読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
桃李大学付属、那賀市桃李学園。文武両道の有名私立大学に付属する中高一貫校である。その高等部の一角に、部員5人未満のため非公式な存在の文化部ばかりが集い、「マイナークラブハウス」と通称される古ぼけた洋館があった——。
思春期を旅する「普通じゃない」少年少女たちの一筋縄ではいかない日常を描き、面白いのに不思議とジンとくる、最先端の学園小説。〈解説・三村美衣〉(裏表紙より)
いわゆる「はみ出しものクラブ」が集まった、マイノリティーの集団がマイナークラブハウス。そこでの一人一人の視点で語られる学園の日常。色んな考え方が、分かる分かるという意味でむずがゆくて、とても青春ものでした。
マイノリティーと言っても、もうマイナークラブハウスに入ってしまうとそこがすごく好きになっている。だから全然卑屈ではなくて、爽やかそのもの。それでいて、みんながみんな「仲間」としての意識を持っているせいか、すごく仲が良い。むしろ第一話での普通の学園生活の方が、凄まじい異空間みたいだ。
第四話が好きだなー! バンドの話。こういうちょっと悪ぶった(?)視点のバンドものって、純粋に登場人物が「すげー! すげー!」と叫ぶから本当に楽しい。かと思ったら、一番子どもっぽく、こうしていられるのはいつまでだろう、と泣きそうになるのもすごく分かってしまう。
気になるひと、気になる話で一巻が終わったので、続きも読みたい。
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