読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
12人の妃を一度に娶った凱帝国の崇成帝・高遊宵は、すべての花嫁を出自に関係なく同じ位に拝命し、床を一緒にした者から順に位を上げていくと宣言した。そのため、花嫁たちは皇帝の気を惹こうと必死に競い始めるのだが、ただ一人、科学好きの令嬢・緋燕には全くその気が起きない。緋燕が後宮に入ったそもそもの理由、それは「貴重な科学の本が読めること」、そして「復讐」にあって…!?
いつまで君は余を添い寝だけで我慢させるんだい?(裏表紙より)
理系っぽい、薬や絡繰や自然などを好み、皇帝の寵姫になろうとはまったく思っていない緋燕が、気を引こうとしない姿勢を好まれ、権力争いの落としどころとして名ばかりの夜伽の相手を務める。本来の目的は、母を辱めた宦官を突き止め、裁くことにあった。
だいぶ込み入った設定だな! と思ったのですが、憎い仇は誰なのか、ちらちらと登場する人物たちの誰が関係者なのか、後半の捜査や対決パートがとても面白かった。
遊宵はこれまで読んでいると哀れな人だったんですが、今回普通に幸せになっていてよかったねという気持ち。しかし冒頭からやっていることがやっていることだし、これまでを踏まえて、この先下手をうって大変なことになるんじゃないかなあという予感がしている。
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