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ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)
バナナがどっさり入っているバナナ穴に行儀よく泳いでいき、中に入ると豚みたいにバナナを食べ散らかすバナナフィッシュ。あんまりバナナを食べ過ぎて、バナナ穴から出られなくなりバナナ熱にかかって死んでしまうバナナフィッシュ……グラース家の長兄、シーモアの謎の自殺を描く「バナナフィッシュにうってつけの日」ほか、九つのケッ作からなる自選短篇集。(裏表紙より)

言い回しや会話が好きなんですが、全体的に私には合わない本だという印象でした。ひたすら会話を捏ねている感じがあって、読み終わった後考えると楽しいんですけれども、読みながら考えるのにあんまり向かない。
会話が好きだと述べましたが、会話しているときの、特に苛立ちがよく伝わってきて、読みながら非常にいらいらしたりしました。コミュニケーションの難しさみたいなものを覚える。
どの話も基本的に隠喩暗喩の嵐だったような気がします。明確な答えはどこにもない。
「小舟のほとりで」と「テディ」が好き。「テディ」のような、こういう人間とはという理屈を話す話が好きで、結末の描き方がすごく好きなのだ。と書くと人間を疑われるかもしれないけれど、無情、無常を感じさせるものがすごく好きなのです。
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