読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
シエラ公爵家の跡取り男子として育てられたユフィは、誰よりも強く賢く凛々しい美青年。突然の王太子出奔により、彼女は次期王の候補者として挙げられる。そこに現れたのがもうひとりの候補、クロヴナー公爵家の貴公子ヴィンセント。そして彼は、ユフィの真実を知っており、彼女をひそかに愛していた……。無二の親友として絆を深める2人だったが、ヴィンセントの一途な想いは止められなくて!?(裏表紙より)
王太子不在のレイジエルド王国は、二つの公爵家の派閥に分かれていた。ユーフェミアが当主のシエラ公爵家と、ヴィンセントが当主のクロヴナー公爵家。仲の悪い両家だったけれど、ユーフェミアは実は女でありながら男として育てられており、何度も命の危機に瀕しながらようやく丈夫になったヴィンセントは、幼い頃少女の姿であったユフィに恋をしていたのだった。
ユーフェミアがまた男として完璧。心の有り様も立ち居振る舞いも男前。けれど可愛いものも綺麗なものも好きで女装して出かけることもあるという、おいしいヒロイン。ヴィンセントはちょっと不器用ながらも真剣に彼女を追いかける、まっすぐな貴公子。おいしいおいしい。お祭りのシーンが泣きそうなほど素敵で切なくて(その後のずっこけも含め)いい少女小説を読みました。
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