美しい老女狐と家族の話なんですが、ちょっと色っぽくて、ふわふわと暖かくて、切ない。

僕は音楽を聴くと、その音楽の世界に意識が飛ぶ“特異体質”の持ち主。でも同級生の静原秕奈の歌声には参った。僕は完全に現実を離れ、すっかり異世界に取り込まれてしまったのだ。こんな鮮烈な体験は珍しい。現れたのは螺旋の塔。そして最上階には少女がひとり閉じ込められていた。彼女はいったい何者? 個性的な登場人物たちが織りなすユーモラスで切ない、ひと夏の音楽ファンタジー。(第9回トクマ・Edge新人賞受賞作)
音楽を聴くとその世界に意識が飛ぶ、高校一年生の少年が、友人とともに行ったライブハウスで歌っていた同級生の少女と出会う話。高校一年生の夏、不良な友人との友情、個性的でアウトローのようだけれど心優しい大人たち、そして過去の後悔と寂しさと。徳間書店の新人賞ってこういうラノベっぽいような、でも優しくて温かい話を出してくれるので好き。
音楽世界に没入するって、本当に異世界に飛ぶような感じで、そこの住人と会話するので最初はちょっとびっくりしたんですが、そうやって自分と、そして音楽を通じた世界と対話している感じが好きでした。

焼けた薔薇、毒入りワイン、仮面の女そして狂疾の血。それは、古い革表紙の手帳に遺された言葉だった——。東日タイムズの影谷貴史は、昭和4年に起きた『キネマ屋敷連続殺人事件』を調べていた。5人の男女が殺されていながら、犯人も被害者も不明であるというこの事件の謎を探るべく、貴史は事件現場の島に向かった。だが、たどり着いた瞬間、光に包まれ、気づくと、74年前の事件の渦中にいた。人気ゲームを小説化した戦慄のサイコ・ホラー!(裏表紙より)
タイムスリップ(?)した先で、自分が調べていた、孤島で起こった殺人事件に巻き込まれた主人公、影谷。芳野堂一族で起こった殺人事件は、翳谷村で起こった虐殺事件につながっていて……。
元がゲームというのが意外なほどサイコホラーで、時間が関係しているところもあったり、ラストなども、味付けが面白い事件ものでした。
読んでいてぞっとしたのが、茉利絵に対する印象だったかなあ。最初は普通の、敏感なだけの気弱な女の子かと思ったら、実は結構危ない感じだっていうのが途中から分かって。彼女が豹変しなくてよかった……。

富豪の夫人の元に売られてゆくことが決まった浅草の見世物小屋の人魚が、最後に口にした願いは観覧車へ乗ることだった。だが客車が頂上に辿りついたとき、人魚は泡となって消えてしまい——。心優しき雑誌記者と超絶美形の天才絵師、ふたりの青年が贈る帝都探偵物語。明治の世に生きる彼らの交流をあたたかに描いた、新鋭の人情味あふれる作品集第一弾。表題作を含む五話収録。(裏表紙より)
明治もので、雑誌記者と美貌の天才絵師のコンビで探偵です。天才絵師の有村礼はいいとしても、雑誌記者の里見高広の方もなかなか濃い設定で、非常に好みでまいった!
高広は、雑誌記者。しかし、腕っ節が強く、英語に堪能で、推理力もあり。ちょっぴり不器用そうなところとか、ホームズの小説を英訳することで付き合いがある礼に対して「物で釣っているような気がする」と思うところとか、かわいい男の人だなあと思いました。
好きなのは「怪盗ロータス」と「真珠生成」かな。「怪盗ロータス」は話の余韻が好きで、ちょっと切ないようなところと、なんだか幻想的な感じが好きでした。怪盗と遭遇するって幻想っぽい。
