読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
この世ならざる者たち「アナザー」に対処する公務員「夜間地域交流課」に配属された宮古新。当初は妖怪だの精霊だの神だのの存在に戸惑ったものの、何故か聞こえるはずのない「アナザー」たちの声が聞こえる能力を備えていたことで、彼らと人間との共生に奔走することになり……。
現代ファンタジー、お仕事、あやかしというのがキーワードでしょうか。主人公の新の性格も含めてすごくライト文芸っぽい話だなと思ったら、原作は漫画なんですね。
この世ならざるアナザーたちは独自の理屈で行動し、特に絶対に交渉するなと言明されるほど、望みを叶えるのはたやすくない。対処に当たる夜間地域交流課の面々は攻撃的な手段を取らざるを得ず、アナザーに対する忌避感や差別意識はかなり強い。そんな中、主人公がアナザーたちの声を聞く「砂の耳」という能力を持っているために、彼らと言葉を交わし合い、事件を解決に導く。正義感が強く心優しい新は、危険であると承知しながらも、生来の善性でアナザーたちと話し合いを行い、危ない橋を渡りまくる。色々とすごく王道です。
しかしあやかしだけでなく別の国の神様が絡んできたりするのが面白いな。ものすごく知識がないと夜間地域交流課での仕事は大変そうだなあ。
PR