読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
しばらく漫画の記事がご無沙汰でした。ぼやーっと色々読んでましたが、妹が『マギ』(大高忍)にはまりまして、その流れで『すもももももも ―地上最強のヨメ』(大高忍 全12巻)を読みました。


すっごく面白かったです! 前半から中盤の、もも子のできた嫁っぷりにときめいていました……。これはよく出来た嫁に萌える漫画。もも子が好きすぎてたまらなくなったので、後半はちょっと出番が少なくて寂しかったです。少年漫画によくあるぱんちらは興味なくて避けがちなんですが、すもものもも子はちょうかわいかったです。
通っているブロガーさんで紹介されていた『さよならキャラバン』(草間さかえ)をしばらく前に読みました。

短編集です。『本日はお日柄もよく』と表題作にときめきました。『本日も〜』のおじさんと姪っ子はいい……。表題作は、サーカスの巡業でひととき学校に通っている少女と、男子高校生が出てくるのですが、なんというか、少女の大人っぽさがいいんですよね!なんとなく、入江亜季さんを思い出しました。人物の歩き方が、なんだかおんなじのイメージがある。
高尾滋さんの『ゴールデン・デイズ』(全8巻)はずっと本誌で読んでいましたが、コミックスがこの度揃ったので、一気読み。


ぶっ通しで読んで大号泣……。通りすがった妹に(私より先に号泣済み)「うう、ぐすぐす!」と手を握りしめあいました。本誌のときはちょっと消化不良だったところがあったんですが、コミックスは書き足しがされているらしく、一気読みすると話がすんなり分かるようになっていました。
wikiをみると、インタビューで、慶光はは最初から曾祖父であるように作っていた、と答えられていたようです。最初のお話では二人の関係を説明しきれなかったので、「じいちゃん」だったとか。どういうことなんだろう、と思っていたので、すっきりしました。
「不幸にならない」「幸せになれ」という願いはストレートで胸を打つなあ……と思いました。
『夏目友人帳』(緑川ゆき)10巻、11巻は最近読みました。


夏目が段々普通の子になってきて感動しました。最初は、なんて悲しい子なんだろうと思っていたので……。少し前までちょっと展開が新しくなくて焦れていたところもあったのですが、久しぶりに読んだらずどーん!(衝撃)と来て、楽しくなってしまった。やっぱり緑川さん好きだー!
10巻の夏目の過去を知るかつての同級生と妖の交流、11巻のタキとおじいちゃんと妖の交流が、本当に切なくて! 一方でさきほど言ったように、夏目が段々と友人を得て、仲間を得ているところが描かれていて、過去と向き合う11巻は泣きたくなるくらい辛くて嬉しかった。


すっごく面白かったです! 前半から中盤の、もも子のできた嫁っぷりにときめいていました……。これはよく出来た嫁に萌える漫画。もも子が好きすぎてたまらなくなったので、後半はちょっと出番が少なくて寂しかったです。少年漫画によくあるぱんちらは興味なくて避けがちなんですが、すもものもも子はちょうかわいかったです。
通っているブロガーさんで紹介されていた『さよならキャラバン』(草間さかえ)をしばらく前に読みました。

短編集です。『本日はお日柄もよく』と表題作にときめきました。『本日も〜』のおじさんと姪っ子はいい……。表題作は、サーカスの巡業でひととき学校に通っている少女と、男子高校生が出てくるのですが、なんというか、少女の大人っぽさがいいんですよね!なんとなく、入江亜季さんを思い出しました。人物の歩き方が、なんだかおんなじのイメージがある。
高尾滋さんの『ゴールデン・デイズ』(全8巻)はずっと本誌で読んでいましたが、コミックスがこの度揃ったので、一気読み。


ぶっ通しで読んで大号泣……。通りすがった妹に(私より先に号泣済み)「うう、ぐすぐす!」と手を握りしめあいました。本誌のときはちょっと消化不良だったところがあったんですが、コミックスは書き足しがされているらしく、一気読みすると話がすんなり分かるようになっていました。
wikiをみると、インタビューで、慶光はは最初から曾祖父であるように作っていた、と答えられていたようです。最初のお話では二人の関係を説明しきれなかったので、「じいちゃん」だったとか。どういうことなんだろう、と思っていたので、すっきりしました。
「不幸にならない」「幸せになれ」という願いはストレートで胸を打つなあ……と思いました。
『夏目友人帳』(緑川ゆき)10巻、11巻は最近読みました。


夏目が段々普通の子になってきて感動しました。最初は、なんて悲しい子なんだろうと思っていたので……。少し前までちょっと展開が新しくなくて焦れていたところもあったのですが、久しぶりに読んだらずどーん!(衝撃)と来て、楽しくなってしまった。やっぱり緑川さん好きだー!
10巻の夏目の過去を知るかつての同級生と妖の交流、11巻のタキとおじいちゃんと妖の交流が、本当に切なくて! 一方でさきほど言ったように、夏目が段々と友人を得て、仲間を得ているところが描かれていて、過去と向き合う11巻は泣きたくなるくらい辛くて嬉しかった。
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作家・桜庭一樹は稀代の読書魔である。
お風呂でも本を読むのである。
今日も今日とて本を読みつつ、
ラスベガスへ、アイルランドへ、そして鳥取へ、
サクラバカズキは世界をめぐる!
そして突然の結婚に至るまでの一年間。(カバー折り返しより)
読んでいて楽しい。面白そうな本がいっぱいあるなあ。前の『書店はタイムマシーン』よりも少し落ち着いた感じがあって、読んでいてそんなに苦しくならなかった。
「現実は小説よりも奇なり」という言葉が嫌いで、だからこそフィクションはそれを力ずくで無理矢理超えねば……という一文がすごく好きだ。入籍されたときの読書日記はネットで読んだ気がする。餃子の下りを覚えているんだが、やっぱり画面と紙はちがうなあと思う。

リヒャルトに会いたいと願い、自らヒースに攫われたミレーユ。しかし目を覚ました場所は、敵国の騎士団駐屯地だった! 不本意な特技(!?)の男装を活かし、見習いとして志願したミレーユは、女の子とばれないようにしつつ、合格目指して大奮闘。しかし相手は、アルテマリス王宮にも勝る美形の曲者揃いで!?
かくして、『身代わり伯爵』の大胆なスパイ大作戦がはじまる!
ミレーユとリヒャルトの仲も大進展! シアラン編本格始動!!(裏表紙より)
様々な伏線が提示されつつ、ミレーユの心境に変化が、という巻だったのかな。相変わらずミレーユかっこかわいいです。筋肉系に好かれるミレーユアニキ。シアラン編は背景が複雑で把握しづらいのですが、随所で噴くところがあるので腹筋的に辛いです。今回は冒頭からフレッドの黒さ全開でフレッド好きだ。
「リヒャルトが好きなのか」と言われて、今までは否定、考え込むという態度を取っていたミレーユが、「それを確かめにいく」と言ったところにたぎりました。うおおおお、これを待っていた!

「本当の私」なんて探してもいません。みっともなくもがいてる日々こそが、振り返れば青春なんです——。「底辺」な生活から脱出するため家出した高校二年の春。盛り下がりまくりの地味な学祭。「下宿内恋愛禁止」の厳粛なる掟。保健室の常連たち。出席時数が足りなくて、皆から遅れた一人きりの卒業式。最注目の作家によるホロ苦青春エッセイ。(裏表紙より)
分かる分かる! というエッセイでした。そうだから、胸が痛くてたまらなかった。これは封印したい過去にぐさぐさ刺さる……。何が悪いでもなかったけれど、自分がそこに馴染んでいない浮遊感や、人の反応が怖かったり、「ユニット」があったり。それらすべてが大嫌いで、世界が嫌いで、自分が嫌いで。読んでいて笑えるんだけれど、すごく苦しい。これは私なんじゃないかと思ったりする。
しかし豊島さんがすごかったのは、家出したことだな! 自殺するでもなく、家出を選んだのはすごい。色々ぼろはあったけれど、出て行こうとしたのはかっこいいなと思いました。


お父様がお母様をレイプしている。ジャキール王国のハーレムに生まれたプリンセス・エイドリアンは、寝台の下で耳をふさいだ。王の寵愛を失い虐待されていた母は、幼い彼女を連れて祖国アメリカへ逃亡した。傷ついた母が麻薬と酒に溺れて死んだとき、エイドリアンは復讐を決意する。王宮の金庫から父の権威を象徴する《太陽と月》を盗み出すのだ。美しく成長し、社交界の華となったプリンセスの隠された素顔——それは、憎しみに燃える宝石泥棒だった。(上巻・裏表紙より)
初ハーレクイン。有名作家さんということで、タイトルに惹かれて上巻を読んでみた。原書タイトルが『Sweet Revenge』ってかわいいな!
面白かったです。愛を交わすシーンもこざっぱりして詩的だったような。ただお互いの気持ちを感じ始めてからの絡みは、もうちょっと情緒を! と思わないでもない。
第一部は幼少期の色々が描かれてロマンスはないものの、アラブ圏に対するアメリカ的な考え方が見えるようで興味深いです。
躁鬱になってしまった母親の医療費を稼ぐために、エイドリアンは宝石泥棒に。そのうち亡くなってしまった母のために、復讐することを決意したアディ。投資が成功して、彼女が華々しく社交界にいる姿はかっこいい。
対するヒーロー、フィリップもまたかつては宝石泥棒。普通にいい男だった。特別に暗いところを抱えているわけでもなく、ひたすらにいい男だった。そのことがちょっと物足りない気がしないでもないけれど、ヒロインを甘やかしてくれる男性ということでおいしかったです。
下巻はアディの盗みがばれた! から、その後、二人が協力し、ジャキールの《太陽と月》を盗み出して、その結末。
宝石泥棒(一方は「だった」)として共通し、理解しあうアディとフィリップの反面、彼女の母親と父親の悲劇の対立が面白いなあと思ったり、主人公たちは甘いのに、両親はそうではなかったのだなあということがあったり、甘さと辛さがいい感じに混ざっていて面白かったです。

駅からキャンパスまでの通学途上にあるミステリの始祖に関係した名前の喫茶店で、毎週土曜二時から例会——謎かけ風のポスターに導かれて浪速大学ミステリ研究会の一員となった吉野桜子。三者三様の個性を誇る先輩たちとの出会い、新刊の品定めや読書会をする例会、合宿、関ミス連、遺言捜し……多事多端なキャンパスライフを謳歌する桜子が語り手を務める、文庫オリジナル作品集。(裏表紙より)
語り手は浪速大学一回生、吉野桜子。彼女が語りかけるような文体での、「なんだいミステリ研」と日常の謎を解く物語。生物研究部の女子学生の消えた指環を探す話、作家を招いた講演会での話、九年前のハガキが届いた話に、桜子の大叔父の話が挟まる。
この大叔父の話、「遠い約束」がとてもいいのだ。死んでしまった大叔父の遺言を巡る謎。大叔父の遊び心がいい。それを解こうとする、ミステリ研の三人の先輩方もかっこいい。謎を解く話のわりに、魅力的な男性たちが出てくるのがめずらしくて、面白く読んだ。日常の謎系には、ちょっといい話があるので好きだな!

年老いた俳人・片岡草魚が、自分の部屋でひっそりと死んだ。その窓辺に咲いた季節はずれの桜が、さらなる事件の真相を語る表題作をはじめ、気の利いたビアバー「香菜里屋」のマスター・工藤が、謎と人生の悲哀を解き明かす全六編の連作ミステリー。第52回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門受賞作(裏表紙より)
連作短編集。日常の謎もあるけれど、もうちょっと事件性の高いものもあり、面白かった!
語り手はそれぞれ違うけれど、六つの話でどこかの話の人物が顔を出したり、リンクしているところがいい。香菜里屋のマスターである工藤が探偵なんだけれど、彼自身の心情は語られず、おおよそにおいて語り手である人物が、それぞれの解答を手にしていく。
表題作が好きだなあ。草魚さんの出てくる話がすごく好きだ。ひっそりとした俳人というところもそうだけれど、胸の内に秘めたものがなんだかしんみりして好きなのだ。俳句と交えてある表題作はぐっとくる。

道化師のアルヴァンジェナ、売り子のジュデル、軍人のファーロン。不思議な遊園地で出会った三人は、人間のいなくなった世界で、「眠り」を探して旅に出た。彼らが唯一の手掛かりとするのは、古い言い伝え。遥か西にある〈眼〉は虹の生まれる場所で、同時にそこで「眠り」を司っているというのだが…。ノベル大賞を受賞した表題作に、書き下ろしの連作中篇を加えた、抒情ファンタジー。(カバー折り返しより)
「月虹のラーナ」「輝上の楽園」「貝の柩 海の底に」の中編三本を収録。表題作が一番SFファンタジーっぽくて、後の二編は不思議なファンタジーでした。
「月虹のラーナ」は、道化師と少女と軍人が旅をするというお話で、大人向けの童話のような印象でした。暗い世界を、止まった時間を、三人が延々と歩いているという光景が、ふわっと広がってくる。
「輝上の楽園」は、人物設定が神話世界のようで素敵だ。暁の公子、宵闇の姫、移り気で恋多き空族。ここでのファーロンがすごくひどい人でちょっとびっくりしました。
一番好きなのは「貝の柩 海の底に」で、これは人魚たちの物語。人魚世界を描いているのが、すごくときめいてしまいました。嵐の海で、沈みかけた船に歌いかけて男たちをさらう人魚たちの、妖艶で美しいこと。その後男性たちがどうなるかというのもさらっと書いていますが、そのさらっと加減がまた妖しくて好きだ。アンハッピーとあとがきにありましたが、一概にアンハッピーというわけでもなくて、ちょっといい話で終わっているところも好きな理由です。