読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
バレー部のキャプテンだった桐島が部活を辞めた。彼をよく知るバレー部の生徒たち、彼をよく知らない生徒たち、派手なグループの所属する生徒、それを遠巻きに眺める生徒……些細かもしれなかった出来事は、それぞれの重さで日常に波紋を描いた。十七歳の高校生たちの連作短編。
それぞれの一人称で書かれる高校生たちの短編集。色んなところが胸に刺さって痛かったです。クラスメートや自分と属性が違う子たちに抱く劣等感。同じ属性にいる子でも、個性の違いを感じて劣等感を抱いたり。思っても言えない気持ちがあったり。
特に、なんでもかんでも口に出す子に対して抱く感情。ストレートに口に出してもいいけれど、人を馬鹿にする言動をしたり、人を貶めることを言う子っているんだよな……という。そういう価値観で生きていくんだろうと菊池は結論づけてますけれど、私もそう思う。
舞台が、どこなんだろうか。大阪っぽいけれど大阪じゃない。
色々自分のだめなところも見せつけられる気がした一冊でした。
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