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チップス先生さようなら (新潮文庫)
霧深い夕暮れ、炉端に坐って回想にふけるチップス先生の胸に、ブルックフィールド中学での六十余年の楽しい思い出が去来する。腕白だが礼儀正しい学生たちとの愉快な生活、美しく聡明だった亡き妻、大戦当時の緊張した日々……。愛情に満ち、しゃれの名人でもある英国人気質の老教師と厳格な反面ユーモアに満ちた英国の代表的なパブリック・スクールの生活を描いて絶讃された名作。(裏表紙より)

ものすごく好きでした。以前から名前だけは知っていて、外国のこういう話は合わないかもなあと尻込みしていたのですが、読めて、すごく、幸せだった。
長い間教師生活をし、引退後も学校の側で暮らして、生徒たちの訪問を受け入れていたチップス先生。多くの日々と多くの生徒を学校から見送り、そして時代にかれらを亡くし、今は炉端でその思い出にふけっている。一人でいるわけではなくて、チップス先生を知った現役学生が訪れることもあれば、チップス先生自身の中にはたくさんの生徒たちの思い出が残っている。それは、先生がかれらの名前を今でも口に出来るところで現れているように思います。
ラストがものすごく、定番なんだろうけれど、ぎゅっと胸を鷲掴みにされて、こうして愛された存在があるというのはものすごく嬉しくて泣けました。
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