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孤峰の花嫁 霞彩包懐 (講談社X文庫―ホワイトハート)
 親をなくし、明国の小さな村でひとり暮らす潤霞は、ある日、森で傷を負った男を助ける。彼はこの国の王雪峰だった。この時から潤霞の人生は一変。見初められ後宮へ誘われた娘は、瞬く間に寵妃へと昇りつめる。
 しかし、そんななか、王が自分を慈しむ理由を知ることとなり苦悩する潤霞——私は、最愛の人の身代わりなのか——と。絆をなくした二人、その愛の行方は?
 森崎朝香の真骨頂。純愛物語がここに幕を開ける!!(裏表紙より)

村娘が王に見初められ王宮へ、だが彼が自分を愛してくれる理由は、彼がかつて愛した人に瓜二つだから——という、ここでときめいたら多分買いだと思われます。王宮での詮無い噂話とか、正妃との話とか、間男とか、陰謀とか戦争とか、少女小説要素満載です。個人的にすれ違いがとっても美味しゅうございました。あらすじを裏切らない美味しいすれ違い。すっごくうるさく言うのなら、意外と潤霞が苦労してないっぽかった気がするので、もうちょっとその辺り見たかったかもとか。
そしてやっぱりハッピーエンドがちょっとずれてるよ! でもこういう国が興り潰えていく世界観のお話には仕方がないのかなあ。
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