読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
ホテル・ウィリアムズチャイルドバード、通称〈鳥籠荘〉の住人たちは、清潔で早寝早起きでエコロジスト、良識ある真人間ばかり。あそこの住人は立派な信頼できる人々だと近隣の住人からも讃えられている。建物は古いが、きれい好きで勤勉で器量よしの掃除人たちがいつもぴかぴかに磨いて住み心地を維持している。山田パパはブランド物のスーツが似合うエリートビジネスマン。衛藤キズナはぐるぐる眼鏡の根暗な女子高校生。浅井有生は明るい性格の美大建築科学生。井上由起は売り出し中のグラビアアイドルで——あれ? なんだか全体的に変?
住人たちが集まって騒ぐ最後のウエディング・パーティーを皮切りに、〈鳥籠荘〉に終幕の時間が迫る。住人たちの行く末は? キズナ、浅井、それぞれが選んだ道は——。(カバー折り返しより)
鳥籠荘第5巻。キズナ、浅井、由起の三人に決着がつき……最終巻が気になる!
浅井が吹っ切れる話、第4話「それは非可逆的でありながら断続的であり」にうるっときた。こう、芸術家のキャラクターが壁にぶち当たって何も出来なくなっている、そこからの這い上がりの話が好きすぎるんだよ! ちょっと弱っている双子の老人の片割れっていうのも反則だ。
それからキズナの話が好きだ。段々現実の中に入っていく、子どもでなくなる私たち、みたいな感じがもうすごく好きだ。
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