読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
神と人と、その狭間の者である箜(くう)。その時代、神はまだ人に近く、神の心が人々に様々な影響をもたらした。愛、憎しみ、戦うこと、生と死。神話モチーフのファンタジー短編六編に序章と終章を加えた連作短編集。
これすっごく好きだったー!! 表紙はCLAMPさんなんですが、これがすごく合っている。ちょっと謎めいた雰囲気が漂っていて、私はこの神様と人が混ざり合って生きている世界がものすごく好きなんだなあと思いました……本当に好きだったんだ……。
箜の姉弟の話「リュイとシムチャッカの話」、死の神と醜い沼の神の話「グドミアノと土蛙の話」、将軍が武力で神の笛を奪おうとする「カスファィニアの笛」、盗賊と少女の「盗賊たちの晩餐」、叔父に追われる王子の話「テレペウトの剣」、すべての終わりと始まり「終わりと始まり」。
どの話もオチが読める話なんですが、これをきちんと面白く書ききるのがすごいなあ。分かりきっているけれど面白い。本当に面白い。大好き。こういう短編集が本当に好きなんだなあ……!
私が一番好きなのは「盗賊たちの晩餐」です。ちらっと悪くて、すごーくかっこいい話が好きです。
すべて読み終わった後、表紙を見ると全員が出ていることに気付く。
この本大好きだー(それしか言ってない)
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