読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
「何だって俺たちを巻き込んだ?」
「悪いな」全然悪いと思っていない口調でケリーは言った。
「おまえたちの専門分野で一働きしてほしいのさ」
外で聞き耳をたてている人間には意味不明の言葉だろうが、二人にはそれで充分だった。
ケリーの眼には見たこともない冷たい光がある。
「対象は?」
「全員だ。ここにいる全員、一人残らず」
レティシアもヴァンツァーも最後は諦めたように肩をすくめた。
「あんたが俺たちの親分なら『承った』と言うところだが……」
「この場合は『了解』だろうな」
標的は『過去』
元巨大財閥総帥にして元賞金首に仕掛けられた罠。姿無き敵の狙いとは?(裏表紙より)
今回はケリー+レティシア、ヴァンツァーの共闘。おいおいそれでいいのかという感じですが、敵は報いを受けるべきことをしたので、まあそれは、まあ。夫婦が仲良さそうでなによりです。「大陸間弾道ミサイル」の言葉に噴いた。
このシリーズ、チートが一人でなくて「みんなチート(それぞれ別方向に)」という感じなので、なんというか普通の小説にはあんまりない変な安定感と面白さがあるなあ。その安定感が疲れるときもあれば楽しい時もあります。そろそろもうちょっと長編で読みたくなってきた。
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