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姫君たちの戦国 (PHP文芸文庫)
いくさに明け暮れる戦国時代、武家の娘として生を受けた女性たちもまた、「それぞれの戦い」を繰り広げていた。関白秀吉の側室となった豊臣家とともに滅びた淀殿、政略結婚に翻弄されながらも将軍夫人の座に収まったお江と、その娘・千姫、貧欲なまでに結婚を追い求めて幸せをつかんだ徳川家康の妹・多劫、鎧をまとって戦場に立った大三島の鶴姫……。乱世に生きた姫君を描いた傑作短篇七作。(裏表紙より)

海音寺潮五郎「岐阜城のお茶々様」、邦光史郎「海の女戦士(アマゾネス)」、早乙女貢「奥羽の鬼姫——伊達政宗の母」、安西篤子「泣き笑い姫」、野村敏雄「八丈こぶな草」、南條範夫「姫君御姉妹」、澤田ふじ子「千姫絵図」という短編が収録されています。どれの戦国時代の姫たちのお話です。
一番好きだったのは「泣き笑い姫」です。徳川家康の妹、多劫の、ふくふくとした図々しさと明るさが楽しい作品で、他の話の姫たちが翻弄されたり、憎しみの種を抱えていたりする中、強く生きる女性らしさが面白くて。武家の姫だからといって、悲嘆ばかりではないし、受容ばかりではないと思うのです。ちゃっかりしている多劫は、だからとても素敵だった。
戦国時代は、どうしても有名人だとイメージが先入観になってしまい、しっくり来ないと本当に最後まで違和感が残ったままなので、その違和感を解消してくれる話だったり、名もなき人たちや、それらしい人の話が、面白いと思います。時代小説や歴史小説ってあんまり読まないけれど、これから読んでいきたい。
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