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くちびるに歌を
長崎県、五島列島の中学にある合唱部は、顧問の松山先生が産休に入るにあたって、臨時講師を迎えることになった。東京からやってきた柏木先生は、黒い髪の美人。新学期、合唱部は新しい部員を迎えることになったけれど、先生目当ての男子部員たちが入部して……。仲違いをしたり、声を合わせたりしながら、合唱部は、NHK全国学校音楽コンクールの地区大会を目指していく。

中学生と合唱。もちろん、中田さんが得意(であろう)「ぼっち」な男子も登場します。特に目立たないナズナ、そしてサトルの二人の視点から、Nコンを目指す約一年が描かれる。中学生という生き物はどこであっても変わりなくて、女子の「ちょっと男子ィ」な感じとか、男子の馬鹿っぽさとか、そういうものがリアルだわーと思って読みました。それぞれにドラマがあって、何もかもが解決するわけじゃないけれど、ひとつひとつ大人になっていく感触が心地いいです。この作品でのNコンの課題曲は「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」。中学生の話を書くには完璧なテーマだなあと思う。
ただの中学生ものかと思いきや、終盤にははっとする秘密が明らかになったり、やっぱり人の力を感じる青春ものだったりと、面白かったです。ちょっと泣きました。生きていることは辛くて、時々、すごく奇跡だ。
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