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プリンセスの復讐〈上〉 (MIRA文庫)プリンセスの復讐〈下〉 (MIRA文庫)
お父様がお母様をレイプしている。ジャキール王国のハーレムに生まれたプリンセス・エイドリアンは、寝台の下で耳をふさいだ。王の寵愛を失い虐待されていた母は、幼い彼女を連れて祖国アメリカへ逃亡した。傷ついた母が麻薬と酒に溺れて死んだとき、エイドリアンは復讐を決意する。王宮の金庫から父の権威を象徴する《太陽と月》を盗み出すのだ。美しく成長し、社交界の華となったプリンセスの隠された素顔——それは、憎しみに燃える宝石泥棒だった。(上巻・裏表紙より)

初ハーレクイン。有名作家さんということで、タイトルに惹かれて上巻を読んでみた。原書タイトルが『Sweet Revenge』ってかわいいな!
面白かったです。愛を交わすシーンもこざっぱりして詩的だったような。ただお互いの気持ちを感じ始めてからの絡みは、もうちょっと情緒を! と思わないでもない。
第一部は幼少期の色々が描かれてロマンスはないものの、アラブ圏に対するアメリカ的な考え方が見えるようで興味深いです。
躁鬱になってしまった母親の医療費を稼ぐために、エイドリアンは宝石泥棒に。そのうち亡くなってしまった母のために、復讐することを決意したアディ。投資が成功して、彼女が華々しく社交界にいる姿はかっこいい。
対するヒーロー、フィリップもまたかつては宝石泥棒。普通にいい男だった。特別に暗いところを抱えているわけでもなく、ひたすらにいい男だった。そのことがちょっと物足りない気がしないでもないけれど、ヒロインを甘やかしてくれる男性ということでおいしかったです。
下巻はアディの盗みがばれた! から、その後、二人が協力し、ジャキールの《太陽と月》を盗み出して、その結末。
宝石泥棒(一方は「だった」)として共通し、理解しあうアディとフィリップの反面、彼女の母親と父親の悲劇の対立が面白いなあと思ったり、主人公たちは甘いのに、両親はそうではなかったのだなあということがあったり、甘さと辛さがいい感じに混ざっていて面白かったです。
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