読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
![カルテット!人生のオペラハウス [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51tDUrLtMYL._SL160_.jpg)
高名な音楽家たちが余生を過ごすビーチャム・ハウス。だが経営難であるため、資金集めのコンサートを開くことになっている。そこへ、大スターだったジーンが入居。レジー、シシー、ウィルフは、栄光のカルテットを再結成し、トリを飾ろうとするが、ジーンは過去の栄光に縛られていた。また、レジーとジーンにはとある過去の因縁があって……。
高級老人ホームで暮らす、個性豊かな音楽家たち。未だに若々しく、音楽を愛する人々なので、人の話を聞かないところと突然歌いだすパワフルさがすごい。ストーリーに派手なアップダウンはないのですが、登場人物が醸し出す「味」みたいなものを、作品を通して噛んで味わうものなのかな、と思いました。
これを見ようと思ったのは、マギー・スミスさんがすごく好きなのと、いいおじーちゃんおばーちゃんが見れるからというのです。ちょっとつんけんした役が、マギー・スミスはとても素敵に演じられるなあ!
しかし一番ぎゃー! と叫んだのは、エンドロールです。いやはや、目の保養でございました。美しい&イケメンばっかりだった。ごちでした。
PR

女王と生き写しのエレナを待っていたのは、身代わりになって隣国の王子と夜の生活を営む役割。初夜で受けた甘い口づけ、愛の言葉、そして……。正体を隠している罪悪感を抱きつつ、王子との甘い夜に溺れるエレナ。昼と夜とで花嫁の性格が違うと気づきながら、愛が深まる王子。いつわりの結婚でもこの恋は本物。愛を貫こうと二人が選んだ運命とは——!? 本格ラブファンタジー!(裏表紙より)
設定に無理がないか! と思いながらも、TLでダブルヒロインものを読んだことがなかったので面白かったです。もっと百合百合しくてもよかったのよ!
男勝りで自由に憧れる女王と、女王そっくりな没落貴族の娘。昼と夜、それぞれの役割を果たす中で、愛する人への思いを成就したいと願う二人。もっとじっくり読んでみたかった! と思わせる美味しい設定でした。本人と身代わりって、それぞれの痛みを理解し合えたら、すごく強い結びつきになれると思うんですよ! だから百合を(略)
あとがきの最後にいい話があるのもよかったです。このヒーロー、本当に寛容だなあ……。それとも政略結婚が始まりだからそれでいいんだろうか。

ノガレ男爵の娘シャロンは、引退したリアンクール公との婚約を勝手に決められ、怒っていた。シャロンは、しっかり者の弟テオの目を盗んで家出しようとするが、見破られて失敗。やっとリアンクールに向かう途中の宿から男の子に化けて逃げ出した。しかし、シャロンの命を狙うブレイエたちに誘拐されてしまう。短剣を突きつけられ絶体絶命のシャロン。と、そのとき馬に乗った騎士が現れた!(カバー折り返しより)
成金貴族の娘シャロンは、親の決めた結婚に異を唱えて、お目付役である弟テオの目をかいくぐって逃亡。しかし、シャロンを本当に邪魔にする何者かに誘拐され、命を狙われることに。貴族らしい生活はほとんど出てこず、ひたすら森を歩く、逃げる、助けてくれた騎士ラウールと喧嘩する。シャロンはちょっと子どもっぽすぎるし、ラウールはちょっと頭が固い。けれどなんだか見ていて微笑ましい二人です。
意外だったのは、婚約の理由が一目惚れしたなどのハッピーな理由でなく、リアンクール公にとってシャロンが都合良かったということ。二人はなかなかまだまだ前途多難なようなので、多分続きであろうサンク・ヴェリデを読むことにします。

強大な力を秘め、世界の命運を分けるとも言われる「銃姫」。
その行方を追い求め、旅を続ける三人がいた。「魔銃士」の少年セドリックと
その姉、エルウィング、そしてテロリストの少女、アンブローシアである。
北の山間の田舎町に滞在中、セドリックはある事件をきっかけに
自分の「力」に自信が持てなくなってしまう。
魔法強化のため、大都市の「王立魔法図書館」へと向かうセドリック。
そこで出会った露天商の男から、意外な話を聞くことになるが……!?(裏表紙より)
アンブローシアとあっという間に距離をつめたことにびっくりしつつ……続々と、これから物語に関わってくるであろう人物が登場する第二巻。そして、ある人の怪しい言動にこれから疑いの目を向けながら読んでしまいそうな内容です。11巻まであるのに先は長いぞ。
魔銃士周りの設定が面白いなあ! バトルはたぎりました。主人公が秘められた力を持っているというのは、熱い展開だよな!
そしてやっぱり銃姫は銃じゃない可能性があるのかー。オリヴァントの秘めた思いなども今後明かされていったらいいな。こういうのらくらしたラスボスっぽい人が、実は……みたいなだと、アツい。

ライラの住む村に衝撃がはしった。獣の領主様と呼ばれている領主から、村の娘を館へ奉公に上がらせろと要求がきたからだ。きっと食い殺されてしまうに違いないと村人達は震えあがる。そこで役立たずの牧師の娘ライラに白羽の矢が立ち、差し出されることになってしまう。恐る恐る館にいったライラが出会ったのは獣の仮面をかぶった、美しい領主で……。新「美女と野獣」濃厚ロマンス。(裏表紙より)
美女と野獣を踏襲して、恐ろしい領主と、彼に囚われて村にも帰ることの許されなくなった少女のロマンス。切なさよりかは、TLらしいロマンスがメインでしょうか。BLだとお姉さんに振り回される主人公ですが、TLだと美しい姉妹に虐げられる主人公がお約束なのかな。ヒロインのライラは、いいようにこき使われているのに気づかず献身的に家の仕事をする少女。だからこそ、その家族の身勝手っぷりに腹が立ってきます。いくらなんでも、それはちょっと、ひどいよなあ。姉はともかく、お父さんもひどいって辛いです。
どうせだったら、村のみんなで領主様の館を襲撃して二人とも離ればなれになろうぜ! と思いましたが、これはそういうレーベルではなかった。TL作品を読むといっつもそんなことを思っている気がする……。

書き下ろし小説「紅蓮の夢」「双子と三つ子のお留守番 桐原家の人々番外編」「司令官就任! 祝もものき事務所番外編」「レディ・ガンナー外伝 けむけむ大作戦」が収録。それぞれの作品の絵師さんたちが描いたショートストーリー漫画も収録の盛りだくさんな一冊です。密かに弁当箱って読んでたら、茅田さんも弁当箱って言ってた……。
しかし、とっても美味しくいただきました!! デル戦の続きが読めるなんて思ってもみなかったよーーーーー!!!!!!!!
詳しくは書きませんが、もう一度会えたのがすっごくうれしかった! ウォルにも、もちろんバルドウの娘、妃将軍にも! 熱くて、にやにやもさせてもらえて、もうたまらなく嬉しすぎた。妃殿下無双が楽しすぎて転がりました。沖さんの漫画も非常ににやにやです。これ読んで、あー私はナシアスがすんげー好きだったんだなあと再確認しました。最近自分の長髪男性(二次元に限る)好きを指摘されたばかりだったので……。
ほかの書き下ろしもすごく面白かったです。これを読むまで忘れていましたが、もものきだけ未読だった……。悔しいから近いうちに本編読もう。
とってもとっても幸せな一冊でした!

計算が得意な巫女見習いのノトは、神殿の会計係をめざし修行中。しかし不器用な性格が災いし、仲間の巫女たちから横柄だと誤解され目の敵にされていた。そんなある夜、戴冠の儀式参列のために神殿を訪れた宰相カノンと二人、王家の陰謀に巻き込まれてしまう! 気が付くと不思議な地下神殿にいて……!? 宰相“陛下”と呼ばれるほど優秀で冷静なカノンと不器用なノトは、地上に戻ろうと助け合ううち……!?(裏表紙より)
思ったよりもしっかりと固めの話だったのでちょっとびっくりしましたが、こういう宗教やら伝説やらが絡んだ話は大好きです! ロマンチックよりはちょっぴり本格ファンタジーの味がします。そういうにはちょっと軽いかもしれませんけれども、シリーズが長いのでこれからぐいぐいくると思うと楽しみ! 別々の方向に不器用な二人が、お互いを認め合って必要とし合ってからを楽しみにします。
一番ヒロインっぽかったのは、親友のサナだなあ、と思いました。主役張れるよねこの子! 最後にああいう位置につくっていうのは、とっても美味しい。主人公をしっかり信じてくれるところもポイント高い。
あと、挿絵に笑いました。リリィのドリル巻き毛! なげー! って思わず言っちゃいました。兄のキデアがシリウス王国の関係者なら、これから関わってくることもあるんでしょうか。

かつて神は人間たちの愚かさに怒り、彼らから魔法の力を奪ってしまった。
ところが、人は魔法を弾丸に封じ込め銃器で操ることを思いつき、
ふたたび「力」を手に入れることに成功する。
世界は殺伐とした戦争の時代へ突入した。
少年セドリックは、姉のエルウィング、テロリストの少女アンブローシアと共に世界の命運を分けると言われる銃「銃姫」を探して旅に出る。
銃姫の引き金をひくものはいったい誰なのか。そして、銃姫の秘密とは!?(裏表紙より)
そのときシリーズを読んで高殿成分が足りない! と思い、ようやく銃姫を読むことにしました。銃姫は内容は知らないんですが、パルメニアシリーズの前史であることは知っています。
望む者の言葉を消滅させることのできる魔法の銃、《銃姫》。奪われたそれを追って、メンカナリン聖教に所属するセドリックとエルウィング、そして訳ありでついてきているアンブローシアは旅をしている。魔法と銃、魔銃士と、教会の闇、世界の闇と向かうあうシリーズ。今回は最初なので、三人のちょっとした過去が明かされて、旅が始まった、という感じ。
エルウィングが謎めいていて恐い。これ、絶対姉弟じゃないし、どっちかというと命を狙ってきたタイプだよなー。敵に敬われているってどういうことだ!

貴族制度の見直しにより庶民の扱いになり、貧乏生活を送ることを余儀なくされていた元公爵令嬢のジーナ。金策に四苦八苦していたところ、突然王室からプリンセスに内定したという知らせが! だが王子には美貌の恋人がいるはず……。案の定、王子はジーナに偽造結婚を持ちかけてくる。どんどん王子に惹かれていくジーナは募る嫉妬とプリンセスとしての義務に揺れていき——!?(裏表紙より)
現代寄りの王室恋愛もの。国からの援助を失いながらも、膨大な領地の管理をするがために貧乏となった多くの貴族。ジーナの家もそのひとつだ。学校では、ジーナを目の敵にしている少女と同じクラスになりたくないがために、一般クラスに通っている。だから王子様との接点はないはずだったのに。血筋によって選ばれてしまったプリンセス候補に、王子が偽装結婚を申し込む。
姫ものでも、プリンセスとしての立場や周囲の状況が現代っぽくて面白かったです。お忍びで行ったコンサートで人に囲まれるって、ロマンだなー。
全体的に文章がこざっぱりしているのですが、あとがきでえっと思う文章が。直しがなかったって、まじですか……? それはどうなんですか出版社さん。

88年5月刊。地元の新聞「千里タイムズ」に連載された、絵本の紹介コラム。十年続いた連載の七年目から九年目をまとめた一冊。公民館や文庫といった社会教育についてもちらり。自分が絵本をほとんど通らずに活字に行ってしまったので、絵本についてよく知ってみようと読みました。
有名どころや勉強したもの以外は、ほとんど分からない自分にがっくり……。四百冊以上紹介したと書かれていましたが、まだまだあるって、すごいなあ、奥が深いな絵本。
なので、絵本のことよりも、子どもたちが文庫での活動でどんな風に生き生きと過ごしているか、を読むのが楽しかったです。感じることはそれぞれなのだな、と思うエピソードがあり、著者の正置さんがはっとすることがあったり……。子どもは読んでもらうのも好きだし、読むのも好き、というのは面白いなあ。楽しい本はやっぱり声に出して読んでも楽しいですよね。