読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

査問会に出頭を命じられたヤン。その隙をつくようにして、イゼルローン要塞の目前に、巨大な人工球体が出現した。それはラインハルトが跳躍によって送り込んできた帝国軍要塞ガイエスブルクだった。要塞対要塞——壮絶な戦闘は、互いの主砲による攻撃の応酬からはじまった。司令官ヤンの不在を隠し、防御に徹する同盟軍に、ケンプ率いる帝国軍は容赦なく襲いかかる。そして皮肉なことに、帝国軍侵攻の知らせは、査問会の中止をもたらした。解放されたヤンは、帝国軍を撃退すべく、急ぎ戦地へと向かうが……。(裏表紙より)
同盟国パート。この巻ではラインハルトはほぼお休み。ここで話はいったん終わった風で、次なる大きな事件に繋がっていく様子。
ユリアンの才能が後世になんらかの功績を残すらしいことと、結局君たちどうなのという、ヤンとフレデリカが実は周りにもそう思われているらしいことが、癒しでした。結局結婚するのかなーどっちがプロポーズするのかなーということを期待しつつ、続きを読む。
PR

グーテンベルク革命から五世紀。電子の端末が膨大なコンテンツから美しい「ページ」を開くこの時代、あなたにとって「本」とはいったい何か。それはいかに変貌するのか。書店・古書店・図書館・取次・装丁・編集、そして練達の書き手・読み手の位置から、鋭いアンテナの持ち主たちが応える——本の過去と未来を俯瞰する三七のエッセイ。(カバー折り返しより)
電子書籍という形態が読まれるようになって、紙の本はどうなるか、というのをそれぞれの立場から書いたもの。紙の本は滅びる、という人もいれば、紙の本は消えない、という人もいる。
電子書籍では、今どこを読んでいるのか、話が残りどれだけあるのかが分からない、というのになるほどなあ! と思いました。確かの小説なんかは特に、残りのページ数で話の終息地点を想像するよね……。
あと、学生に、雑誌を作りなさいという課題を与えて、グループで作らせたもののことを書いている長谷川一さんという方のエッセイで登場した作品に、おおっと思いました。確かに、新しい形が生まれる可能性もある。未来の子どもたちに、本の絵を描いてみましょうと言ったらどうなるか、ということを冒頭で書いていらして、確かに、電子書籍が一般的になると、みんな端末を描くかもしれない、とどきっとしました。
三十七名の方のエッセイが収録されているのですが、本というものについて、すごく思い入れのある人は、本の力を信じているし、その人たちほど思い入れのない人は情報化社会という観点で見ているという印象でした。私は信じている派なので、書店さんや、古書店さんといった人たちのものを面白く読みました。一番おもしろかったのは、やっぱり出久根達郎さんのかなあ。本にまつわるエッセイ(誰かの話)という、読み物として面白かった。

物語を読むことに無上の喜びを感じる人達は、日本の各地に次々と生まれ、育って来ます。となれば、後から来る方々に、こんな花が咲いている、こんな実が実っていると示すのは、先に歩いた者の務めでしょう——読み巧者・北村薫が選んだ50冊。出会えて良かったと思える本が、必ずあります。有栖川有栖との熱血対談、大野隆司の彩色版画を収録。(裏表紙より)
読売新聞に連載された、ミステリ小説紹介をまとめたものと、その裏側について語ったものと、二本の対談が収録されています。最近ミステリ小説関係を読んでいるのは別に何を書こうと思ったわけではなく、文学評論、児童文学案内以外だと、私が手に取れる範囲なのはあとはミステリくらいである、というだけです……。
やっぱり私は全然読んでないな! と思いました。ポーやクリスティーが挙っているかと思いきや、綾辻行人とか山田風太郎も挙っていて、おお……となる。ますます読みたくなったぞ。折しも、三谷幸喜監督が『オリエント急行殺人事件』をやるようなので、読みどきかなーと思いつつ。

2012年。アフガン帰りの軍医ジョー・ワトソンは、困窮の挙げ句、ルームシェアの相手に変わった女性を紹介される。美しく、乗馬服に身を包み、人口心臓を抱えた薬付けの身体に、家はコンピューターの家政婦が管理している。彼女の名はシャーリー・ホームズ。世界唯一の顧問探偵だった。
感想書いたと思ったのに書いてなかった……というわけで、八月の読書だったと思いますが、九月に突っ込みます。高殿さんが同人誌で百合ホームズを書くと聞いて、すっごく読みたかったのに同人誌を手に入れる機会を逸したので、単行本化はすごく嬉しい! そして、高殿さんらしい、女子のどろっとした感じもありつつの、ライトミステリーで楽しかったー!!
出てくる女性陣の影の、みにくいところよ。そしてそれを感じてなお、ジョーとシャーリーの友情のきらめきが! ちらっと出てくるそれぞれの裏事情の、ただものではない感も楽しく、続きが読みたい! と思いました。
でもこれ、事件の結末がちょっとデリケートなところに触れているので、だめな人はだめかもしれない。私は高殿さんらしくてすごく好きです! 百合やるんだったら、ここも触れないとだめだと思う。
あと装丁がすごく好きです! 綺麗な赤で、手触りもよくて、金が綺麗で、帯も可愛い。女子のためのホームズ・パスティーシュという感じでした。
![笑の大学 スタンダード・エディション [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/31RDGCKT10L._SL160_.jpg)
日本が戦争へと突き進んでいる時代。演劇は規制され、事前に台本の検閲を受けなければならない中、検閲官・向坂は、劇団笑の大学の座付き作家・椿の台本を検閲する。向坂のチェックに、椿は台本を書き直して持ってきた。それが何度も続く中で、二人の関係に変化が……。
三谷幸喜原作・脚本。舞台向きな、検閲室の二人のやり取りが続く作品でした。くすくすと笑うし、最後はじわじわくるし、本当に三谷幸喜さんの話はいい……。
一度も笑ったことがない男である向坂が、椿とのやり取りによって、段々と変わっていくのがいい! ちょっと坊ちゃん風味でとぼけた感じの椿は、純粋で無邪気というのかで、もう子犬のようでした。この固い男と坊ちゃん系男子のやり取りが、本当にブロマンス! などと思って本当に申し訳ありませんでした。
喜劇の笑いどころを解説するという、笑いをやる人には拷問のようなやり取りが続くのですが笑 これが面白いし、次に繋がるのが楽しい! こんなに少ない登場人物なのに、やっぱりうまいなあ……。切なくていい話になるのが、いい。感動した。
そして最後におじさんと青年の仲良しにときめく映画でもあるな、と思いました。面白かった。

茅野しおりの日課は、憧れのいとこ、美弥子さんが司書をしている雲峰市立図書館へ通うこと。そこでは、日々、本にまつわるちょっと変わった事件が起きている。六十年前に貸し出された本を返しにきた少年、次々と行方不明になる本に隠された秘密……本と図書館を愛するすべての人に贈る、とっておきの“日常の謎”。
知る人ぞ知るミステリーの名作が、書き下ろし短編を加えて待望の文庫化。(裏表紙より)
小学五年生のしおりは、いとこの美弥子さんが勤めている図書館で本を借りて読むのが好き。
両親が離婚しており、母親と暮らすしおりは、周りから見ればとても大人びた女の子。本を読むせいもあって、かしこい。すごくよく出来た子で、周りの子たちのことを思いながら友達付き合いしていくところが、なんだかいいなあと思います。
図書館あるあるな話が出てくるのですが、こうはうまくいかないよなあと遠い目をしてしまうところもあり。フィクションだからこそ優しいしほっこりするんですけれども、内実を知っていると、こんなことにならないよ! と机を叩いてしまう。

西暦二一九九年、ガミラスの遊星爆弾攻撃により、地球の放射能汚染は極限に達していた。そんなときイスカンダルのスターシャから、放射能除去装置を取りにくるようにとのメッセージが……人類滅亡まで往復二十九万六千光年の旅に、ヤマトは単身旅立っていく。ガミラスとの非情な戦いに耐える、古代進はじめヤマト乗組員たち! その勇姿をえがく待望の第一部!!(カバー折り返しより)
ヤマト、だいたいの話は知っているし再アニメ化もしてましたが、コバルトで小説なんて出てたのか……と手に取ってみました。1978年刊でノベライズ(メディアミックス?)している本でも、今とほとんど変わらない文章の印象でした。余計なこと書かない、人が持っているアニメの印象のまましか書かない、みたいな。
若干時代を感じる表現がありつつも、ヤマトの物語ってやっぱり面白いなー!! と思いました。

小説家は小説をどう読み、また書くのか。近代日本文学の大家たちの作品を丹念に読み解きながら、「小説の書き方」ではない「小説家の書き方」を、小説家の視点から考える斬新な試み。読むことは書くことに近づき、読者の数だけ小説は書かれる。こんなふうに読めば、まだまだ小説だっておもしろい。小説の魅力が倍増するユニークな文章読本。(カバー折り返しより)
川端康成や志賀直哉や芥川龍之介といった文豪の作品を取り上げて、読んでみるという連載。この作家はこういうところでこういう風に書いている、というのが分かって、すごく勉強になりました。文章フェチというのか、ここまで書いて読むのがやっぱり小説家なんだな……と尊敬。
佐藤さんの文章も、リズムがあって面白くて、文豪作品が苦手でも楽しく読みました。無頼派の作家はみんな結婚している。とか、いきなりどうした!笑 な始まり方をしたり、雅俗折衷体なんて言葉、耳慣れない、意味が分からないと正直書いたり。
![REDリターンズ [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51bE%2B1ySGZL._SL160_.jpg)
恋人のサラと平和に暮らすフランク。だが、最近サラとはマンネリ状態。相棒のマーヴィンには「そろそろ人を殺したいだろ?」と言われる始末。そのマーヴィンが殺されたことで、自分たちが世界中の諜報機関から狙われていることを知る。フランクたちは逃亡しながら、ある兵器の存在を知るが……。
険悪な恋人たちを見るのがしんどいわ!笑 スパイとしての知識、危機感がなくて、ただひたすらスリルを楽しもうとするサラが前作では好きだったのですが、今作ではフランクとの仲のこともあって、足を引っ張る引っ張る。そこが話を動かしてくれるんですが、ちょっとばかすぎやしないか! そして彼女を連れ回すなよフランク……。しかし、それがだんだんと癖になってくるから不思議。
そんな感じですが、ヴィクトリアが好き! なんてセクシーで上品でかっこいい女性……! 素敵すぎます。
そしてハンがかっこいい! アジア人の腕利き殺し屋。REDはおじさまおばさまのかっこよさを楽しめますが、見た目がイケメンで若いというハンはとっても美味しいと思いました。誰も彼もイケメンやら美女やらよりも、演技とキャラクターに会わせた上でイケメン、というのが美味しい……。
![カラフル [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61fQhiYSdGL._SL160_.jpg)
死んだはずの僕は、「抽選に当たりました!」と天使プラプラに告げられる。輪廻に戻るため、地上で試練を受けることになるが、それは自殺した少年・小林真となって生活するというものだった。
原作がものすごく好きなので、アニメ映画化も嬉しかったのですが、如何せん、予告の時点で声優さんがとてもアレな感じだというのがネックになって、なかなか見ていなかったのですがこの夏、ようやく見ました。慣れると、まあ、いいか……? ととりあえず受け入れることができたかな……。
原作と比べると細かいところが違うのですが、全体的にあっさりめでしょうか。カラフルは、思春期に読むともう気持ち悪いくらい現実や人の秘密というのがどろどろしているように思えて苦手(でも好き)だったのですが、この映画はちょっと他人事のような印象。真として宿った「僕」が、その辛さをあまり我がことのように感じていないというのか、小説を読むようにして見ている私が自分のこととして感じられなかったのもあるかもしれません。
やっぱり原作が好きだな! と思いました。