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崖に聳えるガラスの館。かつてそこで命を落とした少女、千波は再びの生を得て、青年学者の吹原と出会う。しかし二人の前世からの縁と、吹原の一族に潜む愛憎がもたらす過去の悲劇が、千波に新たな試練を課した。前世の思い出を映す未来に導かれるように、千波は崖の館をめざし、歩きはじめる。少女と館を巡る三つの物語、完結。単行本未収録作品「肖像」を併録する。解説・千街晶之(裏表紙より)
『崖の館』ではミステリー、『水に描かれた館』では心理ミステリーと移り変わってきましたが、この『夢館』では幻想小説になっていました。そもそものテーマが「輪廻転生」であるので、不思議なことが起こっても仕方がないのですが、それに人間の心理が絡むと、本当に不思議な空気を作り出していました。
館シリーズの登場人物が一体どうなったのか気になるところでしたが、少しずつ登場してきてちょっと嬉しかった。涼子たちは別作品で登場するようなのが解説に書かれていたので、いつか読んでみたい。
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