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アダルシャンの花嫁 (角川ビーンズ文庫)
最強の誉れ高いカストリア帝国を、新興のアダルシャン王国が破った。予想を超えた幕切れに周辺諸国が騒然となる中、アダルシャン王弟にして常勝の英雄アレクシードのもとへ、和睦条件の政略結婚話が舞い込んできた。なんと花嫁ユスティニアは、先日まで対戦国だった大カストリア帝国の第6皇女。ところがこの姫君、まだたったの10歳で……!?
読者支持率No.1! 第2回角川ビーンズ小説賞〈読者賞〉受賞作!!(裏表紙より)

挿絵が苦手で読みたいなと思いながら避けてたのですが、最近政略結婚ものづいているので、読んでみようと手に取りました。
二十歳の普通の青年なアレクシード。妾腹ということで味方は少ない。政治は少し苦手で口もうまくない。ところが、彼は、とても子どもには優しいという……。ユスティニア登場のシーンの優しさ、滑らかな喋りは、どうしたお前!? という、彼の不器用さを払拭するくらい爽やかで王子様で、思わずにやにやしてしまいました。でも一転して、ユスティニアはアレクシードに敵意を持っていて、という王道。これがベタだけれど、ユスティニアの性格がよすぎてかわいくてとてもいい。
少女小説な一面もありつつ世界の中での政治も書かれていたりして面白かった。こんな小難しいこと考えられないよ! すごいな!
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