読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
開国帝都。あたらしき女を自称する、ハイカラ娘こと環蒔お嬢さんは今日も元気だ。「溝口さん! 百鬼夜行が出たのですって!」と、僕を連れて、噂の現場・銀座へ。
はぁ。「僕は恩ある男爵さまのため、勉学を優先したいのですが」という主張は、もちろん聞いて頂けないんですね?
“百鬼夜行”なんてただの噂話……と言いたいけれど、お嬢さやその友人、人ならざる者まで巻き込んで事件が発展し——。
男爵令嬢のハイカラさんに連れられて、秘密を抱えた書生が挑む開国帝都のあやかし奇譚、開幕!(裏表紙より)
ハイカラさんと書生さんとあやかしもの。おおーうまいことミックスされてるなあ! と感じた作品でした。とてもバランスがよくて読みやすかった。
百鬼夜行を主として起こる事件に、なんでもかんでも首をつっこむ環蒔お嬢さん。それに振り回される僕こと溝口。あやかしに遭遇してあわやというところで、実は溝口にはとある秘密が。
環蒔お嬢さんの無鉄砲な性格は「頼むからじっとしていてくれ!」と思うのですが、彼女の主義主張がとても爽やかでいて好ましく、応援したくなります。この若さは多分いつか折れてしまうときがくるんだろうけれど、折れないでいてほしいなあと思う。
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