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運命よ、その血杯を仰げ―遠征王と隻腕の銀騎士 (角川ビーンズ文庫)
敵国ホークランドの地で、ミルザ将軍のもとに囚われてしまった女王アイオリア。一方パルメニアでは、大公ゲルトルードの命をうけた銀騎士ナリスが、主君奪還のために動き始めていた。
「……わたしはただ、あなたを守る剣でいたかった」
「そんなふうにおまえに側にいてほしいわけじゃない!」
消えゆく命、ほどける糸、そして闇の中で見失い、光の中でふたたび手に入れるものとは?——遠征王、その最後の遠征!(裏表紙より)

コメディでライトな陰謀ものだった一巻がここまでシリアスになろうとは! しかしどっちも好みです。すごいシリーズだったなあ(もう一巻あるけれど)。登場人物たちがそれぞれ闇を抱えながら、大切な光をそれぞれの胸に宿し……その結末。
光を手にしたかったというのは共通してあるだろうけれど、女性陣は母親になりたかったのだなあと思いました。子ども、母親、血縁あるいは血というキーワードがものすごい因縁をまとってシリーズで語られているような気がして、ぞくぞくとしました。特にベルディナッドのくだりは恐ろしすぎた。人間はどこに立っているのかというベルディナッドの叫びが。

「自分の作り出した闇の上だ。おまえたちは、生きている以上、光の上を一歩も歩くことはできぬ!」
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