読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

特別な才能を持ちながら魔法科高校の劣等生に甘んじている司波達也と、対して最優秀の妹の深雪。高校生活の一年を終え、友人たちと春休みを過ごすはずが、軍からの呼び出しを受けてしまう。何者かによって小惑星の軌道が変えられ、このままでは日本に墜落するのを止めろというのだが……。
普通に見ていたんですが、リーナが出てきて、あれっとなりました。来訪者編って2020年でしたよね。フライング登場だったのか。しかし来訪者編を見ていると、達也が仲間たちと協力して事に当たるようになっているのが絆の深まりを感じて楽しいですね。
相変わらずお兄様がチートなのは置いておいて、小さい子を助けようとする青少年たちが微笑ましい。状況的にはまったく微笑ましくないんですが。しかし一高生はみんな実家が太かったり能力が高かったりで、力を合わせるチーム戦で大人を手玉にとる展開が性癖だからめちゃくちゃ楽しい。
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化粧道具を壊した主君マリアージュに怒りをぶつけてしまったダイ。
使用人たちからは非難を浴び、辞めさせられると不安を抱くなか、当主代行のヒースに化粧道具の調達に連れ出される。
花街時代の友人との再会やヒースによる励まし、鮮烈な魔術師との出逢いを経て、ダイは改めてマリアージュと向き合うことに。
しかし彼女からは、完璧に拒絶される一方で!?(Amazonより)
読んでいて泣いてしまうシリーズ。マリアージュが不器用ながらも思いを吐露するところ、どんなに自分を卑下して、情けなくて、辛い思いをしてきたのか。それを使用人たちの前で、ダイに向かって言わなければならないと勇気を出したところ、泣けて泣けて仕方がなかった。力を貸してって、こんな風に言われて手を差し伸べない人がいるだろうか!
だからこそ、この作品、一巻二巻をこんな形で出すんじゃなく一気にまとめてソフトカバーで出すか、一冊の分厚い文庫で出せばよかったのに……と強く思う。これは一気読みしてこそでしょうと。最後にダイの秘密が明かされるエピソードがあるだけに、どうしてまとめなかったかなあ! と地団駄を踏んでしまう。もったいない。
マリアージュが前を向き、ダイやヒースの距離が縮まり、ここから困難と戦っていく展開が始まるのかと思うとわくわくする。心から続刊を切望します。できれば紙の本で分厚くまとめてくれ……頼む……。

公爵令嬢エミーリアの夢は大好きなロマンス小説のように心躍る恋愛結婚をすること。そんな時、女嫌いと噂される国王マティアスとの政略結婚の話が舞い込んできて……?
それなら陛下、一緒に恋をいたしましょう!(Amazonより)
ただひたすら二人が恋愛しているだけの話。最高! 可愛い! 癒されました。
美しい両親と兄姉たちと比べ、髪の色とはじめごくごく平凡な容姿のエミーリアは、傷つけられて泣いていたところに「ミルクティー色の髪」と言葉をかけてくれた人に恋をした。その人がやがて国王陛下となるマティアスと知り、エミーリアは容姿への中傷をねじ伏せるほどの優雅さや気品、教養を身につけ、ついに彼の婚約者に選ばれる。しかしマティアス自身はとある理由から女性嫌いとなり、エミーリアのこともよくいる貴族女性の一人としか見ていなかった。
この距離を詰め、すれ違いを解消し、お互いに向き合って恋をする。かわいいなあ、とにかくエミーリアがかわいい。だがマティアスてめーはだめだ。仕事はできても人心掌握できないのは国王というより人としてだめ! という感じでツンツンツン状態が結構長かったせいでだいぶじれたものの、エミーリアへの好意を表現するようになったときは「あまーい!」とのけぞりながらも大変嬉しくなりました。
さくっと読めただけにデリアとヘンリックの番外編も入れてほしかったな……と思ったり。一冊になるのは難しくても電子で番外編出ませんかね!?
かわいいお話なだけに表紙も可愛らしい、と思ったのですが、モノクロイラストがちょっと。このイラストレーターさん、過去作を見るとここまで絵が荒い方ではなかったように思うので何かあったのかと心配しています……。

瓶子貴宣は、月収10万円の私大非常勤講師。博士号を持ち実力も抜群なのに、指導教官の不祥事で出世の道を閉ざされた。しかも姉が育児放棄した甥、誉を養ってもいる。貧乏でも正規雇用を諦めない貴宣の前に、千載一遇のチャンスが。だが誉を引き取りに姉が現れ、家庭問題まで勃発——。奮闘するポスドクの未来はどうなる! ? 痛快かつ心温まる、極上のエンタテインメント。『マル合の下僕』改題。(裏表紙より)
就活ものはメンタルにくるのできついとは気付いていたんですが、そこそこの年齢の社会人の非正規雇用の現状を描いたものも心にクると気付かされた作品。現実辛い。
しかもこれ瓶子先生は理系で情報関係だから、文系の講師陣はどれだけきついかと想像するともっとメンタルにくる。そしてまた学生たちとは違って、家族を養うってこんなに大変なのかと。誉がとてもいい子だからなんとかなっているけれど反抗期真っ盛りだったりやんちゃでぐれていたりするときっともうちゃんと生活できてないよ……。
ただ物語は、たとえお金にならなくても、努力したことや、身につけた知識、技術といったものは未来への選択肢を広げるから決して諦めるんじゃない、という内容。「どうして勉強するの?」という問いに対するアンサーだったように思います。そして人を踏みつけにして得られるものはないということも。

比翼連理の国王夫婦。私はそこに割り込む悪役の〈第二妃〉——。
辺境領主の嫡女として生まれ育ったベルタは突如、国王に嫁ぐことになる。それも王室に前例のない〈第二妃〉として。
愛されることも愛することもない生活を覚悟して輿入れしたベルタは、しかし儀礼的に済まされた三夜の儀式で妊娠する。継嗣のなかった王室にもたらされた待望の男児。その生母となった彼女は、やがて否応なしに正妃と対立し、我が子をめぐる権力闘争に巻き込まれていく……。
激動のヒストリカル・ロマン開幕!(裏表紙より)
悪役の第二妃ですが陛下の子どもを産みました、という悪役令嬢ものをとても真面目にヒストリカルに仕立てたお話。ただテンプレートと異なるのは、ベルタに凄まじい才覚と人望があって王妃になれる資格があること。
それまで生まれてもはかなくなった子ども、それも王子を産んだことでベルタへの見方が変わるのはこうした王宮ものとしては避けられないとはいえ、国王ハロルドも徐々に傾いていくのがなんか、なんか……それでいいのか、でもマルグリットが激しく傷付いたように彼も深く深く傷付いていたんだなということもあるしな、と割り切れない気持ちに。
ただ、結果的に王妃を退けたベルタも、両親から見れば愛情を欲しがり、父母のような家族を作ることをどこかで想像していた少女の心があるのだと思うと、胸が苦しくなる。
幸せを願うのとはまた違って、誰も不幸にならないでほしいと願って読み終えました。

公爵夫人への道を歩み出したアリスは、婚約者アーサーと共に隣国・ティナヴィアへと留学していた。楽しく異国生活を送るはずが何故か、アカデミーにて孤高の公爵令息ヴィンスに気に入られてしまう。彼を慕う貴族令嬢からの嫌がらせが始まるが、多忙なアーサーには相談できず悩んでいた。一方彼は――そんなアリスを常に監視していて!? 陰で守りながら、「辛いことがあれば、すぐに言ってほしい」と彼女に頼られることを望んでいた。二人がすれ違う中、ヴィンスからのアプローチや、令嬢たちの嫌がらせが一線を越えた時、遂にアーサーが動き出す。
隣国でも重い愛情(?)が止まらない! 王道シンデレラストーリー第2弾!(裏表紙より)
晴れてアーサーと両思いになり、彼と王太子殿下とともに隣国へ留学するアリス。アーサーは仕事で、アリスは一人、父親の知人の家に間借りしながらアカデミー生活を楽しむはずが……という第二巻。
二度目の学園生活は、いじめられっこ卒業というか笑 一回経験しているから嫌がらせも怖くない、といえば嘘だけれど、いじめられている知人を守ることはできるという面白さがありました。
溺愛したいあまりに閉じ込めて自分しか見えない頼れないようにしたアーサーの、行きすぎた愛情。前巻は乾いた感じで笑っていたんですが、今回ちょっと引いてしまった……というのは、アリスに対する言動がモラハラだと思ってしまって。
アリスには怒っていないと言うしにこやかで言葉も穏やかなんだけれど、アリスはこのとき(その前もですが)自分が悪いんじゃないかとびくびくしているし、ヴィンスからの好意を「アーサー様はどう思うんだろう、嫌な思いをするんじゃないか」と考えてしまっているのは、もう支配だ、とかなり怖くなりました。ヒロインがいくら好きな相手でもその機嫌をうかがうのは、溺愛、執着、ヤンデレでもアウトだと思うんだ……。
3巻では結婚式が描かれるようですが、果たしてアリスは成長するのかな。公爵夫人ならアーサーに守られてばかりじゃいけないと思うんだけれど、楽しみなような怖いような。

五人の若者が山奥の古い小屋で楽しく過ごそうと、曰く付きだと匂わされたにも関わらずやってきた。だがそこで古びた日記を見つけたことで、次第に状況がおかしくなっていく。そして犠牲者が現れるが、このすべてはある人々によって巧みに計画されたことだった。
浅慮な若者たちがタブーに触れて次々に殺されるホラー、と思いきやそこに思い切りオカルト要素を加えてB級にしたよ! という作品。若者たちが殺される理由が邪神復活を阻止するためで、世界各国で行われている習慣だっていうのさすがに笑ってしまった。しかも成功と失敗数を競い合っているの滑稽でしかない。色々オマージュも仕込んであるようだし、本当に邪神復活を阻止する気ある? ないよ! というのを全アクセル全開でやっている。そういうの嫌いじゃない。
なので映画の内容としてはホラーもののセオリーを監視役たちと一緒に笑い、そうやって笑っている監視役たちを滑稽に感じる構造。深く考えるな、感じろの世界。頭空っぽにして楽しく見ました。