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シャイターンの花嫁 魔眼の王子と囚われの巫女姫 (一迅社文庫アイリス)
『精霊王の巫女』に選ばれたアイシャと、国王代理を務めるカファス王子の活躍により、かつての平和を取り戻したカダル王国。結婚まであと少しというふたりに、邪悪な陰謀が忍び寄る。突然現れた、魔眼を操る男に幽閉されたカファス。記憶を失い、身も心も囚われてしまったアイシャ。ふたりは偽りの楽園から目を覚まし、奪われた愛の記憶を取り戻すことができるのか——砂漠と精霊の王国を舞台におくる、ドラマチックファンタジー!(裏表紙より)

シャイターンの花嫁の第二巻。一巻から続き、平和になったカダル王国でのアイシャとカファスのその後。あ、あ、あ、あまーーーーーい! アイシャもカファスも相手を好きすぎるだろー!
記憶を失って他人に囚われてしまったアイシャの、心の底にまだ住んでいる人がいるシチュエーションがときめきすぎて動悸がしました。忘れてもまだ好き、というのはほんとおいしいな! それに対するカファスの態度が、もうカファスでしかなくて、多分一人の時すごくもどかしい思いをしているだろうに何にも覚えてないアイシャの前ではちっともそんなそぶりを見せないところが! この! ってなりました。相変わらず人たらしだし。
ナーギもアイシャ好きすぎで、198ページで涙ぐんでしまった。なんだろうなあ、この、カファスではどうしようもできない繋がりみたいなものが二人にはあって、そのつながりが悲しい気もするし嬉しい気もするし、切ないし、けれど優しい。ナーギの株が噛ませ犬以上に上がったんですけれどナーギほんといいやつ……!(ぶわっ)
面白かったです!
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