読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
温泉町にある老舗旅館「ほたる館」の孫娘・一子は、物怖じしないはっきりとした性格の小学五年生。昔ながらの旅館に集う個性豊かな人々や親友の雪美ちゃんに囲まれ、さまざまな経験を重ね少しずつ成長していく。
家族や友達を思いやり、ときには反発しながらも、まっすぐに向き合っていく少女たちの純粋さが眩しい物語2編を収録。著者デビュー作シリーズ第一弾。
〈解説・佐藤多佳子〉
(裏表紙より)
最近ピュアフル文庫がお気に入りなので、見つけて読んでみる。
続きが読みたいと思いました。
老舗旅館のひとり娘、小学五年生の一子が主人公。近隣に大きなホテルが出来て、そちらにお客を取られている現状、個性豊かな旅館の人々と、わけありげなお客さんの話と芸妓さんの話がこの巻です。こんなことを言っては偉そうなんですが、すごくぶれがなくて、楽しい。
わけありげなお客さんを本人に内緒で高価な部屋に案内したり、学校の先生のひいきの話があったり、小学生はこういう話がすごく響くんだろうなあというシーンがいくつもあって、この年になって読むとすごく懐かしいような気持ちになりました。
残念なのはすごくページが薄いところ……続きがあるようなので、できれば一冊にまとめてほしかったかも。
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