忍者ブログ
読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
[4204]  [4203]  [4202]  [4201]  [4200]  [4199]  [4198]  [4197]  [4196]  [4195]  [4194
「PLUTO」
人間とロボットが共生するその時代で、多くの人に知られ慕われているロボットたちが次々に破壊される事件が発生。同時にロボットと深く関わる要人たちが次々に命を落とす。刑事ロボットのゲシヒトは調査を進めるにつれ、それが世界最高水準のロボットの誰かによるものと考えるようになる。だがロボットは決して人間を傷付けることはできないはずだった……。

「アトム」の物語をここまで骨太なサスペンスにできるのか! と驚く作品。ロボット、兵器、人間、命、感情、SFで描きたいものがここにあるという感じだったなあ。アトムをはじめとしたロボットたちの言動や、怒りや悲しみ、迷いを見ながら、人間ってロボットって、と考えてしまう。
「嘘をつく」だったり「記憶のありか」というのを繰り返し描いて印象付けているのがとにかくいい。子どもの記憶を消去して、けれど消しきれなかったゲシヒトや、ウランの嘘によって救われるヘレナ。偽りの記憶をもって行動していたアブラーだったり、二つの心に引き裂かれるプルートゥだったり。悲しい結末に向けて積み重ねられていくものが本当によくって、とても面白かった。
PR
Profile
Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
Search
Calender
10 2024/11 12
S M T W T F S
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
Archive
Shopping
Analyzer
Counter
忍者ブログ [PR]