読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
最愛のいとこどの(ゲルトルード)の結婚にショックを受けるアイオリアのもとへ、さらなる衝撃報告がもたらされる。第一寵妃のオクタヴィアンが後宮を“卒業”するというのだ。彼女の引退をなんとしてでも阻止したいアイオリアに、オクタヴィアンは交換条件を申し出た。曰く、「《花園》に殿方を入れてくださいませ」……。
後世に遠征王と名高いパルメニア王アイオリアI世(注:♀)の後宮《花園》をめぐる、必笑ファンタスティック・ストーリー!(裏表紙より)
『運命よ〜』の前ぐらい、後宮が解体されていく少し前のお話。いきなりとてもファンタジーになっていましたが、とても楽しかった。扉を開けた向こう側、というのはとても好きです。この世界、すごく深くて果てがないのだなあ。しかしそろそろ過去の人の名前とどういうことをしたのかというのが一致しなくなってきたので、まとめが欲しい。
番外編という位置づけでも、大きなお話の一部なのだというのが、最後のゲルトルードとソフィーの会話で分かって、幸せな気持ちで本を閉じた。こういう、回想とか、邂逅とか、時間を越えて何かを思うというのに弱いんだ。
遠征王シリーズ、とても面白かったです!
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