読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
自動車事故で記憶喪失におちいった未紀のノートにしるされた過去——「パパ」を異性として恋した少女の崇高なまでに妖しい禁じられた愛の陶酔を強烈なイメージで描いて、特異な小説世界をくりひろげる。未紀と青年Kとの愛、未紀と「パパ」との愛、Kとその姉Lとの愛、三つの愛の錯綜した展開のなかに、不可能な愛である近親相姦を、選ばれた愛に聖化することを試みた書下ろし作品。(裏表紙より)
読んだのは版が古いものですが、こちらを貼っておきます。
愛は愛でも、毒を含んでどろどろとした泥のような愛ばかりが出てくるのですが、読み終えた後は不思議と静かな気持ちになりました。あんまり後味がいいとは言えないのになあ。
少女・未紀の愛にはあまり感動することはなかったのですが、確かにこれは聖「少女」だなあと感じたりしました。でも、未紀のノートの部分はとても興味深く、面白く読みました。という点では、私は最初からこれは小説なんだろうとは感じていたのかな。
これはもう少し繰り返して読みたいなあ。まだ消化しきれていない。
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