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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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銀河英雄伝説〈VOL.2〉黎明篇(下) (徳間デュアル文庫)
難攻不落といわれた帝国の要塞、イゼルローンが陥落した。それはひとえに同盟軍の青年士官ヤン・ウェンリーの智略によるものであった。「魔術師ヤン」と讃える人々の声。しかし彼の心には、戦争への疑問と虚しさがつのるだけだった。やがて、高まる主戦派の声は、無謀きわまりない帝国領土への侵攻作戦にまで発展する。だが、フェザーン自治領の策謀により、すべての情報は帝国側に漏洩していた。待ち受けるラインハルト——ヤンに勝機はあるのか!?「ファイナル・バージョン/銀河英雄伝説」第2弾。(裏表紙より)

イゼルローン陥落から、皇帝フリードリヒ四世逝去まで。
帝国、同盟軍ときたら、自治領フェザーンもきた。そういえば三つ巴って言ってたわ……と思いながら、それっぽい悪役(しかも宗教組織だ……)が出てきておおっと思う。いいですねー王道ですねー。
ヤンへの好感度がぐんぐん上がる一方、野心家であるラインハルト、キルヒアイス組の今後が不安になってきます。オーベルシュタインが、絶対お前がなんかするんだろ! という怪しさで。信頼を置きすぎると、裏切られたときが辛いので、ラインハルトもキルヒアイスも大人になってください……。姉アンネローゼを戴いている二人を見ると、まだまだ少年なのかという若さが不安になる。
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伯爵令嬢の華麗ならざる結婚事情 〜愛だけじゃたりない!〜 (コバルト文庫)
アンナは由緒正しい伯爵家のご令嬢。しかし実は、父が遺した借金に追われる日々。
ジェラルドは「金で爵位を買った」と言われる男爵家を継いだ青年銀行頭取。しかし実は、国に借金を踏み倒されて銀行は火の車。
そんな二人が、現状打破のため良縁を得ようと参加した慰霊祭で知り合った! 肩書きを信じた二人は、勢いで王子の前で結婚の約束を交わしてしまったけれど——!?(裏表紙より)

凍れる皇帝と政略結婚した令嬢の切ない歴史恋物語『氷雪王の求婚』、敵国の将を愛してしまった王妹と将軍の『たとえ許されない恋だとしても』も、湊作品のどちらも大好きでしたが、今回はお金がないヒーローとヒロインの金策、かつ利益重視の結婚物語でした。とても明るくて、楽しかったー!
王子の異母妹(しかし王族とは認められず、援助も受けられない貧乏令嬢+工事、内職で働く)と、銀行の頭取(有能、かつ行員には慕われているけれどお金に困っている)。お金がない、お腹いっぱいになりたい、というようなことが書かれるわけですが、ここまでヒーローが「おなかをいっぱいにしてあげなくては……!」と思う話だとは思わず、にやにやして読みました。アンナも、王子の異母妹、かつ伯爵令嬢にしては、すっごく庶民的で普通の娘さんなので、まあ口がよく回る……笑 おしとやかでなく活発に動き回るところが、なんだかいいなあと思いました。
でも、一番好きだと思ったのはジュジュさんですよ! なんだあのひと! 借金取りのくせにお母さんみたいじゃないか! めっちゃいいひと! 好き!
ヒロインかもしれない。〈2〉 (エタニティブックスRouge)
「お姫様なんて柄じゃない」。そう思っていたけれど誰もが憧れる王子様から突然プロポーズを受けたあたし、木内鈴鹿。

若干先走っている彼は、結婚式への準備を着々と進めていく。なかなか実感が湧かなかったけれど、幸せ気分で日々を過ごしていたら……

突然彼の弟の拉致されて——

結婚までの道のりは一筋縄ではいかない!?

平々凡々なちびっ子OLとイケメン上司の基本まったりときにシリアス(?)ラブストーリー!(カバー折り返しより)

プロポーズ後。社内でやっかまれ、史鷹の実家にまつわる揉め事に巻き込まれ……。
ヒーローの溺愛っぷりがどんどん増してきている中、ヒロインのツッコミが冴えて気持ちいいです。甘やかされるだけでないヒロインはとてもいい! 史鷹の実家、南条家を「気持ち悪いわ!」と言い切れる、肝の太さ。恋敵(というかストーカー)に向かっている中、お前は引っ込んでろと言える気持ちの強さ。ヒロインじゃない、私は平民です、という女性のもえどころは、ヒーローを蹴っ飛ばすことができる最強具合だな! という楽しさでした。面白かったです。
銀河英雄伝説〈VOL.1〉黎明篇(上) (徳間デュアル文庫)
宇宙暦八世紀末、銀河帝国と自由惑星同盟とにわかれ、ながい抗争をくりひろげてきた人類の歴史は、ふたりの天才の出現によって、おおきな転機を迎えようとしていた。覇権をめざす若き獅子、帝国軍上級大将ラインハルト。そして同盟軍においては一介の青年士官に過がなかったヤン——帝国軍遠征隊を同盟側が迎え撃った「アスターテ会戦」こそが、彼らの初めての邂逅であり、宿命の戦いの幕開けであった。名作の誉れ高き壮大なロマン「銀河英雄伝説」、ファイナル・バージョンとして刊行スタート!!(裏表紙より)

本読みのたしなみ(かどうかはさだかではありませんが)として、やっと銀英伝を読み始めました。私は徳間デュアル文庫版で読む。田中節は久しぶりだ……。
とりあえず顔出しという一巻。じわじわ面白くなってきそうな、帝国軍のラインハルトと、同盟軍のヤンの一度目の邂逅から。やってやりかえして、だけじゃない話だといいなあと思います。登場人物もすごく多いようだし!
個人的に、今のところヤンがいいなあと思う。傲慢王子様なラインハルトより、庶民かつ苦悩しそうな気配のあるヤンがいい……。
とにかく、最後まで脱落せずに読んでいこう。
ヒロインかもしれない。 (エタニティブックスRouge)
木内鈴鹿、二十五歳、OL。
無邪気な少女だった頃は、「いつか王子様が——」なんて夢見ていたけれど、大人になったいま、そんなのはお話の中のことだけだって理解している。
ほどほどの自分に合う、ほどほどの人と結婚して、ほどほどに幸せな人生を歩むと思っていたのだけれど……

誰もが憧れるイケメン上司から突然のプロポーズ!
いったい何がどーしちゃったの!?

しっかり者のOLとイケメン上司の、ほのぼの&まったりラブストーリー。(カバー折り返しより)

おっもしろかったー! 友人からのオススメだったのを二年越しくらいにようやく読んだんですが、ノリが軽くてすごく楽しかった! 読みながら、何故かドラマの「ホタルノヒカリ」が頭をよぎったんですが、多分ヒロインの脳内突っ込み「隊長!」のせいだ。
中編の連作。プロポーズと一夜だけの話が冒頭にあるんですが、これだけでも、会社での立場とかどういう環境かとか、話の裏もしっかり分かってすごいなあと思いました。オフィスもので、しっかり書いてあるものは面白い! ヒロインが実はしっかり人脈持ってたりするお約束的なところもしっかり踏んでて、いいなあ。
ただ、ノリがだめな人はだめかなーと思います。一人称なので、ヒロインが脳内ツッコミが激しいのと(「隊長! これが墓穴というものですか!?」みたいな感じのやら、はううう!? みたいな奇声が多い)、言動がちょっと子どもっぽいのと。読んでると、実はしっかり社会の荒波にもまれ、かつすれてないところが分かってくると思うんですが、でもしらけてしまう人は合わないと思います。
私は、すっごくすっごく楽しく読みました! 二巻も読もう!
女修行 (講談社文庫)
女を忘れて20代の日々を仕事に費やし、ある日ふと「素敵な大人の女性」にはほど遠い自分に気付いた著者が一念発起。食事のマナーやメイク法、護身術、社交界デビューから介護に至るまで、大人の女性に必要なすべてを体験取材! 2年をかけて学んだ22のレッスン。さあ、貴女も一緒に女を磨き抜きましょう。(裏表紙より)

体験エッセイです。女磨きものを読んでいるのは、別に自分がしたいからではなく、読みやすくて面白そうなエッセイ、作家さんで選ぶと、そういうものを無意識にチョイスしているからです。
中身の体裁は、桜庭一樹読書日記みたいな。下段に注釈や写真が入ってるやつ。
インタビューから実践まで、お仕事紹介みたいな内容でもあって、丁寧な文体なのにちょっと卑屈に皮肉ってる感じが面白い……。
個人的に外資系OLになる回が面白かった。何故、そのチョイス! いやでも確かに気になるけど! 恋愛小説でオフィスものがたくさん出ているせいでかなり気になってた! 注釈がいちいち面白いです。
華葬伝  ~Flower Requiem~ 下 (角川ビーンズ文庫)
輪廻の失われた世界で、残虐な幽鬼と必死に戦う「義人」の幽冥。最後の砦、贄人・繭の純粋さにふれ、命をかけて彼を守ろうとするが、神の復活を望む人々との間に衝突がうまれる。さらに、巧妙に仕掛けられた罠に仲間の義人たちがはめられていく。自分のなくした記憶こそが世界を護る鍵を握ると気づいた幽冥は——!?「——今度は、どうか私の手を放さないで」
台湾から日本初上陸!! 四百年の時を越えた純愛ファンタジー!(裏表紙より)

とてもいいファンタジーでした。こういう話、あんまり読んだことがないから楽しかった。私が読むと独特だと感じるんだけど、これは台湾だと一般的なファンタジー観なのかなあというのが気になる。
神と世界を書く、という印象で、登場人物たちの内心がさらっと触れられているだけだったのが残念だったのですが、それでもなんとなくそれぞれのことが想像できる設定で、上手いなあと思う。なので、上巻から打って変わって、下巻で義人たちのことに触れられはじめて、「これは、最終決戦で一人ずつ消えていくやつか……」と思ったら案の定でしたよ! 辛いわ!
だから後半の展開は、熱く、悲しく、そしてとてもいい終幕に繋がっていたと思います。こういう終わり方好きだー。同じことを繰り返すだけかもしれないけれど、何かが違う、という形で、歩んでいくひとたちが好きです。輪廻が失われた世界で、巡ったものがある、というのがいいよなあ。
面白かったです。私これ好きです。
華葬伝  ~Flower Requiem~ 上 (角川ビーンズ文庫)
四百年前、人々が神を殺したため、輪廻が失われ幽鬼がはびこる世界。記憶をなくした少女・幽冥は「義人」のひとりに選ばれる。その宿命は、この世を護る贄人・繭のために命尽きるまで戦うこと。他の義人たちと戦うなか、記憶に刻まれた自分を呼ぶ声に悩まされる幽冥だったが、神の復活を望む人々が反乱を起こし——!?「——来世でも、あなたに会いにいくよ」
ついに上陸! 第1回台湾角川ライトノベル大賞《金賞》受賞作!!(裏表紙より)

東風ファンタジー。専門用語が多いのとルビ振り単語の多さで、読み始めは難儀しましたが、後半になるにつれてするする読めるようになりました。
輪廻が失われた世界。贄人と呼ばれる神の復活に関わる存在の、最後の一人を守るために選ばれる五人の義人。その一人として選ばれている幽冥だったが過去の記憶を失っており、また選ばれて間もないことから、自分は仲間たちのお荷物だと感じていた。
神と人と輪廻を巡る物語の、わずかな部分を抜き出したようだなあ、と思いました。いや、確かに主人公が、選ばれて、悩んで、戦って、自分自身を探して、という話なんですけれども、読みながらかなり全体が大きく感じられて、ちょっとちぐはぐな印象を受けるんですよね。
上巻は後半になるにつれて、幽冥が段々覚醒しつつあるのがいいなあ。
玻璃の花籠 (レジーナブックス)
舞台は遠く深海に広がる「海底国」。竜王の側室を務めていた秋茜は、その座を退き「火の一族」の次期当主・雷史のもとへ嫁ぐことになる。しかし自分よりも年上の妻を疎ましく思う夫とは、顔も合わさぬすれ違いの日々。ある晩、ふらりと立ち寄った夜闇の花畑でふたりは初めて言葉を交わし……

絵巻のような海底世界で繰り広げられる恋愛ファンタジー。(カバー折り返しより)

内容紹介から、てっきりヒロイン視点かと思ったら、ヒーロー視点でびっくりしました。いやしかし、政略結婚を男側から読むのって面白いなあ。
年上で、しかも元側室の女性を娶った、火の一族の若き跡継ぎ、雷史の、傍若無人で自分勝手な態度から、どんどんヒロインを振り向かせたい、笑わせたいと願うようになる、切なさがね! しかし冒頭の態度が子どもっぽい上に、他の女性との関係も描かれてしまっているので、しょっぱなは評価が低くなってしまうのだった。ヒロインはヒロインで、幸せなのか何を考えているのか分からない感じが、もうもどかしい!
最後はなんだかんだで幸せそうで何よりでした。
宝塚(ヅカ)読本 (文春文庫)
羽根とスパンコールで舞台を彩り、どんな悲劇にも必ず楽しいフィナーレが。そんな健気で能天気なタカラヅカだからこそ、キビシイ時代を生きる私たちの元気の素になるのかも!? 観劇のお作法、歌劇団の仕組み、歴史、ファンの生態、チケットの入手法などなど、清く正しく美しいタカラヅカをのぞいてみたいアナタの疑問に答えます。(裏表紙より)

宝塚は一度見てみたい……でも話を漏れ聞くに未知の世界すぎてちょっと恐い……と思って、どんなものかと読んでみることに。
想像以上にラフだったけれど濃かったよ! 舞台がどういう感じなのかとか、劇団の中がどんな感じなのかとか、ちょっと主観入ってるような気もしますが、何も知らない身としては面白かったです!
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Author:月子
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