読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
![カラフル [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61fQhiYSdGL._SL160_.jpg)
死んだはずの僕は、「抽選に当たりました!」と天使プラプラに告げられる。輪廻に戻るため、地上で試練を受けることになるが、それは自殺した少年・小林真となって生活するというものだった。
原作がものすごく好きなので、アニメ映画化も嬉しかったのですが、如何せん、予告の時点で声優さんがとてもアレな感じだというのがネックになって、なかなか見ていなかったのですがこの夏、ようやく見ました。慣れると、まあ、いいか……? ととりあえず受け入れることができたかな……。
原作と比べると細かいところが違うのですが、全体的にあっさりめでしょうか。カラフルは、思春期に読むともう気持ち悪いくらい現実や人の秘密というのがどろどろしているように思えて苦手(でも好き)だったのですが、この映画はちょっと他人事のような印象。真として宿った「僕」が、その辛さをあまり我がことのように感じていないというのか、小説を読むようにして見ている私が自分のこととして感じられなかったのもあるかもしれません。
やっぱり原作が好きだな! と思いました。
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軍が強大な力を誇るウェスハバート王国。史上初の女性医師を目指すケイトは、最難関の王立大学に入ろうと猛勉強中。だが突如、先の大戦で「英雄」と名高いイーノット少佐率いる部隊に、身柄を押さえられてしまう。彼らに、親友イライザが軍内部の機密を記した“棺の手帳”と共に行方不明だと知らされ、最後の目撃者ケイトは、大嫌いな軍人達と手を組むことに…!?
読者審査員の圧倒的支持獲得! 第10回小説大賞、読者賞受賞作!!(裏表紙より)
大戦後、軍が権力を持つウェスハバート王国で、ケイトは、失踪した親友イライザと彼女が持ち去ったという『棺の手帳』のために、狙われることになってしまった。ケイトを保護したのは先の大戦で英雄と名高いイーノット少佐と彼の率いる士官たち。イライザを探すため、ケイトは嫌悪する軍人たちと行動を共にする。
軍人さんたちが最初の方でたくさん出てくるので、アットホーム(?)な仲良しが見られるかと思ったら、後半は登場する人の数が少なくなって、ちょっと話の色が変わったような気がしたのが印象的でした。
しかし、ケイトは巻き込まれ型の正統派ヒロインだなあ。そこはじっとしていなさいよ! というところで動いてしまうという笑 正義感が強いというか、少女小説のヒロインらしいというか……。
少佐の台詞が甘ーい! でもこの人が軍人として有能なのかどうかが分からなかったので、もっと男前なところを見せてください! 軍人さんはもうちょっとストイックでもいいと思うのですよ!(私の好みです)

クリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーは本当の“死”を意味する——。謎の次世代MMO『ソードアート・オンライン(SAO)』の“真実”を知らずにログインした約一万人のユーザーと共に、その苛酷なデスバトルは幕を開けた。
SAOに参加した一人である主人公・キリトは、いち早くこのMMOの“真実”を受け入れる。そして、ゲームの舞台となる巨大浮遊城『アインクラッド』で、パーティーを組まないソロプレイヤーとして頭角をあらわしていった。
クリア条件である最上階層到達を目指し、熾烈な冒険を単独で続けるキリトだったが、レイピアの名手・女流剣士アスナの強引な誘いによって彼女とコンビを組むことに。その出会いは、キリトに運命とも呼べる契機をもたらし——。
個人サイト上で閲覧数650万PVオーバーを記録した伝説の小説が登場!(カバー折り返しより)
『アクセル・ワールド』はアニメを見ましたが、SAOは初めて。あらすじを読む限り、もっと王道のRPG展開かと思っていたのですが、主人公は強いし、ヒロインとの恋愛も想像とちがってた。もう夫婦じゃん! 一巻目から夫婦かよ! ごちそうさまでした!
ステータスや、スキルという概念がある小説って、こういう風に書くのかーと勉強になりました。ここでの死は現実世界の死を意味しますが、けれどまだまだ仮想世界という印象があって、悲惨さとか残酷さが強くはないのがちょっと残念だったかもしれません。もっと絶望してみたかったかも。
長いシリーズなので、機会があったら続きも読んでいきたい所存。

伝説の天才アニメ監督王子千晴が、9年ぶりに挑む『運命戦線リデルライト』。プロデューサー有科香屋子が渾身の願いを込めて口説いた作品だ。同じクールには、期待の新人監督・斎藤瞳と人気プロデューサー行城理が組む『サウンドバック 奏の石』もオンエアされる。
ネットで話題のアニメーター、舞台探訪で観光の活性化を期待する公務員……。誰かの熱意が、各人の思惑が、次から次へと謎を呼び、新たな事件を起こす!
ああ、だから物語(アニメ)はやめられない!
anan連載小説、待望の書籍化。(帯より)
辻村節炸裂! な、ものづくりをする人たちの話。『スロウハイツの神様』は羨望し、妬み、足掻く人たちの共同生活でしたが、『ハケンアニメ!』は各々すでに仕事を持ってある程度成功も失敗も経験した人たちなので、うまく噛み合ない人間関係に加えて、仕事がうまく回らない胃のきりきりした感じが加わって、大人の仕事小説になっていたな、と思いました。
というわけで、この話は『スロウハイツの神様』の関連でもあります。でも読んでなくても大丈夫です。読んでいたら「ぎゃー」と叫びながらにやにやするだけですから!
アニメ制作に関わる立場も場所も異なる三人の女性をメインにした物語です。一個一個が震えるくらい面白いのはもちろん、「軍隊アリと公務員」での、すべての人たちが集まってくるのが、もう涙が出てくるほど嬉しかった。ものをつくる、人たちの熱さ、愛情は、やっぱり強くて、辻村さんはそのことを信じているのかな、と思ったりした。
すごく面白かったです。

この店で、あなたの帰りを待っています。
小さな路地に隠れるようにある防具屋「シャイニーテラス」。店の女主人ソラは、訪れる客と必ずある約束をかわす。それは、生きて帰り、旅の出来事を彼女に語るというもの。ソラは旅人たちの帰りを待つことで世界を旅し、戻らぬ幼なじみを捜していた。
ある日、自由を求め貴族の身分を捨てた青年アルが店を訪れる。この出会いがソラの時間を動かすことになり——。
不思議な防具屋を舞台にした、心洗われるファンタジー。
第16回電撃小説大賞〈選考委員奨励賞〉受賞作。(裏表紙より)
新米傭兵のアルフォンス、防具屋の女主人ソラ、その店のお客たちの連作短編。一人が次へ次へと繋がっていく話は、やっぱり面白いなあ!
ソラがだんだんとほどけていく感じがいい。冷たい人ではないけれど、ちょっと達観した様子なのが寂しくて。だからアルフォンスとのやりとりでちょっとずつ普通の人になっていくのが、なんだかかわいい。
私は、不器用な女騎士マリアベルがすきです。好きです! なんだソラとのやりとり! 女の子かわいい! ってなりました。
ちょっと文体や文章が独特で、呼吸の置き方に読み始めは戸惑いましたが、優しいファンタジーでした。

いない。誰もいない。ここにはもう誰もいない。みんなどこかへ行ってしまった——。鬱蒼とした熱帯雨林、高度な技術で積み上げられた石門、張り巡らされた水路、動かない車輪。古代文明の壮大な足跡を辿り、メキシコ、グアテマラ、ペルーを訪れた物語作家は、遺跡に道にホテルに、“気配”を色濃く感じ取る。インカ、マヤ、失われた都市。そこに秘められた物語の種とは。人類のセンス・オブ・ワンダーに迫る、中南米紀行。(裏表紙より)
南米旅行記。八月後半のじわーっとした暑さの中で読むと、なんとなく、南米の街ってこんな感じなのかなあと思う。ちがうか。
ある夜突然扉を激しく叩かれて飛び起きた、という「深夜の訪問者」の回に、思い出したことがひとつ。
私は祖父と二人で沖縄旅行に行ったことがあるのですが、あるホテルで、なんとなく窓にカーテン(というか引き戸?)をしないでいたくて、開けたままにしていたら、その深夜突然、窓ガラスを「ばんばんばんばん!!!」と叩かれて飛び起きたことがあります。「えっなに!?」となって起きたものの、その部屋は地上十何階かで、とてもじゃないけれど人が叩けるものじゃない。ぞくっとしていると祖父は「あー、やっぱりなあ」と言って淡々と引き戸をしたのでやっぱりってなに!? と思いながら、聞くことができなかった思い出です。
その祖父はもう亡くなってしまったので、何を感じたのかは永遠に謎のままになってしまいましたが、沖縄だったら、幽霊も精霊もいそうですよね。

十六歳の王女ミーシャに結婚のときが迫っていた。女性が王位を継ぐロイデン王国では、神に選ばれた「聖夫」と結婚しなければ女王になれない。余命の短い母から、早く王位を継がねばならない——戸惑いながら、誰とも知れない「聖夫」を受け入れる覚悟をしていたミーシャは、婚儀の当日に見知らぬ少年と出会う。とっさに侍女だと名乗ったミーシャだったが……? 波乱の王朝ラブロマン!(カバー折り返しより)
インド風ファンタジー。女神と同性である女王を戴くロイデン王国。他国人の流入が始まって二百年ほど経ったこの国で、王女ミーシャは、即位の前段階として結婚することになった。相手は、生前の偉業をやがて国の統一神として奉じられたナジュカ女神の恋人エシュカの生まれ変わりという神託を受けた男だという。
さて、この生まれ変わりの徴を持っているのが、双子の青年だったという、とっても美味しい設定なのです。少し乱暴で軽薄な兄ザギと、穏やかで優しい弟ロダー。二人とも神託を受けたので、二人とも正式な候補なのですが、先にあてがわれたのは弟ロダーの方。けれど、ミーシャはザギの方が気になって……。
三角関係にはならず、最後の方まで明かされない色々があるので、はらはらしました。私は、ロダーが実は女性なのではないかと思ったんですが、その予測が違うところに飛んでいったのでびっくりしました。
この王女と双子以外に、母親である女王マーシェリー周辺の大人組も、様々に思惑があって気になるところです。どうやらマーシェリーの話もあるようなので、機会があったら読みたい。

中学生の双子の兄弟が住む家に落っこちてきたのは、なんとプロの泥棒だった。そして、一緒に暮らし始めた3人。まるで父子のような(!?)家庭生活がスタートする。次々と起こる7つの事件に、ユーモアあふれる3人の会話。宮部みゆきがお贈りする、C・ライス『スイートホーム殺人事件』にも匹敵する大傑作!(裏表紙より)
手元にあるのが1996年2刷の本なので、表紙が変わっています。多分紹介文も変わっていると思う。実は、宮部みゆきをほとんど読まずにきたのですが、それでもやっぱりすごい人なんだなあ、と作品の面白さ、読みやすさで感じました。
もっと一緒にがっつり生活するかと思ったら、都合のいい時に呼び出される、疑似父(ステップファザー)の話でした。この父も冴えてますが、双子もなかなか賢く、かつ小悪魔的で可愛い。その子どもたちに、どうしても冷たく当たれない父も、かわいい。
7話が収録されていて、もっと続きを読みたいなあと感じさせる疑似家族ものでした。面白かった!

連続する幼女誘拐事件の捜査は行きづまり、捜査一課長は世論と警察内部の批判をうけて懊悩する。異例の昇進をした若手キャリアの課長をめぐり、警察内に不協和音が漂う一方、マスコミは彼の私生活に関心をよせる。こうした緊張下で事態は新しい方向へ! 幼女殺人や怪しげな宗教の生態、現代の家族を題材に、人間の内奥の痛切な叫びを、鮮やかな構成と筆力で描破した本格長編。(裏表紙より)
「面白いから読みなさい」と本まで渡されてしまったので読みましたが、最後に自分があああああと胸をかきむしりたくなる、鮮烈な作品でした。どうして、こういう作品は、最後の最後にどうしようもないところでえぐってくるかな!?(歓喜)
幼女誘拐事件の捜査と、とある男の行動が交互に語られる構成。この二つが、どう交差するのか。段々と距離が縮まってくる感覚、けれど、最後の最後に……。途中で「あれっ」と思い始めたらネタが割れると思うんですが、それでも最後まで手に汗握りました。最後の一文がやるせない。

発掘者のフィオーラが過去の遺物を掘り当てるのは、夢や真実のためではない。目的はただひとつ——金のため。そんな冷めた考え方のフィオーラだったが、ある日眠っていた人間の青年を発掘してから彼女の生活は一変する。大金獲得の可能性を期待してその身柄を引き受け、記憶を失った青年にジョーイと名付け、助手とすることに。しかし世間知らずでド天然な彼に、フィオーラは振り回されっぱなしで……!?(裏表紙より)
古代都市コンクラトゥスの《遺物》の発掘業が発達している街、メルカート。天涯孤独の少女フィオーラは、組合に所属しない発掘者。ある日、生きた青年を発掘してしまったことで、コンクラトゥスと《夢紡ぎ人》の過去に触れることに。
悲しさをばねに強く生きる女の子の話でした。何があっても、フィオーラが「くそー!」って頑張ってくれるので、いい方向に行く予感がずっとあって、安心して読めました(という感想もどうかと思いますが、いやしかしどシリアスも好きですよ!)
ジョーイが、天然というか、自然体で攻め体質なので、喋っている間中ずっとフィオーラに対する好意を発散させているので、こいつ……! ってなりました。物理的に打たれ強いという話が出ていましたが、メンタルもイケメンじゃないですかね!? 何があってもしれっとフィオーラの側にいそうで、安心します。
どんどん時代が進んでいく中の活気がある人々の街の話だったので、ファンタジックというより、メンタル:イケメンを楽しみました。明るく楽しい物語でした。面白かったです。