忍者ブログ
読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
[582]  [581]  [580]  [579]  [578]  [577]  [576]  [575]  [574]  [573]  [572
神様のカルテ
夏目漱石の『草枕』を愛読書とする、風変わりな医者と評判の栗原一止。内科医として本庄病院に勤務して五年目。結婚して一年。圧倒的に医者の数が足りない地域の病院に勤務する一止の受け持つ患者は、救急外来からインフルエンザ患者、余命幾ばくもない人も。この治療で正しいのか……最先端の治療技術を学ぶべきか……命と向き合う一止の目線で書かれる、人々の物語。

作者の夏川さんはお医者さんなんですね。一止の語りで進むお話で、この文体が心地いいなあと思う。病院の話が、自分に覚えがあって込み上げてくるものがありました。最期の治療というのは、家族はもちろん、お医者さんにも難しいものなのだなあと感じます。この一止は、読者として読んでいてとてもいいお医者さんだなと思う。
御嶽荘の話もいいなあと思う。風変わりな人たちがいるというところですでにわくわくする。文人の服薬自殺未遂は、この話にとても合っている……。学士さんを送り出すところがすごく好きだ。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
Profile
Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
Search
Calender
10 2024/11 12
S M T W T F S
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
Archive
Shopping
Analyzer
Counter
忍者ブログ [PR]