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神の書の呪いを解く“鍵”を見出したヒース。そして三書の解放は、新しい伝説に……? 女子が頑張る、書を巡るビブリオ・ファンタジー最終巻!!(帯より)

物語は終わらなければならない。新しい物語を始めるために。
三書の終わりを記すシーンがとにかく印象的で、それぞれの終わらせ方に信念が見えて、泣いてしまった。シドは終わりを、イルシオーネは自由を、エリカは未来を願ったんだろうなあ。それらはきっと誰もが「物語」に願うことなんじゃないだろうか。
望まずに知の聖騎士として確固たる地位を築いてしまったヒースがおかしい。ただ書というのは攻撃するものだけではないと思うから、きっと彼女の存在は大きな意味があるはず。しかしヒエンが完全にまとわりつく形になっていたのでヒースは大変そうだ。
戦っていた二国のガーディアン能力者たちが協力しあう展開はやっぱり楽しかった。ただ戦っていたそれぞれが何を思っているのか読めなかったのが残念。久しぶりの登場で他の知の聖騎士のビジュアルが想像しにくかったし、みんながもっときゃっきゃと楽しく仕事をしているところが読みたかったなあ。
続けて読んでいたので3巻が二段組になっていて「!!?!?」となりましたが、これで削られていたら泣いちゃうところだったので、たっぷり読めてよかった。
最後のシーンは号泣しました。ここにたどり着くための物語だったと思いました。
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Author:月子
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