読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
どんな時も、あなたのために。
『過去の改変』から戻ったわたしに待っていたのは、彼の消失だった。そして、もうひとつ。わたしの歩けなかった足が、元通りになっていた。わたしが歩き回る姿に、島の住人は誰も驚いていない。慣れきっている。そして、この世界の『現在』では、彼は九年前に死んでいた。その蔓延する常識が、わたしを苛み、蝕んでいく。わたしが歩ける毎日。それは彼が死んだ現代。決めた。わたしは必ず取り返す。わたしと彼がいた世界を。必ず。
『昨日は彼女も恋してた』と上下巻構成。(裏表紙より)
何か変だなと思ったらそういうことか! 思わず表紙を見比べたわ! そういうことだったわ! でも読み終わっても「え、えええ?」と思わず確かめずにはいられないほどややこしい話だった。
下巻にあたるこの巻は解答編。タイムトラベルもののちょっといい話で終わるのかなーと思ったら! やばい。でも、すごく納得した。うん、時を超えてまで思い続けるというのは、ある種狂気でもある。若干後味が悪くて面白かった。
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