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鳳挙の花嫁 (X文庫ホワイトハート)
 綏の後宮に仕える舞姫・朱桃は、同盟国である閃の次期王、巴翔鳳の器を見極めるという勅命を受ける。
 閃へと赴き、翔鳳とその従兄弟の稜伽と出会い、蛮族と蔑まされていた彼らと心を通わしていく朱桃。
 三人の運命が時代の激流に呑み込まれていくなか、「お前一人くらい、いつでも背負ってやる」という翔鳳の言葉に朱桃の想いは募るのだが……。
 国と舞への誇りと情熱が交錯する果てに選んだ道は!?(裏表紙より)

三巻「翔佯の花嫁」から時間軸としてはその少し前の話。なので一巻「雄飛の花嫁」と三巻の間の話。やっぱり悲恋か……!
これまでのヒロインから見ると、突出した能力を持った朱桃が主人公。能力というのは舞。それ故に一人で生きていこうという道を選べるわけで……。
三人仲良しがまた切ない。本当の時間が流れたのなら、この三人はそのままでいられたはずなのに。でもそうなると、翔佯の香月の存在がなくなってしまうんだよな……。それぞれに賭けてしまったものが大きすぎて離ればなれになるって辛い。
密かに、朱桃が飛鷹様に会って、瞳の強さに妻を思い出す、というシーンを期待していた。
王妃の廟に、あの二人が出たのは感動した。よく考えると、彼女は待っていて、彼はやっと迎えに来たんだよなあ。一度別れたけれどまた会えたのは素敵だった。
ところで在位三十年って、翔佯の時点でそんなに経ってないはずだし、やっぱり帰ってきたんだ……?
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