読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
様々な事情から、家庭では暮らせない子どもたちが生活する児童養護施設「七海学園」。ここでは「学園七不思議」と称される怪異が生徒たちの間で言い伝えられ、今でも学園で起きる新たな事件に不可思議な謎を投げかけていた。
孤独な少女の心を支える"死から蘇った先輩"。非常階段の行き止まりから、夏の幻のように消えた新入生。女の子が六人揃うと、いるはずのない"七人目"が囁く暗闇のトンネル……七人の少女をめぐるそれぞれの謎は、"真実"の糸によってつながり、美しい円環を描いて、希望の物語となる。
繊細な技巧が紡ぐ短編群が「大きな物語」を創り上げる、第十八回鮎川哲也賞受賞作。(カバー折り返しより)
あらすじからどシリアスで黒々とした話だと思い込んでいたので、からっと明るい話でちょっとびっくりしました。表紙絵の方が昔からすごく好きで、綺麗だなあとにこにこ眺めてしまう。
日常の謎をひとつひとつ解いていくと、大きな物語が浮かび上がる仕掛けになっていました。ひとつひとつは結構すぐに分かったんですが、最後はえー! とすごくびっくりしたなあ。でも一編一編が大体似たような流れで終わってしまうのがちょっと残念。
ほんのりとした少年少女の恋があったり、憧れがあったり、読んでいて微笑ましい気持ちになりました。面白かった。
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