読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
「PLUTO」
人間とロボットが共生するその時代で、多くの人に知られ慕われているロボットたちが次々に破壊される事件が発生。同時にロボットと深く関わる要人たちが次々に命を落とす。刑事ロボットのゲシヒトは調査を進めるにつれ、それが世界最高水準のロボットの誰かによるものと考えるようになる。だがロボットは決して人間を傷付けることはできないはずだった……。
「アトム」の物語をここまで骨太なサスペンスにできるのか! と驚く作品。ロボット、兵器、人間、命、感情、SFで描きたいものがここにあるという感じだったなあ。アトムをはじめとしたロボットたちの言動や、怒りや悲しみ、迷いを見ながら、人間ってロボットって、と考えてしまう。
「嘘をつく」だったり「記憶のありか」というのを繰り返し描いて印象付けているのがとにかくいい。子どもの記憶を消去して、けれど消しきれなかったゲシヒトや、ウランの嘘によって救われるヘレナ。偽りの記憶をもって行動していたアブラーだったり、二つの心に引き裂かれるプルートゥだったり。悲しい結末に向けて積み重ねられていくものが本当によくって、とても面白かった。
人間とロボットが共生するその時代で、多くの人に知られ慕われているロボットたちが次々に破壊される事件が発生。同時にロボットと深く関わる要人たちが次々に命を落とす。刑事ロボットのゲシヒトは調査を進めるにつれ、それが世界最高水準のロボットの誰かによるものと考えるようになる。だがロボットは決して人間を傷付けることはできないはずだった……。
「アトム」の物語をここまで骨太なサスペンスにできるのか! と驚く作品。ロボット、兵器、人間、命、感情、SFで描きたいものがここにあるという感じだったなあ。アトムをはじめとしたロボットたちの言動や、怒りや悲しみ、迷いを見ながら、人間ってロボットって、と考えてしまう。
「嘘をつく」だったり「記憶のありか」というのを繰り返し描いて印象付けているのがとにかくいい。子どもの記憶を消去して、けれど消しきれなかったゲシヒトや、ウランの嘘によって救われるヘレナ。偽りの記憶をもって行動していたアブラーだったり、二つの心に引き裂かれるプルートゥだったり。悲しい結末に向けて積み重ねられていくものが本当によくって、とても面白かった。
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日本推理作家協会に所属する現役作家たちが、執筆する上で気をつけていることや考えていること、テクニックを、エッセイであったりインタビュー、対談などで語る。作家たちのアンケートも収録。
書くときに気をつけていること、シリーズが続くうちにどのように変化をつけたのか、過去作について語ったり、ミステリーのトリックを思いついたときの話など、いろんな作家がいろんな方法で話している一冊。インタビュアーが作家さんだと作品に対する思い入れや自我が出たりしていて読んでいて面白い。
「ミステリーの書き方」というタイトルではありますが、みんな違っていてどれが正しいというものでもないので、もし書いていく上で行き詰まったら、別方向で書いている人の方法を参考にしてみたり違う方法を一つ試したりということをするための参考書だと思います。少なくとも筆が進まないけどどうすればいいかわからないということはなくなるんじゃないかなあ。

少し未来の時代、芝浜高校に通う浅草みどりはアニメに魅せられ、制作を志す女子高生。中学からの同級生の金森さやかと、同級生で読者モデルの有名人である水崎ツバメとともに映像研を立ち上げ、それぞれの特技を武器、時々弱みとしながら、最強の世界を作ろうと走り始める。
2050年代ながら昔の言い回しが流行っていたり、それが流行しているの? という小物だったりが溢れて、ちょっと懐かしいような雰囲気が感じられる、女子高生たちの部活もの。
アニメを作るという面白さ、難しさ、積み上げられてきた技術が披露されて、おおっと思うところも多くて面白い。制作にまつわるリアルさに対して、キャラクターが振り切れているのも楽しい。アニメの興味はないけれど現場を回して利益を出そうとする金森がめちゃくちゃ好きです。こういう人もいなければアニメは完成されないんだよなあ。
「忍びの家」
経営が傾きつつある酒造を営む俵家は、実は服部半蔵の子孫で忍びの一族。六年前、任務中に起こった長男の死をきっかけに一家は家業から足を洗って普通の家族になろうとするが、家計は常の火の車。気持ちもばらばらになっている俵一家だったが、いくつかの出来事をきっかけに再び忍びとして任務につく。
Netflix作品なのでとんちきなのかと思いきや、原案が賀来賢人さんたちとあってちゃんと日本の忍びでした。展開や背景美術というのか、小物はファンタジーっぽかったけれどそれがいい。
優秀な長男の死に傷付いた次男をはじめとした家族が、再び忍びという世界を通じて再び絆を強めていく王道展開。いかにも怪しい新興宗教の教祖が敵だったり、死んだはずの長男が実は……だったりも美味しいし、政府に専門の部署があったり、家が忍者屋敷だったり、いろいろ面白いところがいっぱい。
惜しむらくは「次作に続く!」だったこと。そこで終わらないで!? という最終話だったので、どうオチをつけるのかめちゃくちゃ気になります。
経営が傾きつつある酒造を営む俵家は、実は服部半蔵の子孫で忍びの一族。六年前、任務中に起こった長男の死をきっかけに一家は家業から足を洗って普通の家族になろうとするが、家計は常の火の車。気持ちもばらばらになっている俵一家だったが、いくつかの出来事をきっかけに再び忍びとして任務につく。
Netflix作品なのでとんちきなのかと思いきや、原案が賀来賢人さんたちとあってちゃんと日本の忍びでした。展開や背景美術というのか、小物はファンタジーっぽかったけれどそれがいい。
優秀な長男の死に傷付いた次男をはじめとした家族が、再び忍びという世界を通じて再び絆を強めていく王道展開。いかにも怪しい新興宗教の教祖が敵だったり、死んだはずの長男が実は……だったりも美味しいし、政府に専門の部署があったり、家が忍者屋敷だったり、いろいろ面白いところがいっぱい。
惜しむらくは「次作に続く!」だったこと。そこで終わらないで!? という最終話だったので、どうオチをつけるのかめちゃくちゃ気になります。

明治時代後期。信州の被差別部落の出身で現在は小学校教師をしている瀬川丑松は、同じく穢多と呼ばれる出身の解放運動家の猪子に傾倒している。下宿先の士族の娘に恋をする丑松だが、思いを通わせるには生まれを明かさねばならない。絶対に出自を明かしてはならないという父の戒めで口を閉ざす丑松だが……。
島崎藤村「破戒」の実写映画化。
文学作品の実写って、台詞だったり人の雰囲気だったりがリアルっぽくない「文学」の描写になりがちで違和感を覚えることが多いのですが、この作品はだいぶ馴染んでいて見やすかった。部落差別問題は、若い世代にとってすでに遠い昔の出来事のように思えるのですが、こういうことがあったんだと知らせることができる作品だったように感じます。世界が少し変わろうとしている終わり方だったので、何故そういう差別があったのかを知るきっかけになったらいいと思います。
土屋銀之助がいい役回りでねえ。本当に普通の、何も知らずにいる言動と、それに身近な人が傷付いていると知ったときと、その後の行動の理由を想像したくなる、ごくごく普通のいい人だったんですよね。

この世ならざるものが見える臨床心理士の森田奏は、ある日兄から彼女の様子を見てほしいと頼まれる。兄たちは有名な心霊スポット犬鳴トンネルで肝試しをしていて、帰ってきてから様子がおかしくなったという。やがて次々におかしな出来事が起き始め、自らのルーツに疑問を覚えた奏は「犬鳴村」に向かう。
なんでみんなすぐ心霊スポットに行ってしまうん? 面白半分に見に行って戻ってきて事件を起こさないでほしい……。
そんな感じで、見えてしまう主人公が、彼女が不審死した後に失踪した兄と弟を探すうち、何故見えてしまうのかというルーツと、伝説の残る犬鳴村にたどり着くというホラー。いわゆる因習村の要素がある話でしょうか。
わらべうたは、ホラーの小道具として怖くていいよね……と思ってしまうくらい、かなり不安を煽ってきます。こうしてひたひたと怖い要素が迫ってくる感じなので、がっつり何かされたり抵抗したりという展開は少なめ。オチを含めて最後まで、見えないものがすごく後ろにいる、という作品でした。
「リカ~リバース~」
何故「雨宮リカ」は生まれたのか? それはある完璧な家族から始まった。医師の夫と、美しい妻、優秀で華やかな姉と謙虚で控えめな妹の双子という雨宮一家のもとに新しく派遣された家政婦の幸子。だが妻、雨宮麗美がふとしたときに見せる言動は尋常ではなく……。
恋愛モンスター雨宮リカが生まれた原因を描く過去編。
リカそっくりの美しい母親は夫に執着して束縛、機嫌が悪くなると娘たちの食事を抜いたり体罰を与えたりする。華やかなリカと大人しいユカの双子のうち抑圧されているであろうユカが変貌するんだというのは作品をずっと追っていた視聴者にはすぐわかるんですが、それにしてもその変わりようが最初からぶっ飛んでいて。調べると原作の方がより込み入った設定になっているようなので、俄然読みたくなってきました。
何故「雨宮リカ」は生まれたのか? それはある完璧な家族から始まった。医師の夫と、美しい妻、優秀で華やかな姉と謙虚で控えめな妹の双子という雨宮一家のもとに新しく派遣された家政婦の幸子。だが妻、雨宮麗美がふとしたときに見せる言動は尋常ではなく……。
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リカそっくりの美しい母親は夫に執着して束縛、機嫌が悪くなると娘たちの食事を抜いたり体罰を与えたりする。華やかなリカと大人しいユカの双子のうち抑圧されているであろうユカが変貌するんだというのは作品をずっと追っていた視聴者にはすぐわかるんですが、それにしてもその変わりようが最初からぶっ飛んでいて。調べると原作の方がより込み入った設定になっているようなので、俄然読みたくなってきました。

友人の理沙に誘われてVRMMOをプレイすることにした楓。理沙がすぐにプレイ開始できないという状況で、単独でゲームの世界に足を踏み入れた楓は、初心者ゆえにお約束を知らず、痛いのが嫌という理由で、大盾で、スキルを防御力に極振りしてしまう。ゲームを続けるのは難しいと思いきや、様々な幸運に恵まれ、ついには無敵の防御力とレアスキル持ちになっていき……。
初心者らしいビギナーズラックと、天然な性格を発揮して、超有名プレイヤーとなっていく主人公と、それぞれに特化した能力を持つ仲間たち、ライバルプレイヤーたちと楽しくゲームをするお話。
ここまでレアスキル持ちになると嫌味になりそうですが、楓の性格のおかげかそういう印象は薄まっている感じ。いやそれにしても上手くいきすぎじゃないかと思わないでもないんですが、ゲーム内にはちゃんとゲームが上手いランカーやギルドがあるので、そのうち負けたり困難にぶつかったりしてほしいなあと思います。