読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
何故この村から祭りがなくなってしまったのか……少年たちの太鼓の師匠である五作は、山にこもりホラ話をする変わり者として疎まれていた。やがて少年たちは大人になり、それぞれの道を歩んでいたが、五作が倒れたことをきっかけに再会し、祭りの復活へと動き出す。彼の守った村の神域と木々が見つめてきた、その物語。
故郷を愛し、その村にいる人々を愛した人のお話。
五作の過去の話がいちばんきつかった……。少年たちには小さな不思議として見えていたものが、祭りの復活と親睦を守るということに執着している五作からすると、呪いにも奇跡にも感じられるような気がする。若者たちが最後に祭りを復活させて、太鼓を叩き続けたことで、五作はようやく救われたのかな……とも思う。
ファンタジックだけれど現実にも即していて、故郷への思いが感じられる作品だったかなあと思いました。
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