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喪の女王〈6〉―流血女神伝 (コバルト文庫)
セーディラとエディアルドの消息も知れぬまま、相変わらずの軟禁状態が続くカリエ。そこに届いた、ドミトリアス暗殺未遂の報せ。事件をめぐって複雑に絡まる状況に、帰国もままならない皇后グラーシカをはじめ、第二子出産を控えたサラ、皇帝を支え続けていた弟・ミューカレウスと、それぞれの心が激しく揺れ始める。一方カリエは、自分を縛る多くの陰謀からはたして脱出できるのか——!?(カバー折り返しより)

幕に向けて準備中、と思いきや、どうやらそれぞれが位置についた様子。カリエも脱出方法を見定め始めたようだし、風が起こるぞーという予感です。
一度崩壊した方が、神の存在がはっきりくっきりと感じられるのはどうしてかなあ。人がそれぞれの心に形をさだめるからだろうか。漠然とした支配感よりも、誘惑したり、負けないと見据えたり、いるかいないかを誰かと語り合ったりする方が、なんだかくっきりとして、そこにある、という感じがする。
それで、あちこちに死亡フラグが見えるんですが……! 戦いには犠牲が必要といえども、ここまで続いている物語にいなくなってしまう人がいるかもしれないのは辛い。
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