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月魚 (角川文庫)
古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だったが、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、幼い2人は兄弟のように育った。しかし、ある夏の午後起きた事件によって、2人の関係は大きく変っていき……。透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情。月光の中で一瞬魅せる、魚の跳躍のようなきらめきを映し出した物語。(裏表紙より)

とても良かった。綺麗だった。古書店、というキーワードにびびっと来て買っておいたものを積んでいたのだけれど、もっと早くに読めば良かった!
真志喜と瀬名垣の関係が、お互いに離れなければならないのに離れられなくて、お互いがとても大切で……という罪の意識と愛情とがとても透き通って描かれていて、思わずときめいた。男同士なのに。
三浦さんの作品は「仏果を得ず」と「風が強く吹いている」が好きなんだが、「月魚」も加えたい。「秘密の花園」といい、幅広い作品が書ける方なんだなあ。
なんだか映画をじっくり見た感じで、とても素敵だった。オススメ!
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