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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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 十年前に日輪が消えた国、照日原。その辺境の郷の姫・かさねは狐神の花嫁に選ばれる。だが花嫁とは、日照不足で不作続きの郷を救うための贄を意味していた。知らずに狐に喰われかけたかさねは、金目の青年・イチに助けられる。見返りとして彼が要求してきたのは、日輪を司る日神に会うためにかさねの「力」を貸すことだった。
 戻る場所のないかさねはしぶしぶ同行を決める。しかしイチこそが日輪が消える原因を作り、都から追放された皇子だと気づき――。
 運命に抗うための旅が、今始まる。心揺さぶるファンタジー開幕。(裏表紙より)

日本神話を感じさせる和風ファンタジー。日輪を失った国で、世間知らずで無鉄砲で純粋な姫と、影を背負った罪人らしき青年が、神様に物申すまでのお話。
もっと字数がある、それこそ分厚い児童書や単行本で読めたらなあという膨らませがいのある部分がたくさんあったので、壮大な話を一冊によくまとめたなあ! と思いました。日神への奏上がやっぱりクライマックスで、そのためには足場になるエピソードが必要で……あっさりしていて気になる部分がありこそすれ、大事なところは外していない物語だったと思います。
最後にイチが選んだものがとても嬉しかった。しみじみと、本当によかった、と思えました。
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Author:月子
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