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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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ミゼリコルドの聖杖 永遠はわが王のために (角川ビーンズ文庫)
キースに裏切られ玉座を追われたアルフォンスは、反貴族派レジスタンスに加わりながら、“王を戴かないパルメニア国”の進むべき道を模索していた。一方、偽王の疑いをかけられ進退窮まったキースは、ついにアルフォンスとの接触を図って——。
「……わが王に、永遠の忠誠をお誓い申し上げる」
侍従マウリシオが膝を折るのは、果たしてどちらの王の御前か。パルメニア物語最大の謎がいま明かされる。衝撃の結末を見よ!(裏表紙より)

偽物の王キースか、レジスタンスにいる正統な王アルフォンスか。他国からの侵略と貴族たちの思惑のもと、国は動き、未来へ漕ぎ出す。アルフォンスはすごく大人になった。知恵と力の使い方を知って、誰かのために動くことができるようになった。
しかし、パルメニアシリーズの主従の「従」の人って、どうしてこうもおかしい方向にねじくれてるんだろう! お前はまったくいい従者だよ! っていう気持ちと、この朴念仁が! という。手のひらで転がされた怒りは分かる。なんか変だなーと思っていた人物も、実はそうでしたという事実にあっと言わされたのは悔しいなあ。そして初恋をこじらせた人たちの歪みが。高殿作品! って感じだ。
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バルビザンデの宝冠 王の星を戴冠せよ (角川ビーンズ文庫)
重大な秘密を抱えたまま王位に就いたアルフォンスは、ある日偶然にも、自分と同じ顔を持つ少年・キースと出会った。
王の責務から逃れたいアルフォンスは、かりそめの自由を満喫するために“互いの立場を入れ替える”という悪戯を思いつく。それが、従順な協力者のふりをしたキースの策略とも知らずに。
「……アルフォンス、お前に王の資格はない!」
パルメニア物語の原点がここに! 高殿円、渾身の衝撃作!!(裏表紙より)

パルメニアシリーズ。時代的にはプリハー、遠征王より後。無性体のアルフォンスと、そっくりな少年キースが入れ替わりと、王制と貴族支配、市民の革命が起こる物語、でいいのかな。プリハーを読んでいると、剣と魔法と精霊、伝説が生きるあの時代から、やがて一般市民が立ち上がる革命の時代が来るのかととても感慨深い。
才能を持ち、王子に生まれながら、力を腐らせるアルフォンス。かたや、入れ替わりの国王になりながらもあのエヴァリオットを従えてしまったキース。生まれついた星、というのは罪深いというか、運命的だと思わずにはいられない。そうして国を支えよう、変えようとしている若者たちがいる一方、腐敗した貴族たちがいるわけで。
面白いよう、面白いよう、と言いながら読みました。続きが気になるところで引いたよ!
大恋愛をお約束します!? (エタニティブックス Rouge)
結婚相談所「ローズマリー」の見習い所員・麻衣が入会希望者と間違えて勧誘したのはビルオーナーの須藤隼人だった。
思わぬ失態にあわてる麻衣に、隼人は恋愛経験がまったくないことを明かし、恋愛の仕方を指南してくれと言い出す。
恋の“先生”と“生徒”として始まったふたりの関係は、どうなる——!?(カバー折り返しより)

アルファポリスの現代恋愛もの。読み始めて衝撃を受けたのは、ヒロイン一人称の上に、読者に話しかけてくるぞ……! ということでした。なんだか懐かしい感覚で笑ってしまった。子どもの頃読んでた少女小説ってこんなだったなーと。
結婚相談所で働く若い女性が、不動産持ちの御曹司と恋に落ちる。このヒーローがなかなかつかみ所のない人で、天然なのか世間知らずなのか、ちょっと感覚が変。そこが可愛いなあと思った時点ではまってるんでしょうね。麻衣は割とぱきっと物を考えたりてきぱきと動いたりするので、時間の流れが違う須藤は大丈夫なのかなと思ったりしましたが、最後の短編ではどうやらばっちりヒーローをやってくれているみたいなので安心しました。
婚約者がいる設定でのお約束はそれほどなく、ずっと麻衣がぐるぐると考えていたり、必死に自分の気持ちを隠そうとしていたりと、一生懸命なヒロインが可愛いなと思いました。
時の旅人クレア〈3〉アウトランダー〈3〉 (ヴィレッジブックス)
ついにクレアはジェイミーに真実を打ち明けた。自分が20世紀から来た人間だということを。ジェイミーは愛する彼女の言葉を信じてくれた。
やがて二人はジェイミーの故郷を訪れるが、そこで聞かされたのは彼の姉にまつわる意外な事実。それを知ったジェイミーは姉の手を握り締めた……。
しかし、平穏な暮らしは突如引き裂かれた。ジェイミーが敵に囚われたのだ。
なんとか救出しようとするクレアに、ドゥーガルが言う——ジェイミーが助かる可能性はない!
『時の旅人クレア』興奮と感動の完結編!(裏表紙より)

久しぶりに続きを読みましたが、おーもしろー! ごろごろ転がってしまった。以前ほどクレアの状況が手探りでなくなってきたからかな。
クレアとジェイミーは逃亡し、ジェイミーの故郷ブロッホ・トゥアラッフを訪れる。ジェイミーの姉ジェニーとその夫イアンと過ごす家族の日常は穏やか。誤解や思い込みも解消されるものの、赤軍服やランダル大尉は執拗にジェイミーを追っている。ここまで危機に瀕するヒーローもないと思うし、ここまで全力で行動するヒロインもいないよなあ! 海外ハーレクイン系の長編は、とってもハードでリアリティがあって、すごい。面白い。クレアの強さが好ましい。
傷つき、疲弊し、完治しない傷を置いながらも、癒し、繋がり、祈り、愛し合う二人は確かに生きているなあと思います。アンセルム神父の言葉がどきっとした。

「あなたはここでなにか行動を起こして、未来に影響を及ぼすのが怖いとおっしゃる。非論理的です、マダム。あらゆる人の行動が未来に影響を及ぼすのですから。あなたがご自分の時代にいたとして、やはりあなたの行動は未来に影響を及ぼすのですよ、いまと変わらず。(略)」
金色の明日 (1) (ウィングス文庫)
その出会いが、一人の少女を変えた——。

浮浪児のミオーニが騎士ダニエルからもらったのは、パンとチーズと「よく噛んで食べるんだぞ」という言葉。それは誰からも顧みられることのなかった掏摸の少女に、初めて与えられたやさしさといたわり、許しと信頼だった。だからミオーニは走る、ダニエルのために。そしてクァストーレの街を戦禍から救うために……。表題作のほか、長篇書き下ろし「鈍色の記憶」を収録。甲斐透がおくるガールズ・ファンタジック・ロマン!!(裏表紙より)

気がつけば老爺に育てられ、その老爺も死に、親なしの子どもたちを集めて掏摸などをさせる親方に殴られる毎日だった浮浪児のミオーニ。金色の美しい騎士ダニエルに優しくしてもらったことが、本当に嬉しくて。こういう純粋な気持ちを抱いたままのミオーニが、一生懸命になるところを応援したくなる。そして、どんなに周囲に認められても、一緒にいたいのはダニエルだけ。でもそのダニエルは時々ミオーニのことを女の子だと忘れてしまう……大丈夫か!笑
ここで、ミオーニが成長してダニエルがぐらつくところを想像して悶えてしまうのは、私の妄想といえども仕方のないことです……。そういう展開を欲する、心から。
ノッティングヒルの恋人 [DVD]
ロンドン、ノッティングヒルで旅行書専門の書店を営むウィリアムは、妻に逃げられ、店の売り上げも赤字。そんな店に、有名な大女優アナ・スコットが訪れる。短く会話をし、本を売り、それで終わると思っていた関係は、ウィリアムが偶然ぶつかったアナの服を汚してしまったことから始まっていく。

ロマンティックな恋愛ものといったらこれじゃないっすか、と見ることにしました。素敵でした。女優と本屋さんの恋ってロマンティック。もうほとんと一目惚れの勢いでくっついたので、めちゃくちゃに恋愛して、はちゃめちゃに別れて、というハードな恋愛を予想していたのに、思っていたよりも穏やかに、優しいロマンスになっていました。ウィリアムの性格のせいかな。
ウィリアムは友人たちから「大学時代のあだ名は『へなちょこ』」と言われてしまう、ちょっと冴えない男。でもそれがこの話のいいところを引っ張っていってくれていて、特に激しい感情をぶつけるアナに対して、怒るんじゃなく、静かに落胆して、という言葉がうまく出てこないところがいいですね! 激しく争うと燃え上がって、燃え尽きてしまう感じがするけれども、ウィリアムのおかげで静かに続いていく予感があって、ラストはとても幸せ。
クライマックスはどこか「ローマの休日」を思わせる場面で、ものすごっくどきどき、きゅんきゅんしました。最後、幸せだったので思わず「あはっ」って笑ってしまった。こういうところがものすっごくおしゃれで素敵だわー。
あと、ホテルマンを信仰してしまいそうです。どうしてホテルの支配人という人たちは、ああいう風にジョークが聞いて、とても親切なんだろう!
ゆったりとした恋愛映画で、楽しみました。
英国王のスピーチ スタンダード・エディション [DVD]
ヨーク公アルバートは、吃音症のため、スピーチを不得意としていた。国王代理として行ったスピーチは失敗し、治療に当たってみるもうまくいかない。夫を応援したい妃エリザベスが訪れたのは、言語療法士ライオネル・ローグだった。

物語はコンパクトなのに小さくなりすぎず大きくならず、だというのにとても面白かったです。見終わった後、不思議な容量がある話だなあと思った。歴史物だからかな。
平民、という身分差別がまだすごく深い時代。序盤で国王の座についているのはジョージ五世。吃音症のアルバートは静かに暮らしていたいと密かに望みながら、大きく揺れ動く状況の中で王位に就かされることになる。その困難な時代を目前に、指標たる王であらねばならないという厳しさが、見ていて辛かった。みんなが信じていられるものでありたいという願いと、自分の小ささを知っているアルバートだったからこそ、あのスピーチには意味があったと思う。ライオネルとの友情もとてもよかった。ライオネル役のジェフリー・ラッシュがすごくお茶目で引っ張っていってくれる感じがあって、とても好き!
それから、エリザベス妃を演じるヘレナ・ボナム=カーターが美人だなあと思って見てました。イギリス女性! って感じの衣装(特に帽子)とか、巻き毛の感じとか、言動。国王妃っていうのはああいう、おしゃれで気品のある、献身的な女性なのだなー。でも、それがハリポタのあの人とか、レミゼのあの人とかに繋がらない。女優って、魔女だ……。
あとそれから、長女エリザベスが、将来を期待させるしっかり者の言動だったので、楽しかったです。
世界史が本当にすっごくものすっごく苦手なので、これから先どんな困難があるのかというのはあんまり知識にないのですが……語りかける人は本当に、大変だ。
実話と少し違っているであろうとはいえ、不思議な大きさの作品だった、本当に。
メリダとおそろしの森 [DVD]
スコットランドの古い王国、ダンブロッホの王女メリダは、馬を駆り、弓を引く活発な王女。だが、王女らしくあれと教育する王妃である母エリノアとは、成長してからは口うるさいと対立ばかりしていた。しかし年頃だったメリダは、王国のために三人の領主の息子のいずれかを選ばなくてはならないと言われる。怒ったメリダは、弓を携え、母に反抗するが。

めっちゃ好きだこれー!! すごい! いいファンタジーだなあ! ラブロマンスでないところもすごくよかった。
ケルト音楽もそうだし、世界観(タータンとか! ちらっと出て来る侵略者との戦いの話とか!)もすっごくよかった。ヒロインが赤毛だとか、馬とか、お城とか、時代を感じさせる小物がすごくよく描かれていたなあと思いました。ラブロマンスではないので、突然歌うこともないし、かと思うとBGMがバグパイプで歌ありケルト音楽で、もうきゅんきゅんでした。
これを見ながら、最近のでずにーって、父と娘の確執ではなくて、母と娘の確執を描くようになったんだなーと感慨深かったです。時代は変わったのか。父親が抑圧するのではなくて、母親が、娘にちゃんとした人間にという教育を、という世相なのかな。
ラブロマンスでないところが面白かったのですが、しかしもしラブロマンスであってもきゅんきゅんだったろうなあと思っていました。これで熊になったのが母親だけじゃなかったりしたら、熊と戯れる王女実はその熊は隣国の王子だった! みたいな王道展開が期待できるなーとにやにや。古代王国の王様の呪いを解いてハッピーエンドとか! それはそれで面白かったんじゃないか、って、自分書けばいいのか。
あんまりこれを見る気がなかったのは主人公の声を当てているがアイドルだからだという理由だったのですが、全然心配なかったです。むしろ、この人じゃなかったら可愛らしさが出なくてだめだったのではないかなー。ちょっと拙いところはあったけれど声がとっても可愛くて、思いっきり演技もしてて、とってもよかったと思います。メリダかわいい。
ステキな金縛り スタンダード・エディション [DVD]
敏腕弁護士だった父と同じ弁護士となった宝生エミは、ドジと失敗続きで今度こそ後がないと言われる。そうして任されたのは、ある男が妻を殺した事件。被疑者である男は、事件があったその時、幽霊に金縛りにあわされていたという。エミは無実を証明するために、その落ち武者の幽霊に証言を依頼する。

三谷幸喜作品はすごく好きなので、今回もやっぱり面白かったし、ぐっときました。弁護士の女性と落ち武者の幽霊の絆ってなんじゃそりゃって感じなのですが、幽霊として存在することを証明する手段にははらはらどきどきでしたし、二人の生活がとってもハートフルでした。あっちの世界の事情があったりなどして、ただではいかないところも楽しかった。段田さんかっこよすぎる。ちょっと恐くて、チャーミングで、やっぱり底知れぬ恐さがあって。
一つ一つが伏線になっているので、どういう意味かなと思ってみていたんですが、最後やっぱり! 来たかー!! と分かりながらも感動しました。本当にうまい。面白い。ぐっときた。
ローマ法王の休日 [DVD]
ローマ法王死去によって行われたコンクラーベ。有力候補たちを押しのけて選出されたのは、誰も予想だにしていなかったメルヴィルだった。誰もやりたくない法王の座を押し付けられたメルヴィルは、重要な就任演説を放棄してしまう。医者にかかり、精神科医まで呼んで、それでも足りず外の医者にかかったが、そこでメルヴィルは逃亡してしまう。

どこがハートフルだー! 詐欺だー! と叫んでしまったラストでした。「ええー!?」と驚きの声を上げる結末。途中からそういう予感はしないでもなかったんですが、なかなかブラック。もうちょっとエンターテインメントっぽくて明るくきゃっきゃした話かと思っていました。おじいちゃんたちはみんな可愛いのに……。
上記紹介文の内容が全体の三分の一くらいはあってどうも導入(だと思っている部分)が長いので、期待していたタイプの話じゃなさそうだなと思ったら。だというのに過程を省いているところがあって、これはどういう状況でそうなったんだろう、という点が気になってしまった。
しかし、単なる悲しい映画ではなくて、人としてどう受け止めているのか、また、どう受け止めていくのか、メルヴィルが淡々と、じっと自分と向き合っているのが分かる。周囲は全然彼に意識を向けなくて世界は滞りなく回っていて、けれど時折知らされるサン・ピエトロ広場に集まった信者たちの姿が突き刺さるように訴えてくる。エンタメ映画としての起伏はほとんどないのですが、精神的なダメージが見ている人間には結構ありました。決めなければならない、法王として立たなくちゃいけない、でも自分には無理だ、期待されている、みんな待っている、ごまかしは続かない、けれどいつバレるだろう……などなど。傍観者ならではのどきどきがすごくて、だというのに最後はアレかと! 突き落とされたわ!
外から招かれた精神科医(監督ご自身なんですね……)がまた、こいつめんどくさいっていうキャラクターで、この人結局なんだったんだろうなと考えてみたんですが、内と外の隔絶の象徴だったのかなあ。プライドが高くて自分が最高峰だと言う外の精神科医と、自分では無理だ導くことなんてできないと頭を抱える新法王。かたや街のどこにでもいる医者、かたや世界唯一の法王様。そう考えると、医者なんかもうお前法王になっちゃえよっていう傲慢さでのキャラクター配置だったのかもしれない。メルヴィルは謙虚こそ美徳だと思いますが、それが過ぎるとああいう結末になるのかも。
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