読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
四人の少女が女主人をつとめる古城ホテル『マルグリット』に、お客さまが訪れた。ひとり旅だという客の名前はランゼリカ。目もくらむほどの美少女だけど、なんだか妖しい雰囲気で……? さらに、女主人のひとり、ジゼットの祖国からも髭ヅラの軍人たちがやって来て、ホテルで秘密の会談を行うことに。そのうえ『戦争』だなんて怖い言葉も飛び出して、またまた古城ホテルは不穏な空気で包まれる……!?(裏表紙より)
この本、2012年の発行なんですが、久しぶりに読んで思ったこと。
児童文庫じゃなくて、年齢層低めのなろう小説かライトノベルだなって。
いやもうめちゃくちゃわかりやすくてちょうどいい塩梅で難しくて面白いんですよ! キャラクターの関係性はもちろん、ストーリーのテーマも。
今回は元軍人の麗人ジゼットが主人公。優秀すぎる彼女を取り巻くのは、彼女の戦友に、どうしても同じ道を行くことができず捻くれてしまった友人。そして彼女の故国との和平会談を行う小国の人々。
戦争が絡むので難しい話になるのですが、魅力的な登場人物たちが「自分で未来を決める」ことを貫いてくれる、とても気持ちのいい物語でした。
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