読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
日本海を一望する能登で高級老舗料亭を営む吉見家。代替わりのたびに多くの死人を出すという。依頼に来た吉見彰文の祖父が亡くなってすぐ、幼い姪の葉月の背中に不吉な戒名が現れた。「おこぶさま」、「十八塚」など古い伝説の残る土地に暮らすその一族に襲いかかるのは、先祖の祟りか、何かの因縁か、家にかけられた呪いなのか。その正体を探る中、ナルが何者かに憑依されてしまう。リーダー不在のSPRに最大の危機が迫る!(裏表紙より)
巻が進むごとに厚みが増しているように思うのですが、面白いので全然気にならないんだよなあ。
前回の「鮮血の迷宮」関係者の紹介を受けて、高級老舗料亭から依頼があった。代替わりの度に多数の死者を出す家の謎。これは呪いなのか、という話。
偶然寄り集まるようになった専門家たちがすっかり仲良くなったのが、怖い。最後に全部ひっくり返されそうで。けれど仲がいいのはすごく読んでいて嬉しいんだよぉお。ここに来てその話する? みたいな種明かしが始まるのも、最後の話に向けて助走をつけている感じがすごい。怖い。
「鮮血の迷宮」も怖かったですが、個人的にはこの「海からくるもの」が一番怖かったかもしれません。前述の、終わりに向かっている感は別として、死人が出る理由が神で、神の理屈の結果でというのが、もうどうにもならないじゃないかと思いました。
PR