忍者ブログ
読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
[295]  [296]  [297]  [298]  [299]  [300]  [301]  [302]  [303]  [304]  [305
雪月花黙示録 (単行本)
学園バトルが日本の未来を左右する!?
私は高校生の蘇芳。いとこの紫風(美形なうえに天才剣士!)が当選確実の生徒会長選挙を控えたある日、選挙への妨害行為が相次いだ。また派手好きで金持ちの道博の仕業かと思ったら、「伝道者」を名乗る者が出現。私たちの住む悠久のミヤコを何者かが狙っている!(帯より)

謎×学園×ハイパーアクション、という謳い文句な恩田陸作品……なんですが、あらすじからぶっ飛んでてこれはいったいどういう話なの!? と思ったら、やっぱりすっごく変で、変なんだけとお約束事がばっちりで面白かったです。ノスタルジーも方向性を変えるとこういう派手な「ジャポン」なものになるのかあ。
まず、主人公蘇芳はおかっぱセーラー服の美少女。自分の刀を貰い受けるには腕が足りないといわれ、歯がゆく思っている少女剣士。その同じ一族の少女・萌黄は、リボンで髪をまとめた袴姿。頭もよく、腕も立つ少女。そして一族の御曹司・紫風もまた、強く賢く、リーダーシップのとれる生徒会長候補。その三人とミヤコという場所を巡る物語です。どう考えてもミステリじゃないし、ファンタジーでもラノベな上、読み進めていくとお約束を踏んでいくハリウッド映画みたいな活劇になっていて、恩田さんはこういうものも書けるのかとびっくりしました。もっと暗くてじわっと怖いものの方が好きなのだと思っていた(そういうシーンもあるんですが)
恩田さんらしさだと思えていた、そういったじわっとした怖さ、少女たちの活発な明るさと強さ、日本という場所のノスタルジーを全部ひっくるめてしまってエンターテイメントにしてしまうと、こういう話になるのかもしれない。すごく映像的に書かれているので、文章も簡略だし、狙っているシーンもたくさんあって、頭の中で映像にするとすごく生き生きとしてくる物語だと思いました。
面白かったです。私はこれ好きです。
PR
新装版 ディック・ブルーナさんの絵本のつくりかた (みづゑのレシピ)
うさこちゃんよりもミッフィーの方が名前に馴染みがあるんですが、「うさこちゃん」というのは翻訳の妙だったんですねー。ミッフィーの絵本は多分読んでもらったことがない(そもそも絵本よりもすぐにある程度の活字を読んでた)ので、愛着はすごく薄いんですが、ディック・ブルーナさんのミッフィーの描き方がすごいな! と感心しました。少しだけ勉強したことはあるんですが、やっぱりすごく時間をかけて丁寧に書いているんだなあ。線に味があるのは、手描きだからか。
夢の本棚のあるインテリア (エクスナレッジムック)
タイトルの通り、本棚のあるインテリアと部屋の写真。表紙見た瞬間に本好きなら「これは!」と食いつくのでは。
どこかのデザイナーだったり編集者だったりのお家だったり、古い建築物の図書室だったり。これを見ていて思ったのは、素敵なデザインの素敵な部屋もいいけれど、畳のにおいがしたり、書見台や書斎机があったり、木の本棚があるのが好きなんだなーと思いました。どこも綺麗なんだけど素っ気なくてちょっとつまらない。おしゃれよりも馴染みのあるインテリアが好きだな。
源氏物語 紫の結び〈2〉
都に戻った源氏は紫の上と再会を果たします。明石の君との間に生まれた姫君の入内を進め、並ぶ者のいない栄華を極める中、女三の宮という一片の暗雲が物語に影を落としていきます。(帯より)

パソコンのデータがぶっ飛んだせいで、感想を書き直し。
紫の上の出来た嫁っぷりが悲しい。光君は、子どもが元服、裳着をするようないい歳なのに、やっぱり色好みでだんだん腹が立ってくるよ! 紫の上がかわいそうだよ! そういう人との間に子どもがいないというのが、いやにリアルで、なんかやだー。
そういう風に、栄華を極めていく中で、去る人たちの存在もあり。
おばさん四十八歳 小説家になりました
歴史小説家の植松三十里さんが、どんな創作活動を経て作家になり、十年書き続けてきたのかというエッセイ。四十八歳で時代・歴史小説を書いているのかーととても興味深く読みました。自分が普段あまり読まないジャンルなだけに、すごく面白かった。
投稿生活は、カルチャースクールの創作教室でのことが書かれていて、そういう形もあるのかと勉強になりました。色々な形があるものだな。しかし結局は縁を大事にしているかどうかなのかもしれないなと思う。
小説の仕事をするにあたっては、丁寧な資料の読み込みや、ゆかりの地の訪問、関係者を辿ったり。もちろんご家族がおありなので、生まれ育ちの話、結婚後の渡米、娘さんの不登校など、すごく波瀾万丈なことをさらっと、しかし真剣に書かれているので、こちらに真面目に読みました。
面白かった。植松さんの小説、今度読んでみよう!
デ・コスタ家の優雅な獣 3 (角川ビーンズ文庫)
裏社会を牛耳る一族「デ・コスタ家」。花嫁候補としてつれてこられたロザベラは、いまやファミリーの一員として初めて任されたカジノ経営に奮闘する日々。そんな時、市長選有力候補の息子が誘拐され、その犯人としてダリオが指名手配されてしまう! 行方をくらましたダリオを追うロザベラだったが、ノアから「俺が同じ立場でも捜しに行くのか」と問いかけられて…。大人気ダーク・ラブファンタジー第3弾!!(裏表紙より)

シリーズ第三巻。ファミリーの一員として頭角を現しつつあるロザベラ。「家族が好き」と言える強さも持つようになったのは、自信がついたからかな。かと思うとノアが非常に不安定になってきていて、その暗さにちょっと引きます……。やっぱりデ・コスタ家は呪われてるんだなあ……。
悪いことをしているロージーの挿絵が好きすぎて転がります。可愛い女の子が悪い子なのはかっこいい。
そして今回もやっぱりダリオがかわいかったー!! もう恋する男の子じゃないですか! ラストシーンの思春期少年めちゃめちゃかわいかったー!! エミリオが大事に思う気持ちも分かるよ……やっぱりダリオはばかだけどかわいかった。ばかわいい。
一巻と比べて段々文章が軽くなってきてるのは気のせいかなーと思いつつ、続きも読みます!
デ・コスタ家の優雅な獣2 (角川ビーンズ文庫)
裏社会を牛耳る一族「デ・コスタ家」。超内気な少女ロザベラは、一族の後継ぎを産むためつれてこられたたった一人の花嫁候補。自由を掴むため、なんとかファミリーの一員に認められたが、その矢先、敵対組織の襲撃に遭いしばらく休むように言われてしまう。このままでは、誰かと結婚させられちゃう!! ロザベラは従兄のノアの力を借りて、組織内での名誉挽回を図るけど!? ますます危険な獣たちとのラブゲーム第2弾!(裏表紙より)

悪徳の一族デ・コスタ家、異能の子どもを産める一族唯一の少女ロザベラの、「悪い子になっちゃう」物語。今回もロージーが可愛さ爆発でよかった!
ようやくファミリーとして認められたものの、結果を出さなければ、ファミリーをまとめる長兄エミリオがロージーに「飽き」てしまう。奮闘するロージーが、悪いことなんてしたくない、でも死にたくない、利用されたくないと頑張るところが可愛い。そういう不安定なところで、さっと仮面を被って「デ・コスタ家の女」になる瞬間が、もうぞくぞくする!
今回はダリオ巻だったので、三男の株が上がりました。私は、三兄弟では彼がいちばんまともだと思うよちょっと馬鹿だけど……。続きも楽しみ。
幕が上がる
とある高校の演劇部に所属する、さおり、ユッコ、ガルルは三年生となった。目標は、地区大会突破。しかし、学校に赴任した吉岡先生は、美人でかつ、学生演劇で有名な女優だったという。そこへ、演劇名門校から才能ある中西悦子が転校してきた。吉岡先生の影響で、演劇部は全国大会を目指していくことに……。

完全なる一人称というのか、さおりの視点で全部が語られるので、いちいち学校の様子がどうの周囲の景色がどうのという話はなく、さおり自身が何を考えているかという話の進め方なので、ちょっと独り言を言っている感じがして最初は読みづらかったものの、演劇が形になっていき、大会に行く頃には手に汗握っていました。どんな脚本になったのかというのが楽しみで、読み進めるのが楽しかった。
けれど、さおりが演劇と脚本に心を向けるようになってからは、どうも仲間たちとの関係がうすくなってしまった印象で、特に下級生たちはあんまりどういう子たちなのかが分からなかったのが残念。他の子が何を考えているのかが一人称では分からなくて、お話の距離がちょっと遠かった。でも、面白かったです。
恋と悪魔と黙示録 契約の獣と身代わりの花嫁 (一迅社文庫アイリス)
「あなたは特別。契約して差し上げる」
悪魔の名を記した書を複製する森玄使であるレジナ。ある日、彼女は教会内で美しい獣型の高位の魔物を召喚してしまう。慌てて自室に獣を匿うけれど、聖祭の《神の花嫁》候補が悪魔に襲われる事件が発生! レジナは囮役として花嫁の身代わりをすることに——。そんな中、彼女の危機に美青年に姿を変えた獣が契約を迫ってきて…!? 一途な魔物と乙女が織りなす、悪魔召喚ラブファンタジー!(裏表紙より)

糸森さんのお話は、世界観と設定が独特だなあ……と思います。最初に設定を頭に入れるのがたいへんだ。とりあえず、堕落した教会と、神様と、天使と魔物の物語という大雑把な解釈をしました。
過去に兄が召喚した魔物で、兄を失った天涯孤独のレジナ。教会に引き取られ、森玄使として働いている。そこへ、事故で召喚してしまった赤いけもの、別の教区から派遣してきたヴィネト、教会の美形修道士リストらが絡んで、《神の花嫁》が殺される事件に挑んでいく。
ラストにえええっと叫びました。すごかった。なんか変だなーと思ってたけど! しかしマスコットキャラ化するのはどうか!笑
アガルがとっても可愛いです。「もう、熱い!」とか「嬉しい!」とか。残酷なものが優しくて可愛いのはときめきです。
島はぼくらと
母と祖母の女三代で暮らす、伸びやかな少女、朱里。
美人で気が強く、どこか醒めた網元の一人娘、衣花。
父のロハスに巻き込まれ、東京から連れてこられた源樹。
熱心な演劇部員なのに、思うように練習に出られない新。
島に高校がないため、4人はフェリーで本土に通う。
「幻の脚本」の謎、未婚の母の涙、Iターン青年の後悔、島を背負う大人たちの覚悟、そして、自らの淡い恋心。
故郷を巣立つ前に知った大切なこと——すべてが詰まった傑作書き下ろし長編。(帯より)

人間関係の痛さや光を描いてきた辻村さんが土地のことを書いたなあと感じた作品でした。『名前探しの放課後』などにも、過疎していく地方のことは描かれていたけれど、土地と人が強く結びついている場所の光と影がありました。
最初は、島育ちの四人の高校生の、痛がゆい繋がりの話だと思っていたのに、思ったよりも土地の事情の比重が大きくてちょっとびっくりしましたが、やっぱり面白かった。人間、大人の暗いところもあったし、繋がることの嬉しさもあった。そこに出てくる、ある作品のあの人が、本当に嬉しかった! 私は彼女が大好きなので、子どもたちの背中を押してくれて本当に本当に嬉しかった。最初から出てくるんじゃないかなーとは思っていたけれど、嬉しかったなあ……。
最後は駆け足な印象もありましたが、面白かったです。
Profile
Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
Search
Calender
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
Archive
Shopping
Analyzer
Counter
忍者ブログ [PR]