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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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雨の塔 (集英社文庫)
その岬には資産家の娘だけが入れる全寮制の女子大があった。衣服と食べ物は好きなだけ手に入るが、情報と自由は与えられない。そんな陸の孤島で暮らす4人の少女——高校で同性と心中未遂を起こした矢咲、母親に捨てられた小津、妾腹の子である三島、母親のいない都岡。孤独な魂は互いに惹かれあい、嫉妬と執着がそれぞれの運命を狂わせてゆく。胸苦しいほど切なく繊細な、少女たちの物語。(裏表紙より)

この紹介文で読まずいられようかと。なぜもっと早く読まなかったのかと。好みドンピシャすぎて、読みながらいちいち胸をときめかせていました。
世間から隔絶された全寮制の学校、その場所の異質さ、少女たちばかりの世界。少女たち特有の結びつき。そこに! 資産家の娘、ハイソサエティならではの上下関係がちらついたり、優遇されているのに不幸だということが描かれるのが!! もう!! 好きすぎて!!!
矢咲と小津、三島と都岡がそれぞれルームメイトなんですが、この二つの世界が、交流という形で混ざり始めてから物語はどんどん暗い方向へと走っていく。嫉妬と執着で、それぞれがゆっくり壊れていって、最後はあっけなく幕切れとなる。この幕切れも「世界の崩壊」と呼ぶにふさわしい終わり方で、最後までしびれました。かと思うと、救いの光みたいなものが差し伸べられて、そこにもしびれた。ああ、少女!
解説もどんぴしゃりで、そこそこ! というところを解説してくれていてそこまで面白かった。
この話、めちゃめちゃ好きです。
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